表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/46

24ポイント目「”大喰らい”とクラスアップとアイボリーホワイト」

「 ホントどうしちまったんだ?立て続けに・・・ 」



しばらく迫り来るものを逐次迎撃し大量のゴブリンのしかばねを作っていたところでそいつが現れた。

薄暗く臭い石煉瓦の回廊をたくさんあった屍を喰らいつつ大広間までやってきた・・・

汚れた青い皮におおわれた脚が6つある切れ長の黄色い瞳を持つ牙がぎっしりと並んだ大きな口が今まで頬張ほおばってきたゴブリンを咀嚼そしゃくしながら辺りをうかがっている。



「 大喰らいかよ・・・まためんどくさい・・・ 」


「 ケインさん・・・こいつは? 」



ケインさんがまたまためんどくさそうに頭を掻いている。

大喰らいを見つめたままこちらに声をかけてきた。



「 あいつはリザゴル・・・通称・大喰らい”異界迷宮”にしかいない魔物だ・・・特徴は名前のとおり”大喰らい”だ!! 」



瓦礫の山からケインさんが飛び上がると大喰らいがわにの様に大きく開いた・・・ただし横向きに。

瓦礫の山に喰らいつくと山を崩しながら閉じた口を勢い良く大きく横に振りケインさんの方を咀嚼しながら向いた。



「 な?”大喰らい”だろ? 」



剣を抜きながらケインさんが軽口をこちらに投げかけてきた。

注意深く大喰らいの動きを見ながら”箱”から を取り出し矢を瓶に浸していく。

にらみ合いが続くケインさんを尻目に気配を消しながら大喰らいの後方に回り込みながら矢を解き放った。

しかし刺さると思ったところに大喰らいが背後も見ずにさっきまでなかった尻尾を振り払い矢を打ち落とした。



「 なっ!! 」


「 シンジ!!よけろっ!! 」



尻尾が急に出てきたことに気をとられすぎて近くまで来ていた折り返してきた尻尾に気づかなかった。

尻尾が強く胸を叩く強烈な衝撃とともに吹き飛ばされ石煉瓦の壁に叩きつけられた。



「 グルボァッァーーーーーー!! 」



威嚇と憤怒を込めた咆哮をあげながら大きな口を開きながら大喰らいがケインさんの居る方へ歩みを進めていく。



「 武気・チャンクスラッシュ!! 」



こちらを気にかけながら大喰らいへとケインさんが攻撃をかけていく。

ケインさんの武技が大喰らいの口の付け根へと叩き込まれた。

剣の腹が食い込み切り裂いたところから紫色の体液が噴出ふきだし怒りと痛みに狂った大喰らいが回りも見ずにゴブリンの死体も踏みしだきながら頭や尻尾を大きく振り回しながら暴れだした。

ケインさんは距離をとり様子を伺っている。



「 痛たたたっ!! 」



ちょっとした小競り合いの外でシンジは立ち上がりながら怪我を確認したがかすり傷程度で骨が折れていたりもなかったあんなに打ち付けられたのに・・・

そう色々考えていると



「 ピキュ~ 」



胸の中からスライムの声が聞こえ「あっ!!」と思った・・・



「 ありがとな、おかげで助かった。 」


「 ピキュピィピィ♪ 」



どういたしましてという感じで衝撃を吸収してくれたであろう仲間スライムに礼を言い動向を見守った。

暴れ狂う大喰らいを尻目に間合いをとりつつケインさんが攻撃の機会をうかがっている。

しばらくそうこうしてると大喰らいの動きがだんだんと眠りかけの子供のように鈍くなっている。

口の付け根の傷口から噴出していた体液もだいぶ量が出たようで紫の大きな水溜みずたまりが大広間に出来ていた。

シンジは頭をフル回転させた。



「 あっ!! 」



”箱”から何個かの氷石を取り出し勢い良く大喰らいの足下あしもとに広がる紫の水溜りへと投げ込んだ。



「 ケインさん濡れてるとこから離れて!! 」



ケインさんはすぐに理解してくれた様でみるみるまに大喰らいの足下が色が白く濁りだし最終的には凍ってしまった。

続けてすぐに”箱”から矢を取り出し瓶に入った毒を矢先に浸していく。

急いでケインさんが大喰らいに飛び乗り頭の側面にある黄色い眼に剣を突き立てた。

勢い良く紫色のシャワーが噴出し大喰らいが暴れようとしたが足が凍り付いていて中々抜け出せずにいるようだ。

その隙を逃さず急いで紫色に濡れた空洞に向かって毒矢を解き放つ、ケインさんはそこまで確認すると大喰らいから飛び降りた。

びっくりするくらい当たり前のように吸い込まれる毒矢・・・しばらくじたばたしていた大喰らいが痙攣し始め口から紫色の体液を噴出し絶命した。




通路の中のゴブリンの残骸を回収し広間で横たえている大喰らいを”箱”に収納した。

同様に近くのゴブリンも収納した後で”解体”をかけ10円玉サイズ2個と500円玉サイズ1個の魔結晶を手に入れた。

魔結晶を手にとって



「 ケインさんこのサイズならどれくらいの値段ですかね? 」



と聞こうとしたところで


 

「 ピッ~♪ 」



いつの間にか外に出てきていたスライムが手の中の魔結晶を全てスライムが食べてしまった。



「 おっ、食欲旺盛だな!! 」



ケインさんの声を聞きどう言う事か聞こうと思ったとこで変化が起きた。

スライムのカラーがクリアブルーからアイボリーホワイトに変わった。

少し混乱してると



「 クラスアップしたみたいだな。 」



ケインさんが淡々と言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ