罪華の火種
プロローグ
火の粉の飛び散る音がする…
「あれが--…」
「ーーこの--め!」
違う、私は、--なんかじゃ…
「--の言葉なんかーーー」
「--が居なくなって安心したわ…」
何で、私は悪いことなんかしてない
なんで、なんで、なんで…
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「っ!!」
冷たい床でへレーナは目を覚ました。
「……怖い夢でも見てたのかな」
心臓に走る鼓動は速く、大きく、まるで実際に体験したかのように感じられるほどだった。
何を見たかは覚えていないけれど、それはきっと、とても恐ろしかったんだろう、とへレーナは思った。
「ハーイ、ごきげんよう…というよりかはおはようって感じね!」
「わぁぁー?!?!」
驚きのあまり叫んでしまったへレーナは急いでイメージの修正を試みる。
「こほん、あ、貴女はどちら様でしょう。」
悪夢の残りもあるのか、心臓が跳ねる勢いだったので声が震えてしまった。
「まぁ、そんなに怖がらなくていいのよ?取って食ったりしないんだから。」
ふぅーっと深く深呼吸をする。
冷静になって、まずすべきことは状況の確認だったことに気がついた。
見渡す限り、ここは花園のようだ。
それもなかなかに手入れされている。
花にあまり詳しくはないが、名前くらいなら調べてもいいと思えた。
そして、目の前には魔女帽の女性が1人。
「あなたで最後の1人だったんだけど、まさか建物の中で寝てるとは思わなくって!」
「あ、いえ、目覚めたらここに居て、別に侵入したわけじゃ」
「え?ああ、それは解ってるから安心して!説明をしてあげたいとこだけれど…まずは場所を移しましょう?
ここもいいけど、お友達がいないもの。さ、外に出て?」
外を出て驚いた。
辺りには一面の芝生。暖色系の硬いタイルの続く先には大きな屋敷。
まるで小さい頃夢見た楽園のような様に、驚かずにいれるわけがなかった。
「こ…こは?」
「後で諸々説明するから、ついてきて!」
「ハーイ、待たせたわね、最後のお友達よー!」
じゃじゃーんといった感じで、完全に注目される雰囲気になる。
「はいっ、はやく自己紹介!」
…そんなこと言われましても。だがここで黙るわけにもいかないので
「…へレーナ。えっとー、よろしくお願いします。」
もう少し威厳を出した方が良かっただろうか。
中途半端に堅い雰囲気になってしまった。
「よし、次行ってみよー!」
「ハイ、じゃああたしが!」
「はじめまして、あたしはエリザベス!エリザでいいからねー!」
目の前の元気な女の子が信じられないほどの声量で喋った。
きっとチヤホヤしてもらえてたんだろうなーと思った。
「はいよろしくね、エリザちゃん!さて、お次はー?」
「メルタが!メルタが!」
「えっとね、メルタだよ!いつつ!おにんぎょーさんと、おかしが好き!よろしくね!」
「よし、メルタちゃんもよろしくね!はい次ー!」
「…それじゃあわたしが。ユーフェムよ、よろしくね!」
「ユーフェムちゃん。いいわね、次はー!」
「よしきた、ボクはマグダレーナ。科学者さ、よろしく!」
「うんうん、マグダレーナちゃん!よしこの調子で次はー!」
「…………(しーん)」
「次、はー…」
「…………………(しーん)」
「よしそこの半グレ!」
「誰が半グレだぶっ飛ばすぞ魔女野郎!!!」
「自覚あるんじゃない、いったれ、自己紹介だ!」
「チッ……アグネス。」
「よし、ラスト!」
「………………………」
「ちょっとー、無視はひどくなーい?あなたよー、無気力なあなた。」
「………(すやぁ)」
「…やだ寝てる。」
寝てる?!?!?!え、寝たふり…じゃないなこれは。爆睡だ。
「仕方がない、わたしが説明するわ。
この子はエレノアちゃん。よろしくね!(裏声)」
裏声…。彼女はそれでいいんだろうか。誇りとかはないのだろうか。
「自己紹介はどうでもいい!早くこの場所と状況の説明をしろよ!」
態度の悪い彼女だ。名は確か…アグネスだっただろうか。
言い方は良くないが、この場の皆が同じことを思っていただろう。
この反応から見るに、誰もそれについての説明を受けていない。
特例でもなければ、皆目が覚めここにいたという状況だろう。
「うーん、でも、エレノアちゃんが眠ってるし…」
「……ふぁあ。聞いているから話してくれて構わない…にゃむ。」
「あら…それなら話すわね」
「はじめまして、わたしはアメリーヌ・ヴェルネ!」
「貴女たちをこの箱庭に呼ばせてもらったのは、貴方達自身の、贖罪のためよ!」
読んでくださり、誠にありがとうございます。
今回でなろうに触れるのはほぼ初めてなので変なところがあるかもしれません。
誤字やアドバイス、感想等ございましたらコメント的なあれをお願い致します。




