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怪物の通る歩道橋  作者: 羽川明
エピローグ
87/87

再開

 ……ものの数日のできごとが、見慣れた我が家を懐かしいものに変えてしまったようだ。

 門の前に立ち僕は、なぜか少し、緊張した面持ちでインターホンを鳴らした。

 こっちではあれから数時間しか経っていないはずだけど、不安は拭い切れなかった。

『はい』

 果たして。インターホンからは、外行きの可愛げな声が流れ出す。無論、妹だ。

「……ただいま」

 言ってるそばからおかしくなって、笑いをこらえるのに必死だった。

 備え付けの小型カメラをからかうように覗き込んでいると、門が勢い良く開け放たれた。

「……遅い!! 坂本さん、もう帰っちゃったよ?」

 その刺々しい口調とは裏腹に、瞳が若干潤(うる)んでいた。妹は、所謂(いわゆる)ツンデレなのだ。

「ごめんごめん、ちょっと、道に迷っちゃってさ……」

「はぁ? 何をどうしたら道に迷うのよ!」

 まだ怒りが収まらないらしく、やや高めの位置で結ばれた紺色のポニーテールがぷんすか揺れている。余程心配だったらしい。

 僕は怒りを(しず)めるため、顔一つ分下にある頭に手のひらを乗せ、()でてやった。

「ちょ、ちょっと……」

 抵抗するが、満更(まんざら)でもないらしい。そんな妹に、僕は改めて口を開く。


「――――ただいま、加奈子」

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