26ポイント目「神々との茶会」
「 う・・・ここは? 」
周りを見渡すが何もない。
というよりも光がない・・・死んだかな?
「 そうそう死なれちゃ困るよ 」
後ろから声が聞こえ振り返るとそこには日本風の服装の青い髪の糸目の男の子が立っていた。
10歳くらいだろうか?
ずいぶん頭が良さそうで背筋がピンとした姿を目にしてそのあと違和感を覚えた・・・
「 ヴォルドー様? 」
糸目が少し大きく開かれ紅い眼がこちらを見てきている。
そして
「 よく気づいたね、シンジ君の前に姿を出したこともないのに・・・と言っても僕は”君の主神”になっているから気づくのは普通かな? 」
「 ヴォルドー様・・・が”僕の主神”とは一体?それに自分は異界迷宮にいたはずでは? 」
「 そうだね、そこから説明するか、異界迷宮から”こちら”へと無理やり引っ張ってきたんだあのままじゃ即死してただろうからね 」
するとヴォルドー様は手を「ポンポン」と平手で叩くと
「 リーシュ、ノイケ!! 」
と誰かを呼ぶとすぐ近くに火のついた燭台が置かれたテーブルとメイド姿の銀髪碧眼の胸の大きい女性と着物姿の女中さんの格好の緑髪琥珀眼の女性が椅子を一脚ずつもっていきなりそこに出現した。
二人共テーブルに対面の形に設置すると
「「 ヴォルドー様、お座り下さいませ 」」
そう言って頭を深々と下げながら椅子に着席することをすすめられた。
自分が躊躇していると
「 シンジ君・・・座ろうか 」
ヴォルドー様にまで着席をすすめられたのでヴォルドー様が座ってから席に着席した。
「 リーシュお茶の用意を。ノイケ茶葉はゴーデステントからのプレゼントで・・・あとシンジ君・・・お茶菓子は何がいいかな? 」
リーシュさんとノイケさんの人間離れした美しさのふたりがキビキビとお茶の準備をしていく中で俺は迷わずヴォルドー様に応えた。
「 甘い焼き菓子でお願いします 」
主目覚めるがあたりに光明なく、主”光あれ”と呟くれば燃え盛る火を作り出された。
主その火より主の息子”光神・アルファス””火神・キリセス”を生み出された。
主がその火に近よぶれば主の影より”闇神・ジャーフェス”を生み出された。
主が火にあたり流した汗から”水神・アキュリオス”が生まれ火に触れた手を冷ますために口から吹いた風より”風神・サイファレス”が生まれた。
そのあと時が流れ”水神・アキュリオス”と”火神・キリセス”が喧嘩を始め二人を仲裁しようと”風神・サイファレス”が動くと主が二神を諌めるためその体の一部を削り取った。
その削り取った部分を主が混ぜ合わせ”地神・ダイヤリア”が生まれた。
そこまで子を生み出されると自らの体を削りこの世界を制作された。
そのうちそれぞれの神も子をなしたくさんの神が生まれた。
そのあまたの神の中より我らが崇める”人守護神・セイカキーレ”様が生まれたのです。
セイカキーレ教 聖書 第1章 天地創造
ヴォルドー様より渡されたこの世界の宗教の本を読んだ。
うーん・・・セイカキーレ様か・・・聞いた名前だと思ったが人の守護特化の神様だったのか・・・
と顔を上げると
「 難しい顔をされてどうかされたのかしら~? 」
間延びした声でこちらの顔を覗き込む女性がいた。
綺麗な純白のローブを纏い頭には草冠右手には長い杖を握っている。
「 どなただろう? 」
と思っていると
「 こらこら、シンジ君が困っているじゃないか”セイカキーレ” 」
ヴォルドー様の声を聞いてびっくりしていると
「 もう~”お父様”ったらその名前でお呼びになるのはおやめくださいな~ 」
セイカキーレ様の言葉にもびっくりしてしまった。
「 あのーヴォルドー様・・・ 」
そこまで言うと
「 ああ、シンジ君。娘の”セイカキーレ”だ。人の言葉で呼ぶとな 」
ヴォルドー様の紹介を受けこちらににこりと笑顔を向けるセイカキーレ様にお辞儀をしていると
「 父上!!我が眷属の末席に名を連ねる物が御迷惑をかけたと聞き、伺わせていただきました。 」
声の方を見ると夜をそのまま切り取ったような長い髪と暗い闇を吸い込んだようなローブに身を包んだ綺麗な顔の男性が立っていた。
「 おお、きたか”ドゥンケル”。この人の子がお前の眷属を討ち取りし”森崎慎司”君だ。」
値踏みするような、こちらの心の奥の隅まで見通すような眼差しでドゥンケル様がこちらを見つめてきて少し経ってから
「 ”夜神・ドゥンケル”だ人の子よ。早速だがこちらの要望を聞いてもらおう・・・安心しろ・・・悪いようにはせぬよ 」
ゆっくりと・・・しかしとても綺麗な通る声でドゥンケル様がこちらに声をかけてきた。
「 その貴様の”箱”の中の我が眷属の”核”を出してもらえるか? 」
「 はい・・・これでよろしいでしょうか? 」
"箱"からだした紅い紅玉のようなあの蜘蛛の”核”をドゥンケル様の方へ差し出した。
「 馬鹿者が浄化はこまめにするようにあれだけ言い聞かせていただろうに・・・ 」
ドゥンケル様が核に手をかざすと”核”はドクンドクンと脈を打ち胎動を始めた。
「 シンジ、貴様こいつを育ててはもらえぬか? 」
その提案に俺が驚いているのを横目にドゥンケル様は目を細め慈しむような眼差しで紅い脈打つ”核”を撫でていた。
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