お前、そんなんでよく飛び出したなぁ。
結局、私がウシの角を出したショシャナットの姿を見て何を思い出しかけたのかは不明なまま私たちは宿に戻った。
宿で待ち構えていたのは、チュチュを探しにクジャナの部屋から飛んでいった、クジャトだった。
「ああリリス。おかえりなさい」
「どうしたクジャト? お前、チュチュに会いに行ったんじゃないのか?」
「その事なんですけれど、僕はチュチュさんの居場所を知りませんでした」
ガクッ!!
「お前、そんなんでよく飛び出したなぁ」
まぁ、少し考えればすぐ分かることだった。気が付かなかった私も悪い。
「はい。それで、唯一思いついたのがリリス達が借りているこの部屋だったので訪ねてきたのですが、誰の姿も見当たらなかったので待たせてもらっていたというわけです」
なるほど、正しい選択だ。というか、真っ先にそうするべきだろ。
……って、ん??
「おいシヴァ。チュチュはどこ行った?」
チュチュの姿が見当たらない。
私がクジャナの部屋から帰ってきた時、この宿の部屋にいたのはシヴァとショシャナットだけだった。
「えっ? 君と一緒じゃないの? ボクが起きた時には二人とももう居なかったから、ボクはてっきり二人一緒だと思っていたんだけれど」
「いや、私は一人で出かけたぞ。お前とチュチュは一緒に寝てたんじゃねぇのかよ?」
「そ、そんなことは無かったよ」
私とシヴァの、認識の食い違いにサッと血の気が引いた。
指先が冷たくなり、大きな不安に包まれた。
「ね、ねぇ。チュチュの事、探した方がいいんじゃない?」
脚を怪我しているチュチュが、一人でどこへ行ったというのだろうか。
そう言えば、そもそも朝起きた時にチュチュはいたか?
くそっ、そこから疑問だなんて!
「ったく、あいつは目を離したらすぐこれだ。いったいどこ行った?」
「昨日、君があの子のチューを嫌そうにしてたから拗ねちゃったんじゃないかなぁ?」
「うるせぇ、シヴァ。私のせいにすんな」
ええい、ただでさえ何かが引っかかっているってーのに、事はややこしくなる一方だ。
けど本当にあいつ、どこ行った?
「探しましょう。リリス、貴方は僕と。ショシャナットさんはシヴァさんとそれぞれ組んで、なるべく離れて、くまなくチュチュさんを探しましょう」
クジャトの指示で二手に別れ、私達はチュチュを探すことになった。
あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いします( _ _)
……というわけで、2018年ですね!昨年はお世話になりました!去年の3月3日から百合ロリを連載し始め、初めは可愛い女のコ、ツンデレ、ロリ、百合、でボッチ作者の通学時間を少しでも辛くなく過ごそうという悲しい理由で(笑)片道2時間のほぼタイムアタックで考えて書いてはその日に投稿!というお遊びでした。
今もそのスタイルはほとんど変わりませんが、私にとって百合ロリのキャラ達の存在は日に日に大きくなり、今やかけがえのないものになっております。
そんな愛しい我が子の活躍を読んで下さっている読者の皆様、本当にいつも温かい目で見てくださりありがとうございます。
庵の趣味、趣向、低文章能力、誤字脱字、中だるみ、百合要素の少なさ、等などご不便かけておりますが、なんとなく私と同じような趣味をお持ちで、なんとなく暇潰しで読める。そんな皆様に私の世界を少しでも楽しんでいただけるよう精進して参りたいと思いますので、本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます( _ _)ペコリ
……とは言ったものの、作者の本年度はなかなかハードモードでして、Twitterのプロフに書いてあるとおりの理由で低浮上となります。
よって、さらにご不便おかけする事となりますが、何卒ご協力頂きたいと勝手な事を申す所存でございます┏○┓
長くなりましたが、最後に!
今年も良い年になりますように☆彡.。




