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第十話 うさ耳少女

受験終わりました。再開します。

***


「ったく、またお前か!!俺たちの食いもんを盗むんじゃねえ!」


村人の中でも比較的若い男がうさ耳少女を怒鳴りつける。

「ごめんなさいっ!でも…私たちも食べ物がもうないの。」

うさ耳少女は申し訳なさそうに、しかし、仕方なかったというふうに村人たちに謝罪した。

 真司は初めて見る亜人に内心興奮していた。

「…どうしますか?介入すべきでないとはわかっておりますが、放っておくわけには…」

野村軍曹が真司に提言する。

「ああ。とりあえず事情を聴くことにしよう。」


 うさ耳少女は村人数人に捕まえられたまま、真司たちと話す機会が与えられた。村人たちはすぐに奴隷として売り飛ばそうとしたが、真司が止めた。


「…まず、なぜこの村の大切な食べ物を盗んだんだい?」

真司はなるべく丁寧に、まず相手と信頼関係を築くことが最重要だと認識していた。


「だって、お腹がすいて、我慢できなかったんだもん!」

うさ耳少女は、いかにも必死そうに真司に訴えた。

「あのなぁ!俺たちだって必死なんだよ!」

若い村人が怒りを露わにする。

「まぁまぁ…落ち着いてください。」

真司がなだめる。

「とりあえず、事情はなんとなくわかったけど、この村にも食料がぜんぜんないんだ。だから、これからは取っちゃダメだよ。」

「はい…」

少女は悲しそうに俯いている。

(可哀想だが…。やはりこの国は貧しいのだろうか。)

しばらくして、野村軍曹が真司に尋ねる。

「あの、やっぱりすごく可哀想なんですけど…。」

「あぁ、俺もそう思う。」

橋本軍曹も珍しく真面目に考えている。

「とりあえず、この子を保護しよう。」

真司はこの少女も村人たちも救いたかった。

「至急、本部へ連絡。この村まで目立った障害はなさそうだ。この村まで防衛線を拡大するよう、進言してくれ。」

「はい!」

野村軍曹が駆け足で去っていく。


 特殊調査部隊は<タルチット>で4日間休養を取ることにした。ベルジャの話によると、ここから先は王国軍の監視が強くなるらしく、危険度が増すらしい。ここで体制を整えるべきだろう。

 隊員たちと村人たちの宴を照らす月明かりに雲がかかりはじめていた。



***

ガレリア王国<第一高等学校>


アル「うう…。単位落とした…。」


リリー「まじめにやらなかったからでしょ!!」


アル「ごめんよ~、みんな~」


ローズ「ほらほら、泣かないで。大丈夫だからw」


アル「慰めてんのか馬鹿にしてんのかどっちだよ!」


読んでいただきありがとうございました!!これから、すこしずつ、投稿を再開していけたらと、思います。

感想・評価よろしくお願いします!

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