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パワー・オブ・フォレスト!


 毒蝶の壁を解除し、私とシヴァが姿を現すと、待ち構えていた長老が怪しく笑う。


 「おうおう、ようやくお目覚めですか。

 赤子はまだまだオネムじゃないのですかな?」


 「うっせぇ、誰が赤子だ。

 私達はもう12歳だってーの」


 「ふんっ、儂からすればまだまだ赤子じゃわい。

 つまり、お前達を捉えるなど赤子の手をひねるようなもの!」


 「そんなに言うなら捻ってみな!」


 長老に向かってバッと、盾を構えて飛び出す。

 当然だが、ゴブリンの兵士たちが立ちはだかる。


 「シヴァ!」


 私はシヴァに魔力コントロールのアドバイスをしていた。

 魔法の威力は絶大だし、詠唱がない分発動が早いという大きなメリットがあるが、豆腐メンタルやシヴァのように病みっ子ではコントロール不能になることがしばしばある。

 そこで頼るのが詠唱だ。

 詠唱は言葉。その言葉が魔力の芯となり、不安定な魔法が安定化する。


 だが、シヴァはほとんど詠唱を覚えていなかった。というか、知らなかった。

 そりゃそうだ。なんせ、今まで詠唱なんかしたことないって感じだからな。

 それに、シヴァのデタラメな魔法にそもそも詠唱が付いているのかすら怪しかった。

 だから私が考えてやった。


 「“脈々と波打つ森の鼓動、ボクと一体となり、ボクの力となり給え”」


 すると、地面からまるで血管が浮き上がるように植物が飛び出し、私の前に立ちはだかるゴブリン兵士たちを叩きのめしていった。


 「おぉ! やったな、シヴァ!」


 「ボ、ボクできた……。ちゃんとできたよ、ふふ、ふふふふ……」


 うーん、褒めれば伸びるタイプなんだろうが、褒めるたびに不気味な笑い声を出すのはやめていただきたいもんだ。

 まぁいい、それより道が開けた。次は私の番だ!


 「長老!!!」


 カキーンッ! と、私の盾を長老の剣が防いだ。

 いくら私が押そうとも倒れる気配はない。

 くそ、老いぼれの癖になんてパワーだっ!


 「お連れ様よ。なんてパワーなんだこの老いぼれはとか思うておるじゃろ?

 教えておいてやるが、トロワの師匠は儂じゃぞ?」


 な、なに!?


 「あの脳筋トロワの師匠は長老だと!?

 じゃあ長老も脳筋ってことかよ!」


 「オウム返ししかできんお連れ様に脳筋言われとうないわ。

 それに儂らは賢きゴブリン! 脳筋の言葉の使い方も知らぬ、脳筋のお連れ様にはちと難しいかの?」


 う、うぜぇ!!


 「んなことより長老、チュチュ達を返せ!」


 「返せと言われて返すアホゥがどこにおる?

 ルーシーは儂の嫁、メシア様はそこの幼女の身代わりで儂の子を産んでもらうことになっておる。邪魔するでない!」


 長老が私の盾を押し返す。

 くそ、本当になんてパワーなんだこの爺さん。


 「おりゃあああ!」


 私もパワーで押そうとするが、勢いが足りない。

 というか、重さが足りない。

 いくら筋肉をつけようとしても、人間の幼女には限界があった。

 もし私が男の体ままだったら、こんな爺なんかすぐぶっ飛ばしてやれるのに!

 幼女の体じゃあ、重さが足りない!


 「“クマさん、あの子を助けて!”」


 後ろでシヴァが叫ぶ声がした。


 すると、ドカドカドカッと音がして、森の奥から……


 「ちょっ、まて!」


 一匹の巨大なクマが私めがけて突進してきた。


 「わっ、わっ、ストーップ!!」


 ひ、ひかれるぅう!!


そろそろコラボ作品始動します!

絵は描けたのよ♪なかなか頑張ったのでまた出したら見てみてください♪

待っててもらえたら嬉しいです(>ω<)

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