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チュチュの課題。


 「時間切れ……」


 チュチュは地面に腰を下ろすと、せっせとパワーブースターを脱ぎ始めた。


 そして、とととっと近くに置いておいた水入りのバケツに駆け寄る。


 「メシア様はガンガンに攻めるためにそれだけガンガンパワーも消費する。

 燃料である魔力は十分あるんっすけどねー。エンジンがオーバーヒートを起こすんすよ」

 

 水入りバケツにパワーブースターを浸すと、プシューっと音を立てて水が少し蒸発した。


 「サンクは足が火傷しないように、中を断熱化はしたんすけど、こればっかりはさすがに無理でしたね」


 サンクは最終調整として、オーバーヒートしてしまった時にチュチュの足が火傷しないように中の素材を熱が通らないものにしてくれた。

 だが、オーバーヒート現象は最後までどうにもならなかったらしく、チュチュにパワーブースターを渡す時、ちょっとだけ悔し創にしていた。


 「けど、あれのおかげで少しはマシに戦えるようになった。

 大進歩だ。短時間で決着がつけられれば、チュチュはチートじゃねぇか」


 しかし、トロワはうーん。と、なにやら考え込んだように唸り超えをあげる。


 「それはどうっすかね。

 メシア様はガン攻めのできる1vs1の超近距離攻撃戦では確かに有利っすよ。

 けど、複数人相手や中距離戦ですと、色々なところに気を配らなくちゃなんないっすから、そこは苦手になるかもっすね。

 それと、カトロはまだ1回も攻撃を仕掛けていない。

 ガン攻めのメシア様は、攻撃が最大の防御タイプっぽく今んところやってますけど、今カトロがやっているような、剣で受けるってことは苦手かも知んないっすね」


 なるほど。

 トロワの分析に私は頷く。


 つまり、チュチュは超至近距離

の攻め攻め剣士になったはいいが、時間制限付きなのと、防御はできないってことになるわけだ。


 うーん。なかなかうまくは行かないもんだ。

 異世界ライトノベルでのチートたちは、一体どうやって全てバランスよくチートになったのだろうか? 聞いてみたいものだ。

 ……いや、そんな架空の人物にわざわざ尋ねなくとも、ここにいたわ。チートゴブリンが二人も。


 けど、こいつらは努力型みたいだしな。

 ということは、やっぱ強くなるには努力あるのみってことか。

 あー。ラノベ主人公が羨ましい!

 けど、諦めざる負えないから、私もチュチュも、努力して強くなることにしよう。

 せっかく目の前に、いい手本があるんだからな。

 私たちはの強運のチートってことで、今回は手を打っておこう。



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