第9話 ギルドマスターと冒険者ランク
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それでは、第1章 第8話 冒険者ギルドとランク
お楽しみください。
前回のあらすじー!!
一つ目の依頼達成!
オーク登場
二つ目の依頼達成!
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
俺は二つの依頼を達成した後、冒険者ギルドへと向かった。
冒険者ギルドの中へと入ると、酒場は俺が最初に来た時よりも賑わっていた。
酒場には沢山の人がいるが、掲示板の前にはほとんど人はいなかった。
「まあ、もうすぐ夕方だしな」
優希はそう呟いた。
この世界で依頼を受ける冒険者の時間帯はほとんどは朝か昼頃だ。
依頼は24時間いつでも受けれるが夜は外が暗くなり、周りが見えにくくなり危険なので受ける人が少ない。
また、夜に出てくる夜行性の魔物は討伐ランクが高いやつが多く、危険なのだ。
そうこうすると、フィリアがこちらまで来て話しかけてきた。
フィリア「ユウキさーん、そこに立ったままボーとしてどうしたんですか?」
彼女の名前はフィリア、俺が冒険者ギルドへ来た時色々と世話をしてくれた受付嬢だ。
優希「ん?あぁ、ちょっと考え事しててな」
フィリア「?」
フィリアと話していると、酒場から何人もの男達から嫉妬の混じった視線がさっきから俺に向けてきてる。
フィリアは何歳なのかはわからないがイリス同様容姿端麗で、身長はイリスよりも高く、胸は巨乳で他にも出るところは出ており、非常に素晴らしいワガママボディだ。
髪は綺麗な金髪だ。
この冒険者ギルドの受付嬢の中ではダントツに可愛い。
優希「フィリア、今日依頼を達成してきたから確認を頼む」
フィリア「あ、はい!わかりました、では受け付けの方までお願いします。」
そう言うと、フィリアは受け付けの所まで走って戻って行った。
俺も歩きながら受け付けまで行く。
そして受け付けの所まで行くと、フィリアがそこにはいた。
フィリア「ではユウキさん、ギルドカードの提示お願いします」
優希「ん、これでいいか?」
フィリア「はいでは今日の依頼達成の確認の為に、フェルト草10束をここに出してください」
すると優希は、アイテムボックスからフェルト草を取り出し目の前に置いた。
フィリア「うわぁ!、ゆ、ユウキさんは一体どこからフェルト草を出したんですか?」
アイテムボックスからフェルト草を出しただけなのに驚かれてしまった。
この世界では珍しいのだろうか?
優希「ん?いや普通にアイテムボックスから出しただけだが」
フィリア「アイテムボックスって普通ポーチの事を言うんですよ?
ユウキさんは見たところポーチらしき物は持っていないのに空中からフェルト草を取り出したから私びっくりしちゃって」
優希「あぁ、えーとなんかごめん」
フィリア「い、いえ!お気になさらずに」
初めて聞いたが、アイテムボックスとは普通ポーチの事を言うらしい。
俺は空間魔法でアイテムボックスを作れるから問題はないんだが。
おそらくこの世界で空間魔法は珍しいのだろう。
フィリア「では、次はゴブリン討伐の依頼の確認ですね、えーと、……え?」
フィリアがギルドカードの討伐欄をみた瞬間そのまま固まってしまった。
優希「ん?どうかしたか?」
フィリア「……っは!す、すみません」
優希「ん?いや大丈夫だが、どうしたんだ?なにか気になるところでもあったのか?」
フィリア「その、討伐欄にオーク5体、ウルフ5体、ゴブリン5体、フラワーキャット7体と表示されてあったのですがほ、本当に倒されたのですか?」
優希「ん?あぁ本当に倒したぞ、てかそこに表示されているんだから聞かなくてもわかるはずだが」
フィリア「す、すみません!疑うような事をしてしまって本当に申し訳ございません」
優希「お、おう」
フィリア「なぜユウキさんを疑うような事をしたのかと言うと、普通Fランク冒険者がウルフやオーク等を討伐するなど不可能に近いからです、それをユウキさんは5体ずつ狩ってきている、しかも今回討伐されたオークはAランクの個体です、ウルフはCランクの個体でしたが」
ま、まじか。
俺はそんな高ランクの魔物を狩ってきてしまったのか。
やはり自分のランクより高ランクのモンスターを狩るのはまずかったか?
優希「自分より高ランクの魔物狩ったのはやはりまずかったか?」
フィリア「そ、そんな事はありません。ですが、これほどの高ランクの魔物を討伐できる方がFランクにいるのもちょっとあれですね」
フィリアはそう言った後、受け付け所の奥の方にある階段を登って行ってしまった。
フィリアはいったい何をしに行ったのだろうか。
優希「ま、気軽に待つか」
優希がそう呟いてから数分後にフィリアが受け付け所まで戻ってきた。
フィリア「ユウキさん、お待たせしてしまいすみません」
優希「あぁ、それはいいが、その隣にいる人は?」
そう、フィリアはもう一人幼女のように身長が低い女の子を連れて戻ってきたのだ。
フィリア「あ、すみません、えーと紹介しますね、この方はここ冒険者ギルドの……」
「ギルドマスターのサクヤだ、よろしくな新人」
優希「よろしくお願いします、それでギルドマスターが俺になにか?」
サクヤ「サクヤと呼び捨てで構わないぞ、あぁ、
急だがお前をCランクに上げようと思う」
優希「……え?C、Cランクに上げるってなぜでしょうか?」
サクヤ「敬語は不要だ、それはなお前がAランクの魔物を5体も討伐してきたからだ」
優希「え?」
サクヤ「Fランク冒険者がAランクの魔物を狩ってくるなど前代未聞なのだ、それにAランクの魔物を狩れる実力を持っておるのにFランクに留めて置くのはもったいないとおもってな、誠にかってながら冒険者ランクをろCランクにあげさせてもらった」
優希「な、なるほど、なんとなく理解しま……した」
サクヤ「うむ、それではCランク冒険者用のギルドカードを発行するからちょっと待っておいてくれ」
優希「わかった」
そう言うとサクヤは奥の方に行って行った。
それから数分後奥からサクヤ、ギルドマスターが戻ってきた。
サクヤ「これがCランク冒険者のギルドカードだ」
優希「おぉ、これが……」
Cランク冒険者用のギルドカードの色は青だった。
サクヤ「うむ、本当はBランクかAランクに上げさせてあげたいのだが、あいにく私はCランク以上にあげる権限を持っていなくてな」
優希「なるほどな、でもCランクにあげてくれてありがとな」
そうサクヤにお礼を言うと
サクヤ「いや、当然の事をしたまでだ、だがそのお礼は受け取っておくよ」
優希「あぁ、そうしてくれ」
そして俺はサクヤと話し終えた後、フィリアとサクヤに見送られながら冒険者ギルドを出た。
今回の依頼の報酬と魔物の討伐報酬は、金貨4枚
銀貨70枚、銅貨30枚だった。
優希「さてと宿屋に戻るかねー、イリスも待ってるだろうし」
そう呟きながら宿屋へと向かう途中、美味しそうな臭いがしたのでそちらの方向に進んで行くと、肉の串焼きを売っている店を見つけた。
優希「夕食前に少し腹ごしらえするか」
優希はそう言いながら肉の串焼きを売っている店へと行った。
優希「おっちゃん、このヤマウシの串焼き一本ちょうだい」
おっちゃん「お、いらっしゃい、ヤマウシの串焼き一本だな、ちょっと待ってろ」
それから数分後
おっちゃん「ほれ、ヤマウシの串焼きだ。熱いから気を付けろよ」
優希「んーいい匂い、ありがとおっちゃん」
そう言い俺は受け取るとさっそく1口かぶりついた。
優希「んーーうめえー、肉は柔らかくて、ジューシーで歯ごたえがあって美味いなー」
おっちゃん「だろ?ヤマウシはここを出て近くにあるアルト森にいるんだ。
他の森にもいるがな」
優希「もぐもぐ……そうなのか、もぐもぐ……んでおっちゃんいくらだ?もぐもぐ……」
おっちゃん「ヤマウシの串焼きは一本銅貨3枚だ」
優希「もぐもぐ……銅貨3枚ね、もぐもぐ……ほい銅貨3枚、もぐもぐ……」
おっちゃん「1.2……3、ちょうどだな毎度あり」
優希「しかし、こんなにヤマウシは美味いのか、明日狩りに行ってみようかな」
おっちゃん「ヤマウシを狩りに行くのか?ヤマウシは凶暴な性格だからな、しかも力が強いからな」
優希「そうなのか」
おっちゃん「あぁ、ヤマウシは弱い個体でCランク、強い個体でBランクだ」
優希「なるほどな、情報ありがとよおっちゃん」
おっちゃん「いいってことよ、それとアルト森に行くんなら神殿には近づくなよ?」
俺は屋台のおっちゃんがそう言ったのが気になり詳しく聞くことにした。
優希「ん?神殿?そんなものがアルト森にはあるのか?」
おっちゃん「あぁ、この世界には神殿が七つあってな、そのうちの一つがアルト森にあるんだ」
優希「ほう」
おっちゃん「その神殿一つ一つには神が住んでいると噂されているらしいんだ。
それで、その噂を嗅ぎつけて神殿に行く者が何人かいたんだ。
だがその神殿に近づいた瞬間、入り口の前に門番である神龍が姿をあらわすらしいんだ。
そして、その神殿に入ろうとした者は次々と返り討ちにされ、あげくにはそのままその場で殺されるらしい。」
龍とは竜の上位種である。
優希「……なるほどな、わかった、その神殿には極力近づかないようにするよ、またなおっちゃん」
おっちゃん「おうよ、またな!」
優希はその話を聞いておっちゃんと別れた後、こう呟いたのだった。
「明日は一度神殿に行ってみよう」と……。
この世界の通貨は以下の通りである
銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白銀貨
いかがでしたでしょうか?
次は神殿編です。
よろしくお願いしますm(_ _)m
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