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第11話『餌付けされました』

感想、レビューお待ちしてます!

良かったブックマークお願い!

自分が思ってたよりもPVが伸びてて嬉しい!

励みになります。

ねぇ…伊織って呼んでいい?


とても眩しく、屈託の無い笑顔でそう言われた。

正直、ドキッとした…。

綺麗なお姉さんに言われたからじゃ無い。

その笑顔が…母さんに似ていたからだ。


「え…いいですけど?」


「ホント?良かった!じゃあ、これからは

伊織って呼ぶね!」


あれ?なんか口調が違うような…

気の所為じゃない…よね?


「あの…美咲さん、どうかされたんですか?

喋り方が、なんと言うか変わったように感じたんですが…」


「ん?そうかな?そうだよね。でも、これが素の私なんだ。正直に言うと、猫被ってた?

あれ?違うか、キツく見せてた訳だから

虎被ってた?あれ?」


虎被ってたってナニ?

そんな言葉ないですよ?お姉さん?


「でも、なんで急に変わったんです?」


「まぁ、これが素の私、高峰美咲なんだよ。

理由は伊織に本当の私を知って

貰いたかったから…かな?」


うわ…ギャップが凄い。

真面目な顔で固い印象があったけど、

本当は笑顔が似合う人だったんだな。

本当の私を知って貰いたいか…

どういう意味だろう?


「もっと正直に言うとね?

私、料理が苦手って言ったでしょ?」


「はい。」


「本当は苦手なんてレベルじゃないの。

致命的なの、壊滅的なの、料理で人を殺せるレベルなの。それぐらいに料理の才能が無いの。」


「え…?」


「カッコ付けて、苦手みたいに言ってたけど、

本当は違うんだ。幻滅しちゃった?」


「いや、そんな事無いですけど…」


「あ、でも、伊織の料理のファンになったのは本当。たった2回の料理でお姉さんを虜にしちゃうなんて、

伊織はスゴいね。」


なんて言うか…昨日と別人?二重人格?

ちょっと勢いに押されてしまう…。

え?何が切っ掛けだったの?


「あ、ごめんなさい。ちょっと興奮しちゃったみたい。少し落ち着くね?」


そう言って美咲さんは深呼吸をする。

そして、ゆっくりと話し始めた。


「えーとね、私は本当は男の人が嫌いなんだ。

嫌いって言うか、警戒している?

自分で言うのも、どうかと思うけど私って美人らしいんだ。だから、近寄ってくる男の下心が気持ち悪くて、本当に嫌だったの…。

だから、自分で武装する為にキャラを作りあげたの…。もう、傷付くのは嫌だから。」


傷付く?何かあったのかな?

僕は黙って続きを聞いた。


「そうやって、違う自分を作って今までやってきたんだけど、隙を見せない様に、隙を見せない様にって…。でもね…伊織のご飯を食べて、伊織と話をしてたら、何故か安心しちゃったんだ。気づけなかったけど、自分でも知らない内に無理していたみたい。

でも、これでも人を見る目には自信があるんだよ?だから、伊織の前では素の自分でいようかなって思ったの。ダメ…かな?」


こんな綺麗なお姉さんにそんな事言われてダメと言える男は居ないと思います。

でも、勘違いはダメだよね?

多分、弟的なヤツだよきっと。


「駄目じゃないですよ、僕は一人っ子だったんで、

お姉ちゃんが出来たみたいで嬉しいですよ。」


美咲さんはジト目で俺を見たあと、


「……ん〜、とりあえずはそれでいいか…

じっくり攻めて行こう…うん。」


ん?なんだろ?何か呟いてるな?


「じゃあ、お姉ちゃんからのお願いね?

まず、伊織は責任を取らなくてはいけません。」


せ、責任?


「伊織は美味しいご飯で、わたしを虜にしてしまいました。もう他のご飯じゃ満足出来ません!

責任を持って伊織のご飯を私に食べさせてください。あ、ちゃんと材料費は出すよ?」


「は、はい。」


そうして美咲さんは僕に微笑みながら、






「だから…私を餌付けした責任を取ってね?」




これから美咲の怒涛の攻撃が始まる?

そしてそろそろ、もう1人のヒロイン小夜が

登場してきます。ちなみにメインヒロインは

全部で3人です。3人目はかなり、後になります。

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