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38ポイント目「 帰還 」





シャドウホーンを”箱”に収納してドリー達探検者の状態を再確認した後



 「「「助けていただいてありがとうございました!!」」」



と言い先に”転移テレポート”の魔法書を使い帰って行った。



 「 よし、俺らも帰るか!! 」



と言ったのですかさず”時空間魔法”の”座標記録ログ”を使い10階を記録した。

その直後気づくと”異界迷宮門ダンジョンゲート”前に立っていた。

座標記録ログ”を取っている間にケインさんが”転移テレポート”の魔法書を使っていたようだ。



「 あら~どこのひょっこパーティーが帰ってきたのかと思ったらケインとシンジ君じゃないのぉ~!! 」



苦笑いの門番たちを他所よそにしなを作りながら大男ヴォリスさんがこちらへやってきた。



「 お呼びじゃねぇんだよヴォリス。俺達は今から探検者ギルドに行かねぇと行かねぇんだからよ!! 」



もの凄い形相でケインさんを睨みつけていたヴォリスさんが



「 あら、そうなのね~ケインには用がないのだけれど、ウフッ・・・じゃあまたねシンジ君~ 」



と言いながらちらっとこちらに目線を向けてウィンクをしている・・・

軽い悪寒おかんを感じながら”異界迷宮門ダンジョンゲート”を後にした。




「 あら、お帰りなさいケインとシンジ君 」



探検者ギルドのカウンター越しにリュミさんが声をかけてきた。



「 おう、帰ったぞリュミ 」


「 はいはい、ケインさん早くギルドカード出してくださいな 」



話も早くリュミさんがすぐさまケインさんにカードの提出を催促する。

ケインさんも慣れた事なのかカードを出すとリュミさんに声をかけた



「 ほらよ・・・ところでブリックのおやっさんは奥か? 」


「 はい、奥にいますけど何かありました? 」


「 カード内容は後で聞くそれとクエスト報酬もな・・・先に話ししてくるぜ、シンジは嬢ちゃんを迎えに行きなまた後でな!! 」



そう言うとケインさんは振り返りもせずひらひらと手を振り2階のギルドマスターの部屋へと階段を上がっていった。


「 シンジ君どうする? 」


「 じゃあリュミさん自分もまた後で来ます 」



そう言うとシンジは探検者ギルドを後にして職人マイスター通りに向けて駆けて行った。




職人マイスター通りのボガードさんの店”オーガの棍棒クラブ”が見えてきたところで激しく拳を撃ちあうような音が聞こえている。

音の正体を確かめようと店の裏の庭のような場所に行くとシンジは息を飲んだ。



「 はっ!!せい!! 」


「 それじゃあ駄目じゃ、もっとそのこぶしで相手を撃ち貫くように意識して踏み込むんじゃ!! 」


「 はい師匠!! 」


「 それじゃもう一度・・・おっ坊主帰ってきたのか 」



そこまでして気づいたのかボガードさんがこちらに声をかけてきた。


「 おかえりなさいマスター!! 」


「 よし、休憩にするかの・・・坊主・・・茶を入れるから付き合え 」


「 それならマスターじゃなくて私が!! 」


「 お前は休憩しておれ・・・坊主ついて来い 」



ボガードさんの後を追い工房兼自宅の建物内まで行くとボガードさんが厨房のような場所で水瓶みずがめから水を汲みヤカンにそそぐと窯に火をつけた。

そこまでしてからボガードさんがこちらを振り向き聞いてきた



「 坊主・・・あの娘はどこの出身じゃ? 」


「 えーと・・・それは自分も詳しくは知らないんですが・・・ 」



腕を組み目をつぶり少し考えてから



「 坊主・・・あの娘は武に関して天才じゃ 」


「 え? 」


自分でも気づかないうちに漏れていた素っ頓狂すっとんきょうな声が厨房内に響いた。





「 そうか・・・シャドウホーンがでたのか、これは報告しておかなければな・・・で、お前の目から見てシンジはどうだ? 」



ギルドマスターの部屋でブリックにケインが今回の探検の報告をしていたがそこで気になったのかケインから見たシンジの評価を聞いてきたようだ。



「 あいつ、多分戦闘にさえ慣れれば間違いなくB・・・いや俺と同じAまでいきますよ 」


「 何!?本当か!! 」


「 あいつ弓の腕もそこそこいいですが”魔法”も使えますよ・・・それに冷静な判断もできる 」


「 ふむ、そこまで能力が高いか・・・ 」

 

「 まあ、焦ることもないじゃないですかねぇあいつなら確実にランクを上げていきますよ 」


「 ふむ、ボガードから聞いていたシンジの知り合いの娘の事も考えると素晴らしいな 」


「 え?それってどういう事ですかねぇ? 」



ケインの疑問の声にブリックはポツポツ話し始めた。





「 一度見せた動きをな30回かからないうちにほぼ完全な形で自分のモノにしているんじゃよ、しかもじゃ覚えた動きはそれ以降は型も崩れる事無くまさに”完全”なんじゃよ 」



ボガードの意外な早口にも驚いたがロボの才能にも驚かされるものがあった。

そこで更にボガードが早口に



「 あの娘は今3(みっ)つ”武技”が使えるんじゃよ・・・意味がわかるかの? 」


「 えっ?”武技”って激しい練習や繰り返し行われた動作の末に覚えるもんじゃないんですか? 」


「 やはりケインから多少は聞かされておったか、本来ならそうじゃがまれに繰り返された動作でなく完璧に覚えた動作で”武技”を習得する者がおる。それを”天才”と言うんじゃよ 」



そこまでロボが凄いとは・・・



「 そこで話しなんじゃがあの娘をもう少しワシの所で修練させてみんかの? 」


「 話はわかりましたけど少し考えさせてください。それにロボの意見も聞かないと 」


「 それもそうじゃな、あの娘にも話を聞いて考えておいてくれんかの・・・湯も沸いたしいい頃合いじゃな戻るかの 」



ポットに湯を移し茶葉をいれた布袋をその中に投げ込んだ。

そしてカップを3個取るとこちらに渡してきたので受け取り一緒にロボの待つ庭まで足を進めた。


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