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セプトとユィのわくわく牧場!


 ドゥとディスは食在庫へ、採集した食材を置きに行き、私は部屋にココアの実を置きに行った。


 私が食在庫へ戻った時、ドゥとディスはまだ食材を包装したり下処理したりと手間取っていた。


 だから地図だけ描いてもらい、私1人でチュチュ、セプト、ユィのいる家畜小屋へ向かうことにした。




 「おーい、チュチュ、セプト、ユィー」


 「あっ! お連れ様だぁ!!」


 「キッ! キキキキキキィ!!」


 わーいわーい! と、小屋の扉を勢いよく開いて飛び出してきたのは、あの格別に賑やかなゴブリン。


 「お連れ様も見て見て!」


 「キキキキキキキキキキ!」


 「おぅ見る見る! って、何をだ?」


 「うーん、何を見てもらう? セプト?」


 「キーキキ!」


 「あはははっ! そうだねっ、ぜーんぶ見てもらおう!」


 ほんっと、賑やかだなコイツら。

 悩みはなんですか? ってアンケートがあったら、悩みが無いことが悩みです!

 って書くタイプだな。


 「ところで、チュチュはどこだ?」


 おそらく家畜小屋の中だろうが、一応きいてみた。


 早くチュチュの所へ行ってやらないと、あいつまた寂しがるかも知んねぇからな。

 まぁ、今回はコレーに連れ去られた時と違って、急にいなくなったわけじゃないから、大丈夫だとは思うんだが、一旦離れたことを理由にまたしがみつかれたら邪魔だしな!

 うん。さっさとチュチュに顔見せとくとするのが吉だろう!


 「メシア様は、奥でチーズを作ってる窯をずーっと見てるよ!」


 「キィキィ!」


 「チーズになる瞬間を見てるのが楽しいんだって!」


 「キキキキキィー!」

 

 「ほぅー」


 牛乳からチーズを作るのって、確か牛乳にレンネットを入れて濾すんだっけ?

 昔、ペットボトルに牛乳入れて振りまくってたことがあるけれど、あれじゃあチーズができねぇって知った時はショックだったなぁ。


 自由研究の発表で、バカな奴が「牛乳を100回振ったらチーズになりました」って発表してた奴がいたけど、絶対サボりだなって一瞬でバレてたしな。


 自由研究かぁ、懐かしいなあ。

 夏休みの宿題、私は最後までためちゃうタイプだったな。

 そんで、夏休みが終わる1週間前になって大騒ぎして、親父に手伝ってもらってたっけ……


 「わっ!!」


 「わぁ、なんだ?」


 「あはははははっ!」

 

 「キキキキキキッ!」


 ユィがいきなり私の耳元で大声を出したもんだから、鼓膜が振動してキーンってなっちまったじゃねぇか。

 それ見て爆笑してるコイツらの声がまたよく響くし……


 「んで、なんなんだ?」


 爆笑していたユィが、そうそう、と切りだした。


 「お連れ様、ユィのおっぱい飲む?」


 …………はい!?!?

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