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チュチュの過去〜第3幕(騎士とロリ)

気がついたら100話目じゃないですかー♪

ここまで続けられたのも読者からパワーをもらえていたから!

仁娯はめっちゃ楽しかったです♪

これからもこのテンション、仁娯の娯楽にお付き合い下さい(*' ')*, ,) ぺこっ


 騎士はチュチュを馬車に載せた。

 そして、その馬車には7人の先客がいた。


 ロリが7人。

 みんな細く、虚ろな目をし、そしてみんな、青だった。


 顔面蒼白というわけではなく……いや、実際蒼白だが、そうじゃなくて、みんな何かしら髪とめの色が、青色だったり、青緑色だったり、青と赤のメッシュだったり、青紫だったりしたのだ。

 そしてよく似ていた。


 よく7人の顔も確認しないまま馬車の荷台にチュチュは乗せられ、毛布を被せられた。

 そして騎士は扉を閉めると、自分は御者台に座る。 


 馬車が勢い良く駆け出した。

 私が思っていた以上に速度が出ている。

 何か魔法でもかかっているのだろう。


 荷台の隙間から追手の魔法が炸裂していたのが見えるが、荷台には結界が張ってあるらしく、攻撃は砕けちっていく。

 

 そしてしばらくチュチュは目を瞑ってしまった。

 

 映像が真っ暗になった。


 寝たのか?

 いや、この状況で寝られたとしたならなかなかの強者だぞ!?

 ……いや、チュチュならやりかねん。

 けどだな、いきなり攫われてか救出されてから知らねえが、初対面の騎士さんに連れられて、7人の小人たちと荷台に押し込められて爆睡とかぶっ飛び過ぎだろ!


 もし騎士が狂気犯罪者的なロリコンでお前たちを誘拐したあとハーレム築こうって考えてヨダレ垂らしてるかもしんねぇんだぞ?

 大人しく誘拐されてんじゃねぇよ!


 ってか、本当に誰だよ騎士!

 悪い感じはしないけど、やってる事はかなりヤバイぞ!

 

 だめだ、謎が多すぎる。

 こんなんでチュチュの私に対する想いとか何もわかんねぇし……

 はっ!分かんなかったら、どーなるんだ?

 もしや、私は一生ポッキーゲームしてなきゃなんないのか!?

 何だその地獄!

 えっ、まってやだよ?

 もっと有力情報プリーズ!

 ってか、早く目覚めろチュチュ!


 するとようやく、第3幕の続きが始まった。

 

 日はとっくに沈んでいた。

 暗さに目が慣れてきて、そこが山の中だと分かった。

 かなり奥深く、高い山の中らしく、荷台の隙間から見える景色もまた山脈つづきだった。

 まるで、「よーし!仙人に修行をつけてもらうぞー!」って勇みながら足を踏み入れていきそうな山で、途中で「つ、つかれた……あれっ、××は何で山なんかに入ったんだっけ……?」とでもなってしまいそうな感じの険しい山だった。

 ってか、××の件、すっかり忘れてたけどまだちゃんと伏せ字システム機能してたのね、懐かしいわ。

 ここで掘り返されるとは夢にも思っていなかっただろうに。


 くそぉ……懐かしついでに鬼死女神の名前を久々に出してやると、コレーも抜かりねぇな!


 そんな懐かしい話題に1人で浸っていると、(懐かしくもねぇし、1人とか寂しいなオイ!)


 「大丈夫か?」


 私の頭の話!?

 

 あっ、すいません騎士さん。

 えらく噛み合わせてしまったもんで、今のは別に私に言ったわけじゃないのに思わず反応しちまったぜ。


 ってか、


 「貴方の方が大丈夫ですかぁぁあ!?」


 私は、届くはずもないと知りつつも騎士に向かって心配してしまった。


 なぜなら、騎士は血み泥もいいところだった。

 チュチュの視点が合っていないのか、映像はぼんやりしていても、顔も傷だらけで皮膚が破けているのが分かる。

 男なのにピンク色はどうかと思った髪も、今は赤黒い面積のほうが多い。


 チュチュはというと、頷くでもなにか反応するでもなく、ただ映像のピントが合っていないことから、どこか遠くを見ている。


 「とりあえず、降りろ」


 騎士はロリたち計8人、ひとりひとりを荷台から降ろしていく。

 みなを降ろし終え、なお誰一人として口を開かないこの状況はなんとも気まずい雰囲気だ。


 そりゃそうだわな。

 いきなり拉致られて、ペラペラ話し出すほうがおかしい。

 

 騎士も、少しこの重苦しい空気を感じ取ったのか、頭を掻いて視線を遠くの木へとやっているようだ。


 だが、意を決して、軽く深呼吸すると、ロリ8人のへたり込む地面にドッシリと腰を下ろした。


 「突然君たちをこのような形で連れ出してしまい、すまない。

 だが、どうか怖がらず聞いてくれ。

 私は君たちを悪いようにはしない。

 むしろ、救いたいと思ってやったことなんだ。

 君たちの意志も確認せずに、あまり偉そうなことは言いたくないのだが、これは私の正義感からくる自己満足だ。

 どうか、私に君たちを助けさせてくれ」


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