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Melancholy  作者: 美桜
第三章(二日目)
9/11

…重大発表です。≪続


 …長くなりそうです。


 そして亀更新すいません;;



 ((お気に入り登録ありがとうです!!







 ≪前回までのあらすじ




 柳師長によって院長室へと連れて来られてしまった私。


 そこにいた人物に突然、「……桜庭 壬紀。君には、ある患者の専属の看護師になって欲しい」と言われ……。



 ……え? えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!????





 * * * * *




 「そそそそれは、一体どどどどいうことなんでしょうか? 話が全く……」



 パニックになりワタワタする私に向かって真ん中に座っていた人物(?)が口を開く。



 「その患者は君の勤めている精神科の患者なのだが、ちょっとした理由があってな……今は13階の病室にいる。そこに君が行って欲しいのだ」



 「え、ちょっと待ってください。そもそも私、精神科に来たの今日なんですよ? それにまだ経験も浅いし、何もできませんし。ほかの方に代わって貰ってください。そもそも、この病院って、7階までが病室ですよね? 13階なんて聞いたことも……」




 そこまで言った私の言葉を遮るかの様に、さっきの人物とは違う円卓に座っていた人達が喋り出した。



 「そのために君をそこ(精神科)へと呼んだのだよ、桜庭くん」

 


 「部外者が精神科患者を相手するなんておかしいからね、桜庭くん」



 「経験なんてどうでもいいんだよ。君がその患者と上手くやれるかどうかが問題なんだからね、桜庭くん」



 「何も出来ない、出来るは君が決めることではないよ、桜庭くん。全ては患者が決めることなのだ」



 「……他の者が出来るのならば、もうとっくに解決していたさ。だから君、桜庭くんがここにいるのだけど」



 「彼……その患者は特別なのだよ。ついでに言うと、知られていないだけで病室はまだ8、9、10階まであるのだよ。まぁ、13階はその患者の希望で改装したのだがね。わかったかい?桜庭くん」


 

 ……桜庭くん、桜庭くん煩いッ!!



 何だか目が回りそうな答えになんと答えたらいいか分からなくなってきました。



 ……つまり、まとめると私はその患者の為、という理由で小児科から精神科に連れて来られ、訳の分からない相当なお金持ちに付かなきゃならないってことですか。しかも専属で。




 ……へぇ~。




 嫌です。善処する気にもなれません。前向きな検討を、なんていう方が無理な話です。



 向きを変えて扉の方へダッシュする私を誰一人として止めようとはしません。後ろを振り返りながら何であんなに冷静なんだろうかと思っていたら……。



 ダッ (私の走り出す音)


 ガッ (完全にホールドされた音)


 ……


 ……忘れてました。ドアの前のガードマンの存在。



 抵抗なんて出来る筈もなくまた元の定位置に戻されました。




 しばらくの沈黙の後、再び真ん中の人物が口を開きます。



 「君の気持ちも最もだと思う。……だが、話だけでも聞いてはくれないか?」



 ……この表情。



 いつもは強い眼光を放っているのに、こういう時だけそんな仔犬みたいな目をッッ!!



 身近な人物が頭に浮かんで、冷静な判断ができないじゃないですか……。



 ……



 ……聞くしかないじゃないですか。



 これで断れる人がいるのならば、弟子入りしたいところです。



 項垂れる私を了承と取ったのか、その人は、小さく「……ありがとう」と呟いて話を始めた。





 「遅くなったが、私が院長の柳 真一郎だ」




 ……



 …



 ……えーと、それはつまり……。


 ちらりと隣を見やれば、苦い表情のもう一人の柳先生が嫌々口を開きました。




 「……僕の祖父だよ、この人は」




 え?




 ……えぇええええええええええ!!!!!








 長くなったので、分けて載せますがタイトル変わります。



 やっと…出てくる、か?


 3.1 修正致しました。



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