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第21話『修羅場』

美咲VS小夜!どうなる?

好き…?小夜さんが僕を?

正直、僕は固まってしまっていた。


「伊織ー?どーしたのー?」


部屋から美咲さんの声が聞こえる。

小夜さんがピクッと反応してた。


「……⁉︎ あなた、確か…」

「…なんで貴方がいるの?お隣さん?」

「それはこっちのセリフよ!」


「「むむむむ……」」


何故か2人で睨み合っている。

僕はどうすればいいの?


「付き合ってるの?」

「あなた!何を聞いてるのよ!」

「伊織に聞いている。」

「んぐっ⁉︎」


「いや、付き合ってはいないけど…。」


なんか美咲さんがショックを受けてるけど、

嘘は良くないからね…?


「ならいい。もう1回言うね?

私は伊織が好き。だから一緒住も?」


小夜さんは真っ直ぐに僕の目を見て伝えて来た。

真剣な思いが伝わってくる。顔が赤い…

そしてこの上目遣い…なんて破壊力なんだ…


「そんなのダメ!伊織は私といるの!」

「これは私と伊織の話。貴方に関係ない。」


美咲さんは、目に決意を込めた様にこう言った。




「関係ならあるわ!

私だって伊織が好きなんだから!」



え…?美咲さんも僕が好き?弟じゃなくて?

って言うかこの2人の美人が僕を…?


「伊織、こんな形で言うつもりは無かったけど、

ここだけは絶対に譲れないわ!」


美咲さんも真剣だ…顔を真っ赤にして

美咲さんも小夜さんもスゴく可愛いんですけど…


え?なに?

これ、返事をする流れなの?

どうすればいいの?



その時、乱入者は来た。


「話は聞かせて貰ったわ〜‼︎」


「か、楓さん⁉︎」


「は〜い♪ 伊織。とりあえず中に入れてくれる?

こんな所で話したら近所迷惑よ?」


「わ、わかった。じゃあ、小夜さんも上がって下さい。」


「ん。ただいま。」

「ただいまじゃない!」


美咲さんが噛み付く。


「美咲さん!ハウス!」

「ううーー…!」


いつもと違ってかなり警戒してるみたいだ。

美咲さんらしくない。僕も少し落ち着こう。


4人でテーブルに座った。

僕と楓さんが横並び、向かい合って

美咲さんと小夜さんが横並びの形だ。


「さて、私が仕切るのも変だけど纏まる物も纏まらないから仕切っちゃうわね?まずは、貴方は初めてね?小夜ちゃんだったかしら?」


「ん。桐野 小夜。貴方は?」


「私は藤島 楓、伊織の叔母よ。よろしくね。」


「ん。末永くお願いします。」


「ふふっ、面白い子ね。気に入ったわ。」


「うう…。か、楓さ〜ん…!」


「美咲ちゃん、久しぶりね。元気だった?」


「は、はい。さっきまでは…」


「ふふっ、大丈夫よ。悪い様にはしないから。」


楓さんはそう言って話し始めた。

えーと、僕の立場は?あ、空気ですか?はい。


「さてと…まず、貴方たちは伊織の事が

好きなのよね?それは間違いない?」


2人は顔を見合わせた後頷いた。


「「ハイ。」」


うわ…嬉しいけど、スゴく複雑。


「それで、伊織は?貴方はどうなの?」


「うえっ⁉︎ 僕?」


「そ。貴方の気持ちはどうなの?この2人のどちらかが好き?それとも他に好きな人がいる?」


ええー⁉︎そんなのわかんないよ‼︎

2人ともものスゴい美人だし、

どっちも僕には勿体無さ過ぎて…


「ふぅ…無理ねコレは。

じゃあ2人には私から提案。この子は優しすぎてどちらかを選ぶなんて選択は出来ないわ?でも、このままじゃ嫌よね?だから…。」


だから??


「3人で付き合っちゃいなさいな♡

2人とも伊織の彼女でいいじゃない♡」


は…⁉︎

この人は何を言ってるの?

僕が固まっていると、美咲さんは、


「い、いや、それは流石に、駄目では?」


「あら?美咲ちゃん、よく考えてね?このままじゃ必ずどちらかは振られるのよ?それにどちらも譲る気は無いんでしょ?それにどちらも振られる可能性もあるかしら?選べないからどちら共付き合えないって。どう?」


「ぐっ…それは確かに…。」


「なら話は早いじゃない。後は2人でうまく伊織をシェア出来るかどうかだけだわ?貴方はどう?小夜ちゃん?」


「…私は問題無い。」

「なっ…⁉︎」

「最終的に私に振り向かせればいいの。」

「む…!わ、私だって負けないモン!」



嬉しい…美咲さんも小夜さんも

僕に好意を持ってくれてるのが伝わる。



「さて…伊織?貴方はどうする?こんなに可愛い女の子2人から求愛されている訳だけど…。男冥利に尽きるわね〜。もし、貴方がどちらかを選んだとしたら、そのどちらかを悲しませるのかしら?貴方にそれが出来る?」


んぐぐ…難しい。

どっちかが悲しむ?

美咲さんが?小夜さんが?


「貴方に選択肢が無いのは解ったかしら?2人はもうOKしてるのよ?さあ!覚悟を決めなさい。」


「よ、よろしくお願いします…。」


「違うわ!そんな事じゃなくてちゃんと気持ちを伝えなさい!愛の告白をされてるのよ?それに対して誠心誠意応えないと失礼よ?」


…確かにそうだ。楓さんの言う通りだ。

真剣に応えないと2人に失礼だよ。


僕は2人に向き合い、姿勢を正してこう言った。


「美咲さん、小夜さん。」


「「‼︎」」


「僕と付き合って貰えますか?」


「「〜〜ハイ‼︎‼︎」」


2人共、本当に嬉しそうな笑顔で返事をした。

本当にこれで良かったのかな?


「う〜ん!一件落着ね!あ、伊吹義兄さんには私から伝えておくから安心してね。」


「父さんに⁉︎一つも安心出来ないんだけど⁉︎」


って言った所で止めようが無いと悟った僕は、父さんからの連絡を戦々恐々と待つしかなかった。



それから、美咲さんは隣の部屋の荷物をまとめに帰り、小夜さんも同じ様に再度戻った。そして、3人で各部屋の引越しを手伝い、手続きを済ませ、ちょうど5日後に全て完了した。その時も一悶着あったんだけどそれはまた後日。


側から見たら羨ましがられるだろうが、僕はこれからの事に不安半分、期待半分だった。


ただ、僕が2人とも好きなのは事実だ。

僕は僕に出来る限りの事をして行こう。





そうして、僕ら3人による同棲生活が始まった。














さあ!とうとう始まりました!

伊織ハーレム!これから甘々な生活が始まる?

かもしれないです!

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