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第十二話 恋ごころと悲しみ、尿漏れ

大変長らくお待たせいたしました。コロナ禍、大学の授業になれず…そうだ、報告しければ。遅ればせながら、わたくし、無事に大阪市立大学合格しました!ありがとうございます。


では・・・異世界の日本、自衛隊の活躍をぜひご覧ください。



異世界のタルチットでうさ耳少女保護し、さらに、本隊をタルチットまで手配する真司たち。そうして、真司たちは祝賀ムードの中、うつつをぬかす。しかしその一方で同胞は拷問攻めに。


地球なめんなファンタジー『日本異世界転生記』第十二話!!!



***


ーーー《タルチット》

「えー、ただ今から日本国とタルチット村の友好関係樹立を記念して、親睦パーティを開催したいと思います。」

真司がけだるそうに言うやいなや、

「いええええーーーいいい!!!!」

橋本が早速ビールの栓をを開け、村長であるベルジャにぶっかけた。

「ぎゃあああ」

ベルジャが初めてのビールに驚き叫ぶ。

「おい!!!なんてことするんだ!」

真司は叱った。しかし、周りの隊員たち、はたまた政府の高官たちまで、そんな行為にも気に留めず、各々で盛り上がっていた。ここは日本から2500㎞も離れた異世界の国、だれもが普段の役職・階級・しがらみにとらわれることなく、思いっきり羽を伸ばしていた。


「きゃはは!」

嬉しそうにパンをほおばるうさ耳少女、彼女の名は《ペルル》という。ペルルはこの国の地理に詳しいそうなので、保護するとともに、案内役に任命した。楽しそうに、隊員たちと話している。


ある隊員は泥酔して床に寝ころび始めた。


(おいおい…まあ、これも平和だからこそ、か…)

タルチットへの防衛ライン拡大が完了するまでに二週間かかった。さすがに、他国の領地の村を防衛ライン下に置くことは、事実上、侵略したことと同じだからである。衆議院ではこの防衛ライン拡大を容認するか否かで議論が紛糾したそうだが、ベルジャの涙ながらのビデオメッセージにより、タルチットを防衛ライン下に置くことが決定された。これにより、タルチット防衛圏が完成した。ここの防衛にあたるのは、ロシアの脅威がなくなった陸上自衛隊北部方面隊である。第2師団のみを北海道に残し、第7師団・第5旅団・第11旅団の3部隊をタルチット周辺、防衛ラインに終結させた。

真司は手にしていたグラスを煽り、しみじみとその牧歌的な光景を目に焼き付けていた。すると、野村軍曹が近づいてきた。


「あの、隊長…ちょっといいですか」


「なんだ?いまは仕事のことは忘れて、ゆっくりするといい」


「いえ、その、仕事の話ではないんですけど、」


なぜか野村軍曹の歯切れが悪い。

(たしかに俺は野村に嫌われている。だが、ここまで態度に出てしまうものか…)

真司は多少困惑しながら、懐中時計を開いた。


カチっ!


野村軍曹はその懐中時計の写真に目が釘付けになり、呆然とした。


「あのっ、それ、親戚の子かなにかですか。」

野村は口元を引きつらせながら訪ねた。


「何を言っている?この写真は俺の家族だ。」


真司はそう言って、野村軍曹に写真を見せる。それと同時に、真司の薬指には、キラリと光るダイヤの指輪がはめてあった。


「あ、ああ。そうですよね。お、奥さんと、娘さん。、」


(どうしよう、どうしよう。もう、ほんとにわたしは馬鹿だ)

野村軍曹は必死に感情を隠した。しかし、動揺は隠せなかった。


キャッ!


びしゃあ!

野村のグラスのビールが真司にかかる。


タルチットの陽気な老人のダンスとぶつかり、野村軍曹がバランスを崩してしまったのだ。


「も、申し訳ありません!!」

すぐにタオルで服をふき、事態の収拾をはかる。しかし、当然、濡れてしまった真司はすぐに着替えに向かう。


「いや、気にするな。今日はこの辺で、俺は失礼するよ。」

真司はすぐに出た。ビールがかかったのと同時に尿が漏れてしまったからだ。


野村軍曹は一人、涙をこらえながら、パーティ会場を後にした。



***



ーーーアメリカ合衆国、国防総省情報部


ピーーーーー!!


他国との情報通信をするため、電波を探していた情報部のコンピュータに反応があった。


「おおい!なんだ!」


署内は騒然とする。


「こ、これは…!」


「日本の陸上自衛隊が発信したと思われる微弱電波をキャッチした。これより、交信を試みる」

「やったぞ!」


「心強い」


そういった歓声で署内は盛り上がった。だが、部長はある懸念事項を気にしていた。それは日米安保条約を日本が従順に護るのかといった、ところである。電波が発信された地点、ここは≪アーナウェリア≫の魔法技術を奪ったとされる国家が位置する場所である。もし、万が一、その国家と日本が同盟を結んだ場合、再び、敵同士となる恐れがある。100年以上前の悲劇を二度と繰り返してはならない。


(頼んだぞ、我々の友、Japan)


読んでいただきありがとうございました。

初めての大学生活でいきなりオンライン。その戸惑いで、執筆どころではなくなってしましました。

ですが、これからはなるべく更新したいです…!

コロナ、大変ですが、皆さんで一緒に乗り切りましょう!


感想などぜひぜひよろしくお願いします!!

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