木迷宮編へ。
序章さいごです。
ギルド開店直後、すぐ乗り込めるように、私たちはギルドの前で待ち伏せた。
そして開店1番、真っ先に掲示板に駆け込んだ。
迷宮関係の依頼はたくさんあった。
その中でも、迷宮が指定されているものも。
1番よく目についた迷宮の名前が、「ヘルガーデン迷宮」
つまり、地獄庭。
地獄はともかく庭というだけあって、迷宮の中に生育する薬草の採取の依頼や、植物図鑑に載せる花の写真を撮ってくる依頼などが数多くだ。
「つまり、ヘルガーデンは木系統魔法の迷宮ってわけだ」
私の脳裏によぎるは、ミズタマ戦であっけなく海の藻屑と化した雑草くん。
「ヘルなんて大層な名前をつけられてるが、木系統魔法ってなーんか弱そうなイメージあるよな。依頼も植物とか花とか相手にするいかにも安全パイなものばかりだ。
よし、取り敢えずテキトーにヘルガーデン迷宮の依頼を1つ受けて行こうぜ」
そして私は何の考えもなしに目の前にあるヘルガーデン大迷宮の依頼、「ヘルガーデン迷宮、最奥のブドウを1房採取願い。お礼金5000コレイ以上」のチラシを手にし、受付を済ませた。
ここまでお付き合い下さった皆様、ありがとうございます!
引き続き、第二章「ヘルガーデン編」をお楽しみいただきたくぞんじます♪




