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37ポイント目「 血液吸収(ブラッドドレイン) 」



2人分の血液を吸収したシャドウホーンは”絞りカスがっ!!”と言った感じで角で貫いていた2人の探検者を頭を大きく振ると地面に投げ出した。

ケインさんに斬りつけられた首元の傷もすっかりふさがり先程よりも魔力量も上がっているようだ。

シャドウホーンは残った一人の探検者には見向きもせずこちらに身体を向けるとケインさんを睨んでいる。



「 アル、ロブ・・・そんな・・・ 」



シャドウホーンにゴミのように扱われた2人の探検者を前に盗賊風の装備をしている残された探検者は呆然としている。



「 くそっ!!降りてくる奴らがいるなんてどんだけタイミングが悪いんだっ!! 」



シャドウホーンと睨み合ったままケインさんがボヤく。

そんな中で



 ” シンジ様、世界樹の精霊アウラでございます。あのお二人はまだ助かるかもしれません ”



とんでもない状況の中で予想もしなかったアウラの声が頭に直接響く



 「 えっ!?どういうこと? 」


 ” 詳しくご説明している時間はありません私は回復魔法を使えますのでそちらに向かう許可を頂きたいと思っております ”


 「 回復魔法が使えるなら許可するよけど回復魔法で治るの? 」 


 ” どんなに高等の回復魔法でも失われた血液までは戻りませんが逆にあの魔物と同じ”血液吸収ブラッドドレイン”を使いシンジ様が変換した血液をあの二人に補充すれば可能性はあるかと ”


 「 わかった段取りがついたら呼ぶよ 」


 ” 承知いたしました ”



念話を終了するとすぐさまポイントを「スキル・吸収魔法ドレイン」にスキルLVがMAXになるまで振りそして”箱”の中の大喰らいの牙の何本かに”ある処理”をしながら圧縮をかけ棒状にした後で”箱”から弓と一緒に取り出した。

そしてすぐに弓につがえ睨み合っているケインさんとシャドウホーンを見るとこちらの動きに気づいたのかシャドウホーンがこちらに視線を向けた瞬間を狙って



「 眼を離すとは良い度胸してるぜお前はよっ!! 」



自分の前に急に現れたケインさんに吃驚びっくりして駆け出そうとしていた足元がふらついたようだ。

そこを見逃さず



「 ケインさん離れて!!”血液吸収ブラッドドレイン” 」



矢継ぎ早につがえては撃ちつがえては撃ちを繰り返していく。

矢が刺さるやいなやストローで吸い上げられたように矢頭からピューピュー血液が噴出ふんしゅつする。

しかしその流れた血が地面につくことはなく重力に逆らいシンジの頭上に球体になりながら集まっていく。

実は先ほど矢に加工した大喰らいの牙の中は少し空洞があったので牙の内部に細く棒状に結界を張り”注射矢ストローアロー”を作っていたのだった。

そしてシンジは頭上に集まった血液に手を突っ込み錬金術を使い人の血液へ変換していく見る見る間に青から赤へと色を変えていく血液を確認すると



「 そこの人離れて!! 」



打ちひしがれていた探検者に声をかけるとすぐに2人の倒れている探検者のもとに駆け寄った。



「 ケインさん後頼みます!! 」



あっけにとられていたケインもシンジに声をかけられシンジが何かしようとしていることに気づき



「 任せろっ!!シンジ2人を助ける方法があるんだな!!こっちは俺に任せてそっちに集中しろ!! 」



と言って先ほどよりもよろよろしているシャドウホーンに視線を送った。



「 アウラ来れる? 」


” はい、シンジ様が御呼びとあらば。ただしわたくしめが姿を現すと問題が起こるかもしれませんので少し細工をいたします ”



するとシンジの左手に随分と立派な年季の入った杖がそこにあったかのように現れた。



” シンジ様、私は姿を変える魔法を使っております回復魔法を使いますのでそれに合わせてこの方達に血を注ぎください ”



そこまで言うとアウラが变化した杖が優しい光を放ち倒れた2人の風穴を徐々に塞いでいく。

それと同時にシンジは2人の風穴に血を注いでいく。

見る見る間に2人の顔色が良くなり2人して咳き込み始め、口から貫かれた時に喉元まで上がった血を吐き出した。



「 ゴホッ・・・私としたことが気を失うとは・・・  」


「 違うぞアル、確か門番に貫かれて・・・あれ? 」



と2人がほうけていると



「 アル、ロブよがっだぁ~ 」



と鼻水と涙を垂らしながら探検者の一人が2人の無事を大変喜んでいる。



「 ”常に冷静であれ”が信条じゃなかったんですかドリー? 」 


「 うわっ、ぐちゃぐちゃじゃねぇかw  」


「 だっでぇ~ 」



ドリーと呼ばれた盗賊風の装備の男は魔法使い風のアルと戦士風のロブに囲まれて笑顔のまま泣いていた。

そこまで見届けてからシンジが今になって



「 血液型大丈夫だったのかな? 」



と考えていると



 ” そこの疑問は魔法でうまく調整されてそれぞれの血液型に変換されています ”



と頼りになるアウラから念話が届いた。

残った血液を”箱”に収納すると



「 そっちも終わったみたいだな!! 」



とケインさんが声をかけてきたので声の方を向くとケインさんの立っている場所の奥にシャドウホーンが倒れているのが見えた。




「 今度は容赦無しで最初から行くぜっ!! 」



身体から矢を生やしたよろよろのシャドウホーンを睨みケインが呟く。

すかさず間合いを詰め斬りかかるが硬い角で弾かれてしまう。

けれどもその間も突き刺さった矢から血が流れ続けどんどん動きが鈍くなっている。



「 楽にしてやる!! 」



ケインが剣を両手で握り



「 武技・ネックリーパー!! 」



の掛け声とともに渾身の力で駆けて来たシャドウホーンの首に青く輝く刃を流れる動きで通過させ首をスパーンとはねた。

その後で探検者2人の手当をしているシンジのもとに向かうのだった。








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