第2話 『隣の綺麗なお姉さん』
本日2話目の投稿です。
「よし。出来た。」
今日の晩御飯は、鶏肉と大根の煮物。
鰯のつみれ汁。出汁巻玉子。かぶの浅漬け。
我ながら美味しそうに出来た。
土鍋で炊いたご飯もそろそろ炊けるかな?
炊飯ジャーも今は優秀だけど、土鍋で炊くとやっぱり艶が違うんだよね。
僕の名前は保科 伊織。
料理の専門学校に通う19歳です。
元々、父さんの為に家業を継ごうと思っていたんだけど、色々あって…本当に色々あって、
今は料理の勉強中です。
今年の春から、亮兄に料理を教わりながら、おっと!師匠と呼ばないと亮兄が怒るな。
亮兄は父さんの親友で、僕にとっては叔父さんみたいな人だけど、「亮司叔父さんではない!亮兄と呼べ!」って言ってたクセに今度は師匠と呼べ!
だって(笑)
楓さんも叔母さんって呼ぶと殺気がもの凄いからなー。何なんだろ。
とにかく、師匠がいる調理師学校に通っていて、今はとても楽しく料理をしています。
何も文句も言わずに送り出してくれた父さんには感謝しかありません。たった2人の家族だから離れ離れは寂しいけど、我儘を言ったんだから頑張らないと。
そんな訳で親元を離れ、僕はこの春から一人暮らしを始めました。
ちょうど1月くらい経ったけど、アルバイトも始めて今のところは順調かな?
夏樹にはせっかくの一人暮らしなんだから、彼女の1人でも作れよ。なんて言われたけど恋愛ってイマイチ良くわかんないんだよね。
まぁ、夏樹と小雪を見てると幸せそうだから、良い物なんだろうね。僕も手伝った甲斐があるよ。
ねぇ、母さん…。
僕にもいつか好きな人が出来るのかな?
母さんみたいな優しい人だといいな…。
ねぇ、母さん…。いつもみたいに教えてよ…。
さて、冷めないウチにご飯食べようかな。
ピンポーーン。
ん?誰だろ?こんな時間に。
初投稿なので表現力が乏しいのは許して下さい。m(_ _)m