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第9話『乙女の戦闘モード』

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電話を切った私は昨日の事を振り返る…。


昨日は本当に色々あった気がする。

時間にすれば大した時間では無い。


思えば大胆な行動を取ったモンだ。

普通、あんな事を頼んだりはしない。

だいたい『味噌汁』ってナニ⁉︎

テンパるにも程があるでしょ?わたし⁉︎

伊織くんがいい子で良かった。

ブラジャーを見られたのは恥ずかしかったけど…


そ、それに、わ、わ、私の事可愛いって…

私が少し意識してしまってるのに対し、

伊織くんにそんな様子は無い。


私、チョロ過ぎ?

いやいや、そんな事考えて無い。

彼は私のタイプでは無い。

ん?タイプ?私のタイプって?どうだっけ?

失恋してから考えた事無かったな…


昨日の夜から本当に調子が狂う。

でも、昨日食べたプリンも美味しかった。

一口食べて、ほにゃ〜♫ってしてしまった。

伊織くんがそれ見てニコニコしてたけど。

ちなみに私はタマゴ料理が大好きだ。

昨日の出汁巻玉子も美味しかったw


男と2人でご飯を食べるなんて

6年ぐらいしてなかったなぁ。

なんで伊織くんは大丈夫だったんだろ?

不思議な雰囲気を持つ子だよね。

なんか解んないけど変な安心感がある…

………きっとあのご飯のせいだ、うん。

そうに違いない。私は意識してない。うん。


今朝も会社に行ってから同僚に言われた。


「美咲さん今日、機嫌良さそうだね。」

「美咲先輩、何かいい事あったんですか?」

「もしかして、恋?なんちゃって〜!」


そんなに分かり易いだろうか?

感情のコントロールがうまく出来てないかな?

いけないな、これではまた隙を作ってしまう。

気を引き締めないとな。


帰り道、いつものホカ弁のおばちゃんに

声を掛けられた。


「あれ?美咲ちゃん!今日はいいのかい?」


「あ、うん。今日は大丈夫なんだ。」


「あら〜?何か浮かれてるわね〜?

もしかして、彼氏とご飯?」


「そ、そんなんじゃないですよ〜!」


いつも通りにしているつもりなのに

何故だろう?


家に着いてスーツを脱ぐ。

下着姿になった私は、着替えようとするが、

止まってしまう。何着てけばいい…?


いやいやいやいや…!

デートじゃないんだから!

いつも通り!いつも通りでいい!

でも…昨日と同じ服だと

汚いと思われるかな?

こんな時はあれだ!私は愛読書の

ファッション雑誌『desireデザイア』を取り出す。

(これで完璧!彼氏といる部屋着コーディネート!)

違う!これじゃ無ーい‼︎

あ、ヤバイ。もう6時になっちゃう?


伊織くんからの電話が鳴った。


『あ、美咲さんですか?用意出来ましたので、

こちらに来て貰えますか?』


「わ、わかった。すぐに行く。」


『はい。お待ちしてます。』



よし!


さぁ!戦闘モードに切り替えよう。

隙を無くさないと!昨日は私とは違う!

大人な女を見縊るなよ!伊織くん!






違う!ただご飯食べに行くだけなの!



次回も美咲視点になります。

次話『オムライス』

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