希望の光は裏切り者。
あの光は回復効果と私のバストを小さくする効果があったんじゃなかったのか!?
十字架とともに寝たあの夜、私のバストはいったんBになった後、光が通ったことでAになった。
なら、今夜だって同じ状況になれば胸は小さくなるはず!
……と思ったのに、
「裏切り者!嘘つき!詐欺師!ペテン師!卑怯者!
騙された騙された騙されたぁぁぁ!!!」
今夜も呪いが発動し、私の胸はBカップに。
その後、光が通ればAに戻ると期待して待っていたのに、なんと私の胸は元に戻ることはなかったのだ。
「カムバァァァーック!!!
あの頃の私の胸〜!!!」
しかし、呼んだところで青春の一時が戻らぬように、私の胸も戻らなかった。
「リリスうるさい……」
私の横で、そっぽ向いて眠っていたチュチュが、私の嘆く声に目を覚まさせられたようだ。
「これが落ち着いていられるか!
この光、体力だけ回復させて胸は回復させなかったぞ!
めちゃくちゃ気まぐれだ!
いま体力はいいんだよ!アドレナリン出てっから!
それよりも私の胸を返せ!」
「リリス、別に光はリリスの胸を奪ったわけじゃない」
「そーだよ!
私は奪っていってほしかったのに!
このニセ泥棒!」
「リリスおやすみ」
「話の途中でいきなり寝るなぁー!」
このあと私は無意味に胸を押したり叩いたりしながら嘆き続け、一睡もできなかった。




