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ちびっ子ゴブリン乱入!


 「うわあぁぁああ!お客さんだぁ〜!」


 「キィキィキィ!!」


 「キッキィ!」


 「フフフフッ」


 「キィ……」


 な、なんだなんだ?

 ちびちゃいゴブリンが5匹、お客さん、お客さん言いながら、またはキィキィ言いながら入ってきた。


 「おっきゃーくさん♪おっきゃーくさん♪」


 「キッキーキキ♪キッキーキキ♪」


 私たちが座っている天蓋付きベッドの周りをクルクルと、ピンクの雌ゴブリンと赤い雄ゴブリンがピョンピョン駆け回る。

 

 「キッキ!キキキキキキ!」


 それを見て、橙色のツインテールゴブリンが何やら叱りつけている。

 多分だけど、「ちょっと!うるさいわよ!」って言ってるんだと思う。


 その後ろでリボンが付いたフードを被った黄色のゴブリンがニコニコ突っ立って、その更に後ろに隠れるようにして、角の付いたフードを深く被った黄緑色のゴブリンがこちらの様子を伺っている。


 「えっとぉ……」


 突然の事で困惑する私。

 チュチュも目だけでピンクと赤のゴブリンを追っていると、目が回ったらしく、頭をグルグルさせていた。


 「キィキ!」


 と、そこへ橙色のツインテゴブリンが私たちにビシッ!と人差し指の先を向けてきた。


 「キィキ!キキキ、キキキキキキキキキキキキキ、キィキキキキキキキキイキキキキキキキ!」

 

 キィキィと下級ゴブリンの音を発しながらその指を私たちに向けたり自分に向けたりふんぞり返ったりしている。

 えっ、なに?何つったん?


 「通訳しますと、『ハロー!私の名前はサンク!仲良くしてね♪キャハッ』と、言ってます」


 「キィキキキ、キッキキーーーキ!」


 黄色のゴブリンがそう言うと、橙色のゴブリンが黄色のゴブリンをポカポカ叩いた。


 これはアレだな、「そんなこと、言ってなーーーい!」だな。

 橙色のゴブリンは頭に血が上りきって大噴火でも起こしているようだが、一方で黄色のゴブリンは涼しい顔でニコニコ笑顔を崩さない。

 うーん。これも一種のポーカーフェイスだな。


 しばらくそんな状況が続き、完全に置いてきぼりを喰らった私たちだったが、そこへまた新たな雌ゴブリンが入ってきた。

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