いちっ、にっ、さんっ!
前半部分が不具合で消えていたため、この一つ前に割り込み投稿させていただきましたm(_ _)m
「やぁぁあ!」
カトロのロングソードと私の木製盾がぶつかり合う音が鈍く響く。
「キィッ!」
しかし、守り特化の盾とロングソードでは、攻撃力に差があるのは明白。
「うわっ!」
私はカトロお得意の、放り投げを喰らい、宙に舞い上がる。
その勢いを使ってカトロの真上に落下してやろうかとも思ったが、そんな事をすれば自殺行為。
待ち構えるカトロのロングソードで串刺しだ。
カトロから離れた位置で着地すると、後ろにはチュチュがいた。
チュチュの回復にはあと何分かかる?
パワーブースターを物理的に冷やせない状況ではまだチュチュは使い物にならねぇ。
やっぱり私が行くしかないっ!
「リリス、行って」
「よっしゃ!
お前もあとから、ちゃんとやれよっ!」
やぁ! と、飛び出した!
いちっ!
正面突破。
ロングソードを真正面から受け止める。
連続攻撃を受けながらその全てをトロワに習った通り、受け流す。
大丈夫、しっかり身についているっ。
にっ!
カトロの背中が見えた位置で後ろに飛び退く。
ここで仕掛けてもカトロは余裕で対応出来てしまうからな。
そして、さんっ!
「いっけぇぇぇ!」
私は真っ直ぐ盾を投げた。
トロワのバカみたいなクワ筋トレのおかげで、空気抵抗度外視の見事な真っ直ぐ投げ。
頭上に掲げた木製盾を前にすっ転びながら、およそ3メートル先のカトロに投げるっ!
正直こんなふうに盾が真正面を保ったまま風圧を1番受ける向きで飛ぶなんてありえねぇな。
どんだけ私は馬鹿力になったんだよ。ははっ。
なーんちゃってね。
私の不自然な盾投げ攻撃も振り返りざまのカトロは瞬時に対応。
盾をパンッ! とロングソードで上へ弾く。
だが、
「いっけぇ! チュチュ!」




