探偵ごっこ。
仁娯(作者)のテストが今日で終わるよ♪わーい!
というわけで、?
1個イラストでも描こうかな♪
何かリクエストあれば教えてください☆*
8月なったら描きはじめますっ
今のところ候補は、
・生ごみでも見るような目のチュチュ
・ナフに舐められてるリリス
※イラストはアナログorデジタル両方可です※
夕食は再びゴブリンたちと過ごし、その中にはいつもと変わらず、セプトとユィも顔を出していた。
その時に集めた情報によると、
セプトとユィたちは、朝一で牧場に向かい、家畜たちに餌をやったりしたあと、屋敷に戻って午前中は屋敷の掃除、洗濯、などをするらしい。
それが終わるのがだいたい午後3時頃。
それから再び牧場へ行くそうだ。
昨日はチュチュがやってきたため、モウモウウシの小屋へ行ったのは、あれが初め。
つまり、犯人は午前中から午後3時頃の間にモウモウウシの小屋に侵入し、中を荒らしていった!
……って、全然なにも絞れてねぇよ。
ちょっと、探偵みたいなことをしてみたかっただけだが、私には向いていなかったらしい。
「よし、作戦はこうだ」
寝室へ戻った私たちは、小屋を荒らした犯人を捕まえる作戦を立てていた。
「まず朝、にセプトやユィが牧場から出てきたあと、チュチュはモウモウウシの小屋の扉に“雷鳴”を6箇所仕掛ける。時間をマックスにしてな」
チュチュの新スキル、“雷鳴”。
これは、魔法を仕込んだ場所から自分の方へ向かっての時間差攻撃を仕掛けられる。
仕込む魔力量によって、潜伏時間を調節することができ、さらに走る稲妻のボルトも増大する。
普通は、攻撃の威力を最大限に引き出すため、込めた時間ギリギリまでためておくのだが、途中で稲妻を走らせれば威力はそれだけ弱まる。
「この時、扉が開かれると魔法を込めた部分が真っ二つになるようにしておく。そうすればチュチュが“雷鳴”を発動させても、魔法がうまく発動せず、稲妻が走らなくなる」
それは検証済みだ。
私を実験台にしてな……
「チュチュは30分ごとに“雷鳴”を1つずつ発動させて、稲妻がちゃんと発動するか確かめる。ちゃんと発動すれば、扉は開かれていない。発動しなければ扉が開かれたという事になるから、私たちが飛んでいって犯人をとっ捕まえるっ!」
「でもリリス、そんな事しなくてもチュチュたちが隠れて見張っていればいい」
「それだと、トロワたちの稽古に出られない。ボイコットなんてしてみろ、なんて言い訳するんだ?
私たちはあくまでも、ユィとの約束を守らなくちゃならない」
ユィは必死に、このことを隠したがっていた。
その頑張りを無下にするような方法では、助けるのではなく、お節介だ。
なるほど。 と、頷くチュチュ。
「それで、リリスは何をするの?」
「私はお前の雷鳴に伴って鳴る音を誤魔化すのと、稲妻からお前を守る」
チュチュに“雷鳴”のキープと発動を任せる以上、私の役目は体を張ってチュチュの魔法をフォローすることだ。
「よしっ、明日は稽古しながらの作戦決行。体力と魔力と精神力の勝負だっ。それに備えて、今日はゆっくり眠るぞっ」
「リリス」
ガクッ……
そこは、オー! とか言っとけよ。
「なんだ?」
「チュチュ、頑張る」
「お、おう」
「リリスも、全力でチュチュを守ってね」
──チュッ
「……っ」
月が出る時間のキスは、私たちにとってただの儀式。
私の呪いを抑えるための、おまじない。
そんなことは分かっているのに、ここに本来キスをする時の感情など何も無いはずなのに、私はなにをドキッとしたんだ……?
「おやすみ、リリス」
フレンチキスか、ディープキスか。いまいちよく分からなかった。
チュチュはさっさと布団に潜り込むと、本当に明日に備えて眠りについてしまった。
なんだこの感じは……
変だ。
今までだって、キスされりゃ恥ずかしいし、嫌だったから赤くもなったし、モヤモヤしたりもした。
けど、今のはなんか違う。
……いや、今のだけか?
いつから私はチュチュとのキスに、こんな感情を抱くようになっていた?
「……あぁ! もう! 考えても仕方ねぇ! 今は明日に備えて寝る! 寝るぞー!」
ガバッと布団を頭から被り、私は一生懸命、夢の中へ逃げ込んだ。




