空気清浄機
掲載日:2025/11/18
ささいなことから僕たちは離婚の危機に瀕している。
「ささいな事なんかじゃないわよっ!こんな嫌らしいお店に行くなんて!」
「違うんだよ。何かの間違いだよ」
どこで紛れ込んだのか、僕のスーツからピンクチラシが発見されたのだ。嫁は潔癖で僕の言う事なんて聞く耳を持たない。
最悪の空気だ。
ごう。と空気清浄機が音を立てた。赤いLEDが灯り、みるみる空気が変わっていく。ピンクチラシがヒラリと舞ってゴミにすうっと消えた。
「あら?私、何を怒っていたのかしら。まあ、良いわ。あなた、今日の夕食はあなたの好きなハンバーグよ♥」
良かった。最新の空気清浄機を買っておいて。




