感情
「なぁ、君はどんな感情で僕を見てる?」
友達でいいと思った。
でも、それ以上になりたかった。
「さぁね。貴方は?」
「わからない」
☠▲☠▲☠▲
『緊急連絡!緊急連絡!○○○が裏切った!
至急、18番ゲートに向かい仕留めてくれ!』
彼女は、組織を裏切った。
そして僕を裏切った。
「実はね、結婚したい人がいるの。
敵軍なの、でも―――!」
そんな言葉、望んでない。
「許して!逃がして頂戴!」
そんなこと、聞きたくない。
何で、僕を認めてくれないの―?
☠▲☠▲☠▲
『ピー、ガガッ、少尉?裏切り者は仕留めたか?少尉?ガガッ。』
僕の感情は報われないまま。
僕は彼女を幸せにしてやれないまま。
「yes、sir.」
やっぱり、僕に感情なんてものは持ち合わせていなかった。