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百合ってロリって迷宮攻略!~女嫌いリリスの苦難~  作者: いおり
第三章 シャローム地下都市
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レベル上げは地道にやれってことか。


 翌日から私は朝早く、シャローム地下都市の最果てを目指して出かけていた。


最果てと言っても、掘った穴の範囲内。つまりただの土壁だ。


幸い私の泊まっている所から最果てまではそう遠くなかった。


最果ての壁にたどり着き、少し周りを見回すと、やっぱりあった。


今なお発展途上にあるシャローム地下都市は、ケモノ族の数も年々増え続けているに違いない。という事は、シャローム地下都市の敷地面積も拡大を続けなくてはならない。

そして面積拡大のために、穴を広げる工事現場が内部に必ず存在するはずだと私は考えた。


ここからがポイントなんだが、新しくできた空間には新たな天井ができる。

新たな天井、ここシャローム地下都市では、外から魔力元素を通す魔術道具を設置するまで行ってようやく天井の完成だ。

拡大だけして、まだ魔術道具が設置されていない天井の隣の天井に私は注目した。


「やっぱり魔力元素を通す管が剥き出しになってる」


工事現場の壁にかかるハシゴを上り、魔術道具が設置されている天井と設置されていない天井の境界を確認すると、私の思った通り、剥き出しになった管から空気の圧を感じる。

空気が漏れているという事は、ここから魔力元素が漏れ出しているということ。

ショシャナットの話だと、使われるのは光の魔力元素のみだが、ここに流れているのは全種魔力元素。

ここにはもちろん、闇の魔力元素も含まれる。


「久々に発動させるな。カレンとアーティが懐かしいぜ」


私は漏れ出した空気圧に手を触れさせ、頭の中で自分の中に魔力元素が流れ込んで来るのをイメージする。

 

「“彼のもつもの 分かちたまえ 吸収せよ 彼のものは我のもの”」

 

私の持つ闇系統の魔法スキル、ドレインタッチ、レベル2!



「おおっ、おおお!!」


大成功だ。

ダークエルフ、カレンに初めてドレインタッチを習い、習得した時のあの感覚が蘇る。


「やっぱり、ここに触れていれば魔法が使える。よし、もう一回!」


なぜ私がドレインタッチを何度も発動させているか。

それは、ドレインタッチのレベル上げのためだ。


各冒険者には Lv があり、その冒険者の持つスキルにもレベルが別途存在する。

そして、冒険者の Lv までスキルレベルも上げることが出来る。

私の冒険者レベルは10。

そしてドレインタッチのスキルレベルは2。

私はこれを、5以上にしたかった。


「カレンの話だと、ドレインタッチはスキレベ4までは自分が吸い取る事しか出来ねぇが、5からは与えることも出来るようになるって話けど、スキレベ2でも何かの拍子に逆流できねーのかなぁ? あとスキレベを3つも上げなくちゃなんねぇのか」


試しに、与える方のドレインタッチを発動させてみる。


「“我のもつもの 分かちたまえ 吸収せよ 我のものは彼のもの”」



──シーン……


やっぱりダメだった。

レベル上げは地道にやれってことか。ガックリ。



ローリアビテの魔力とかの設定は独自のものなので破綻してる面もあるかもしれませんがそこはテキトーに笑

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