第二話 異世界の国〈ガレリア王国〉
異世界の国〈ガレリア王国〉の城内「王の間」において
真司たち日本国を待ち受ける強大な敵とは・・・!
地球なめんなファンタジー『日本異世界転生記』第二話!!
***
「嵐はどこかへいったようですな。」
黒のタキシードに身を包んだ初老の男は言った。白髪頭は長年の経験と知識をよく表している。
「ククククッ…。この世界に伝わる伝説は本当だったようだな。」
〈ガレリア王国〉国王アリアンは喜々とした表情でそう呟く。
この世界伝わる伝説ーーー今から約2000年前、嵐の中から突如現れた人間たち、彼らは僅かな文明を持っていたが、我々の先祖はそれをはるかに超える文明で支配した。今まで何もなかった平野に彼らの国が現れたのだという。また別の場所では、何もなかった海原に、大きな島とその国が現れたのだという。我々は彼らを奴隷とし、この世界を発展させた。いつまた彼らが来るのだと、世界中が騒いだ。彼らを使えば、もっと国が栄える、そう信じ、我々は何百年も待った。しかし彼らはついに現れることはなかった。
「アリアン王、どうなされますか?」
初老の男は、どんな返事がくるのか、知っていながらも、そう尋ねた。彼は長年王に仕える執事であるが、細やかな政治は彼がすべて取り仕切っていた。
「決まっておる!すぐに軍を出して、彼らの‘‘国‘‘を占領させろ!抵抗した者は容赦なく殺して構わん!!だが、皆殺しはダメだ!奴隷が一番大事なんだからな。」
威勢よく王は指示した。執事は、承知しました、とだけ残し、各大臣に対応の詳細を伝えに行った。
「おれの時代はこれからだ」
アリアン王は静かに、力強く呟いた。
読んでいただきありがとうございました!拙い文章ですが、楽しんでいただけたら、とっても嬉しいです!
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