40ポイント目「 オーガの森 」
その次の日ケインと合流し探検者ギルドに行き賢者・グリデニアを連れた一行はグレンブルを離れ一路オーガの森を目指した。
「 ったくなんたってあの森に行かなきゃなんねぇかなぁ~ 」
「 まぁまぁ、グリデニア様のお願いですし・・・それに俺も”あの森に”少し興味がありますし・・・ 」
「 シンジ様、師匠の”あのお話”の件ですか? 」
「 うん、気になるとこがあってね 」
ボガートさんのとこにロボを迎えに行った時帰りに今度「オーガの森(ココ)」に来ることを伝えた時の事
「 ほう、お前さん”首狩りの森”に行くのか・・・もしかしなくても紅い奇妙な鎧の怪物|(首狩り)に出会うかもしれんな一つ言えるのは”出会ったら死を覚悟しろ”ただ気になるとこがあってな”首狩り”の獲物がな・・・」
ボガートの言葉に首を傾げた
「 "獲物" ・・・何かあるんですか? 」
ボガートは職人の眼光になった
「 ああ、どうも刃物の類で両手持ちって事はわかってんだが生きて逃げ延びた奴らの言ってる事がな・・・」
そこでシンジは少し気づきボガートに質問を投げかける
「 もしかして・・・刃の部分の厚みが異様に薄くて片刃だったんじゃないですか? 」
目を細めながら
「 !? 坊主、もしかしてやつの獲物を知ってるのか!! 」
シンジは
「 もしそいつと話せたら製法がわかるかもしれませんよ 」
そう言ってボガートの肩を叩き「オーガの棍棒」を後にした。
グリデニア様とケインさんは一緒に行動してる俺はロボと行動して別れて探そうという話が出たからだ。
まぁ効率の問題なんですがね。
「 予感があってれば間違いなく・・・ 」
ぼそっと呟く途中でいきなり前方に気配を感じた。
「 貴様もこん先へ行こうちゅうのか?(貴様もこの先へ行こうというのか?) 」
朱塗りの甲冑の侍が前にいた・・・帯刀しているが馬鹿みたいに長い太刀だ大太刀なのだろう。
兜を被らず総面(甲冑でつけるマスクのようなもの)だけをつけているはずなのだが目元がはっきり見えず闇に浮かぶ薄明かりのように仄かに輝いている。
すると腰に帯刀していたのにもかかわらず見事な技術で大太刀を抜刀させてみせたのだ。
ロボが身構えるがそれを制すとすかさず侍へ声をかけた。
「 見事な拵えの業物の刀とお見受けしました。私は故あってこの地に来ましたが貴方様は? 」
一瞬ぎょっとしたように侍が驚くと大太刀を肩に剣先を向ける感じで背負った。
「 いや、びっくいした。まさか日ノ本の者に会うとは・・・(いや、びっくりした。まさか日ノ本の者に会うとは・・・) 」
侍は少し嬉しそうな感じで流暢な薩摩弁で
「 俺は島津豊久と言う者。お前なぁ何処かい来たと?(俺は島津豊久と言う者。お前は何処から来たんだ?)」
「 えっ!!鬼島津の豊久さんですか? 」
「 じゃっど、何なお前なぁ俺を知っちょっと?(そうです、何だお前は俺を知ってるのか?) 」
異世界の言葉で交わされる会話にロボは置いてけぼりを食らってしまった。
その後色々と話し込み現在の日本の事、過去の戦争の事、島津の活躍の事。
特に倒幕の話をすると
「 やっぱい、島津ん者が徳川を倒しっくれたか(やっぱり、島津の者が徳川を倒してくれたか) 」
と喜んでいた。
その後でこちらに来た理由を話すと豊久さんが俺にぽつりと
「 神様にこん世界に連れっこられたっちな・・・俺も一緒かもしれんな(神様にこの世界に連れてこられたって・・・俺も一緒かもしれないな) 」
と言い総面を外し
「 俺は関ヶ原ん戦ん後死にかけてな助けっもらったんが鬼やった、じゃっどんそん村ごとこん世界ば来たと(俺は関ヶ原の戦の後死にかけてな助けてもらったのが鬼だった、だけどその村ごとこの世界に来たんだ) 」
額から伸びる立派な角を見せながら
「 助けっもらった時に鬼ん秘薬を使っもらって命は助かったどん人じゃなくなった(助けてもらった時に鬼の秘薬を使ってもらって命は助かったんだけど人じゃなくなった) 」
と呟いた。
お久しぶりのこちらの投稿です。
書き溜めてた分(約10話分)が消えてやる気失ってました(汗)
頻繁にとはいかないかもしれませんが書いていこうと思いますので改めてよろしくお願いします




