第4話『御飯契約』
何か筆が乗ってきました。本日4話目!
隣の部屋の高峰さんが
僕の料理を食べながら涙を流している…。
どうしたんだろ?美味しそうに食べてたし、
変な物が入ってたって事は無いと思うけど。
食べ過ぎてお腹痛くなったのかな?
「あの…大丈夫ですか?どうかしたんですか?」
とりあえず、どうしたのか聞いてみよう。
「いや…すまない。何でも無いんだ。
ただ、感動したと言うか、
感極まってしまったと言うか…
色んな物が重なったと言うか…
えーと、何言っているかわからないよな。」
高峰さんはちょっと冷静になった様に僕に話す。
「大丈夫そうなら良かったです。美味しそうに食べて頂けて、僕も少し嬉しかったので安心しました。
まだまだ練習している段階なので。」
まだまだ修行中の身だからね。これぐらいではしゃいでいたら、師匠に怒られてしまう。
「れ、練習?こ…この完成度でか?
君は充分、料理が上手なレベルだと思うが?」
高峰さんが褒めてくれる。
でも、料理を本格的に始めてまだ2ヶ月。
ゲームで言ったら始まりの街レベルだよね。
「いえいえ、まだまだですよ。本格的に料理を始めて、まだ2ヶ月なので。師匠には怒られてばっかりだし。
あ、僕この近くの調理師学校に通ってるんですよ。」
「2…2ヶ月⁉︎ き、君は天才なのか?」
何か高峰さんが的外れな事言ってるな。
師匠からは駄目出しばっかだし、
楓さんも全部、美味しー♫しか言わんから参考にならんし。
「そんな事ないですよ。まだまだ覚える事がいっぱいで。毎日、自炊しながら試行錯誤してますよ。」
そう言うと高峰さんは、真面目な顔をして何か考えて込んでいる様だ。
さて、そろそろ片付けないとなー。
「き、君のフルネームは何と言う?」
突然、高峰さんが聞いてきた。
「保科 伊織ですけど。?」
そう言うと高峰さんは、意を決した様にこう言った。
「保科くん!…い、いや…い、伊織くん!
私に毎日、味噌汁を作ってくれないだろうか?」
はい…?
プロポーズ?
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