そーだコイツ、チュチュと姉妹だった…
突然、戦場のど真ん中でスヤスヤ眠り始めたシヴァ。
「おいこら! こんな時にこんな状況で寝るな!
今のでダウンだなんて、体力無さ過ぎだろ!
あっ、そーだコイツ、チュチュと姉妹だった……そりゃ体力も筋力も無いはずだわ」
ブツブツ言いながらシヴァに駆け寄⇠る私。
すると、指を咥えて眠るシヴァの周りに、先程の毒チョウチョが飛んできて、近づこうとした私を一斉攻撃ようとした。
「うわっ! やめ、やめろ!
私はコイツの敵じゃねぇって!」
しかし、当たり前だがチョウチョに私の言葉は通じない。
ん? ってことは、さっきシヴァはチョウチョに助けを求めていたが、つまりシヴァは虫と話せるのか。
となると、動物とも話せそうだし、なかなか面白そうな人生送れそうだな!
ヘルガーデンの最奥で引き篭もっても孤独になる事なんて無かったろうに。
なんでこんな病みっ子になってしまったのか疑問なくらいだが、これは生まれつきなんだろうな。ドンマイ。(主にシヴァの相手をしなきゃならない虫たちへ)
「ま、これでシヴァの安全はほぼ確保できたと見ていいだろう。
となると敵はゴブリンのみ!
……って、あれ? 私は戦力増加のためにシヴァのもとへ来たんだよな?
あれ? なんか、振り出しに戻ってね?
あれ? チョウチョのせいで敵増えてね?
ちょぉ! ちょっと無理ゲーだぞ!?
おい、シヴァ! やっぱ起きろ、今すぐ起きろ! 私に加勢しろぉ!」




