35ポイント目「 無摩擦(スリップ)と粉塵爆発 」
更新が大変遅くなりすみません。
菌糸の蔓延る道に戻ったケインさんと俺はマイニコドを切り伏せつつ9階への階段を探しながら進んでいった。
9階への階段を見つけた頃には”箱”の中にマイニコドの死体が30体以上収納されていた・・・
「 よし、9階だな・・・ 」
そこまで言って難しい顔をするケインさんが
「 9階は特になにもないからよ、俺だけなら一気に駆け抜けるのも簡単だがシンジ・・・お前ついてこれるか? 」
「 ケインさんついてこれるか?じゃなくてついて来いって行ってくださいよ 」
「 すまん・・・そうだな、ついてこいシンジ!!全力出せよ!! 」
「 はい!!ケインさん!! 」
そう言うと薄暗い異界迷宮の回廊を駆け抜けていった。
「 ふぅ・・・着きましたねケインさん 」
「 いや全力出せと入ったがよ、シンジ 」
「 はい、頑張りましたよ 」
「 もうお前一人でいいんじゃないかなって思ったぞ!! 」
ケインのぼやきもそのはず
回廊を懸け始めてすぐに
「 ケインさん前方に”結界”張りますよ!! 」
「 おう、頼むぜ!! 」
「 了解!! 」
回廊を駆け抜けながら詠唱を始め
「 結界発動!!追加無摩擦 」
前方5mに結界を展開させ結界に追加効果として無摩擦を発動させていた。
その結果、迫り来る魔物を結界で押し出し結界の前方の床に張られている薄い結界の上に移動した魔物は追加効果の無摩擦により転がるしかできなくなっている。
そのまま回廊の中を駆け抜けついには10階の階段を発見するにいたった。
「 さてっと!! 」
結界を密閉型にして中で暴れる魔物たちが暴れているのを見ながら結界内にあるものを投げ入れた。
暴れる魔物たちがそれに気づき攻撃を仕掛けるがそれが破れ結界内に白い粉塵が舞い上がる。
「 ん?なんだ 」
ケインさんが疑問に思っているところにすかさず
「 生活魔法・着火 」
結界内に種火を落とすとすぐに眩しい光と轟音が響いた。
その後静かになった後結界を解除し爆発四散した魔物の死体を回収し始めた。
「 おい、シンジ今の爆発なんだ!! 」
「 ああ、今のは”粉塵爆発”です。 」
「 粉塵爆発? 」
「 狭い場所で燃えるような物が充満すると少しの着火で大きな爆発が起きるんですよ 」
「 なるほどな 」
「 まぁ、結界を張っていたからこそこちらや回廊に被害はないんですけどね 」
すべての死体を回収した後で先ほどのケインさんのボヤキになったわけだ。
「 さて、準備万端にして降りるぞ 」
「 はい、少し休憩しますか 」
10階の階段のある部屋の通路に繋がる場所に結界を張り休憩の準備をした。
ケインさんは砥石を使い剣を研ぐようだったので生活魔法で水を作り木桶に張りそれを渡した。
俺も見習い砥石を借りナイフを研いでいった。
「 シンジ、10階は魔物は一体しかでない 」
「 えっ、そうなんですか 」
「 10階層ごとに”門番”という強力な魔物が出現するんだよ。しかもなおかしい事に”門番”は必ず出現する 」
「 それってどういうことですか? 」
「 普通な異界迷宮内の魔物は倒すと湧くのに時間がかかるんだが”門番”はどんだけ倒しても異界迷宮冒険者がそこを通るたびに湧くんだぜ 」
「 えっ? 」
「 まぁ、大抵の場合は念入りに準備して自分の力量のとこまでしか行かないようにしているからよぉ~心配する事はないんだがたまに無茶する奴らがいるからよぉ~ 」
「 それは理解できます。自分の実力以上のモノに挑みたくなる時もありますもんね 」
「 だが、実力を測れないとここでは死に直結する・・・ 」
「 そうですね 」
「 まぁ、そうならないように初心者には俺がついていくようにしてるんだがな 」
そこまで話をしていると武器の研ぎが終わり、準備ができた。
「 さぁ、いくぞ10階の”門番”倒しに!! 」
「 はい、ケインさん 」
こうして俺達は”門番”の待つ10階へ足を進めていった。
この度熊本の地震で大変多くの方が被災されました。
自分も仕事を通じて熊本に行く機会が多く震災直後は食料確保もままならない状態で熊本の方へ仕事で向かいました。
震災から少し日が経ち少しは落ち着いてきましたが、まだ色々な面で手が回らない事が多くあります。
東日本大震災の時も思いましたが報道されなくなっても現地では辛い生活を送られている方を忘れないで下さい。
地震大国・日本です。
いつ自分が同じような目に合うかもわかりません。
自分に直接関係ないからと目を背けず、自分に何ができるだろうと考えるぐらいの事はできるはずです。
あとがきが長文になり申し訳ありません。
東日本大震災と熊本の震災の被災地の一日も早い完全な復旧をお祈りします。
2016・7・11 ワイルドビー




