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ゴブリンの名前を覚えよう!後半戦。


 そして、満を持してのドラm……じゃなくて、スィスの番。


 「私はスィス。10兄弟の3男です♪よろしくお願いしまーす♪」


 へ?

 

 「今、なんて?

 3男?」


 私は思わず聞き返した。

 なぜって、この際言ってしまうが、ドラミちゃんだと思っていたら色がハゲる前のドラえもんだったという可能性が浮上したからだ。

 

 「えへへ、よく間違われるんですけど、私はれっきとした雄なんですよぉ」


 おぉ、神よ。

 これが実在する男の娘というやつか!

 

 私が感動している間に、自己紹介はどんどん進んでいった。


 「キィキキキ!キキキキキッ!」


 次に自己紹介してくれたのはセプトだったが、なんか名前のあとはただ笑っていただけのような気がするのは気のせいだろうか?


 「『セプトだよ!あはははははっ』だ、そうです。ちなみに、セプトも雄です」


 気のせいじゃなかった。

 自己紹介になってないじゃないかセプトよ。

 しかし、本人は大満足のようだ。

 そして、他の兄弟たちも何も言わず、ただセプトににこにこ笑いかけているだけだった。


 「はいはーい!ユイだよ!

 10兄弟の4女!6歳!

 家事はよくセプトとお掃除と洗濯物をしてる!」


 セプトと似た感じのユイだったから自己紹介も心配したが、ユイはしっかり自己紹介できた。


 「よーし、次はナフできるか?」


 ドゥが、今度はアンの後ろに隠れている緑色の雌ゴブリンに声をかけた。

 そして、ナフと呼ばれたそのゴブリンは首を小刻みに横に振った。


 「じゃあ、兄ちゃんが代わりに紹介するな。

 その子はナフ。

 ご覧の通り、シャイで可愛い4歳の可愛い俺の妹だ。

 ディスの面倒をよく見てくれる良きお姉さんでもあるぞ!」


 兄よ、少々兄弟愛が強すぎるのではないだろうか?

 いやしかし、それを私が言うのはお門違いだろう。

 ここは目を瞑っておこう。

 そして最後、1番小さな雄ゴブリン、ディス。

 歳はだいたい2歳かそこらってとこか。

 こっちこそ、兄が紹介するべきなんだろうけれども、私の想像は見事に裏切られた。


 「ディス。2歳。まだお手伝いとかできないけど、もうすぐ頑張る。よろしく」


 な、なんとしっかりしたご挨拶……!

 これが良くできる子というやつか……!


 そして、ゴブリン10兄弟全ての自己紹介は幕を閉じた。

 さぁ、次は私達の番だ。


 「私はユリ・リリス。

 駆け出し冒険者。

 火と闇を司る魔法の使い手。

 よろしく!」


 「リップ・チュチュ。

 同じく駆け出し冒険者。

 水と雷を司る魔法の使い手。

 よろしく」


 って、私のまんまパクリかよ!

 ……まぁいい。

 なぜかゴブリンたちは拍手で大喜びだ。

 特にセプトとユイが「よろしく」を連呼している。


 こうして、私たちの自己紹介も終わり、楽しい食事の時間はあっという間に過ぎ去っていったのだった。

また書き溜めしていたアプリからデータが飛びました…

うぅ…遅れたらごめんなさい!

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