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第1話「友達になってください、天気さん」4


 コーヒー豆に似た色の床、カフェモカのような色の壁。窓際に並ぶチョコレート色の机と椅子。ばらばらな甘さの色がうまく調和して生きている。そんな雰囲気の店だった。


 店内にいる客は数人ほどだが、ゆったりと流れるジャズのせいか、足音ひとつひとつを殺して歩かなければならないような圧迫感を感じることはない。


 窓際の席でも中央の席でもなく、マスターのいるカウンターの端の方へ腰掛けた天気さんに倣い、恐る恐るといったようにその隣に腰掛けると、どこからともなく「いらっしゃいませ」という渋い声が聞こえてきた。


 柔らかい笑みを浮かべる白髪白髭のマスターに軽く会釈をして、手元のメニューに目を通す。思っていたよりもずっとお手頃価格で、ここなら僕が支払いを持つことも可能だろうか。


 そんなことを考えていると、天気さんが不意に手を挙げる。


「ブレンドコーヒーを」


「かしこまりました。お連れ様は」


「あ、じゃあ……同じものを」


 マスターは返事の代わりににこりと笑みを返して、コーヒー豆をコーヒーミルに注いでいく。ドラマや映画などでよく見る手動のものだ。マスターがハンドルを回すたび、コーヒー豆を砕く心地いい音が耳を楽しませてくれる。


「……それで」


「はい?」


 突然上げられた声に驚きつつ振り向くと、天気さんは正面を向いたまま静かに目を伏せていた。


「デートはうまくいったの?」


 あまりにも直球な問いに面食らいつつ、何と説明したものかとあれこれ思考を巡らせる。


 だが、今日の自分の行動を思い返してみれば、答えを述べるのは至って簡単。難しい言葉も何もいらず、一言で言い表せるのだ。


「……いえ。もう、これ以上ないってくらいにいろいろ失敗しました。先輩にフォローしてもらってばっかりだったし……」


 失敗続きとはよく言ったものだが、正直そんな言葉では足りないくらいの失敗を連発してしまった。だから、あれはある意味仕方なかったのだと思う。


「……本当に、僕が色々だめだったってだけなんですけど」


「抽象的すぎてよく分からないのだけど」


「ですね……すみません。ええと……僕があまりにもダメダメなせいで先輩を怒らせてしまって、それを直接指摘された挙句に、みっともなく逃げ帰ってきたんです。気は利かないし、服のセンスもないし、話が上手いわけでもないしで……つまらないとか、色々言われてしまいました」


 天気さんを笑わせようとする暇があったなら、少しでも身なりを整える努力をするべきだった。少しでも面白い話を仕込んでいくべきだった。もう少しデートプランを考えるべきだった。


 反省点はいくらでもあるし、それらは実際の失敗をする前に防げたものばかりだ。雨が降ると分かっていたなら、雨が降っても楽しめるようなデートにするべきだったのに、その努力を怠った僕の落ち度だろう。


「あんな雨の中、傘もささずにいたのもそのせい?」


「はい……傘は先輩に押し付けてきてしまったので」


 先輩は傘を持っていなかったから、というのはただの言い訳で、本当は突きつけられた言葉を聞いて動転したせいなのだが、いちいち言うのも愚痴っぽくなるかと思い、言わずにおく。


「……そういえば、天気さんはどうしてあんなところにいたんですか?」


 話題を変えようとそう尋ねたとき、かちゃりと最低限の音を立ててブレンドコーヒーが目の前に置かれた。それには口をつけず、天気さんは答える。


「家がこの辺りなの」


「あ、そうなんですか……」


「それから少し、気になったから」


 天気さんはそこで言葉を切って、角砂糖を五つコーヒーに沈め、静かにかき回してから一口飲んだ。


 きちんとソーサーごと持ち上げ、優雅にコーヒーを飲むその姿は、仕草の美しさのせいか、それとも天気さん自身の美しさのせいか、恐ろしく絵になっている。こんな美少女が飲んでいるコーヒーが、砂糖五つ入りの甘ったるいものだとは誰も思わないだろう。


 やや呆気にとられる僕をよそに、天気さんは何事もなかったかのように話を続けた。


「昨日言った通り、私には天気を変える力なんてないわ。けれど、あそこまで必死になってまで叶えたかった願いの結果がこんな形ともなると、私としても気分が良くないもの」


「そんなの、天気さんが気にすることじゃないですよ」


 思いの外大きな声を出してしまい、何となく他の人に申し訳ないような気持ちで縮こまる。余計なお世話と言いたかったわけではない。僕が至らなかったせいで、天気さんにまで責任を感じさせてしまうのが申し訳なかったのだ。


「……何か、すみません。噂を聞いたってだけなのに、あんなことしちゃって」


「もう慣れたから平気よ」


 慣れたから。その言葉が、やけに刺さる気がした。


 天気さんに関する噂が流れ始めたのは、僕たちが入学してすぐの頃。天気さんは確か入学式のとき、新入生代表としてスピーチをしていたし、恐らく校内の誰かが天気さんの名前を面白がって流したのだろう。


 それにしても、入学から数週間、噂が流れ始めてからはもっと短い期間しか経っていないというのに、天気さんはもう慣れたと言っている。


 つまり、それだけ天気さんに晴れ乞いをする生徒が多くいたということなのだろう。晴れ乞いをする側からすればたった十分でも、天気さんからすればそれが毎日続くわけだ。


 そんな迷惑な噂を、彼女は嫌な顔一つせず受け入れている。否、受け入れざるを得ない状況に置いているというべきか。


「……すみません」


「気にしていないわ」


「いえ、本当あの……謹んでお詫びを……」


「今更何とも思わないもの」


「このケジメは必ずつけさせていただきます」


「…………」


 そこまではテンポ良く答えていた天気さんの声が、パタリと聞こえなくなる。


 次第に下がっていく頭についた目は机ばかりを見て、天気さんがどんな表情をしているのかを確かめることはできない。


 仕方がないので恐る恐る顔を上げると、そこには相変わらずの無表情──というよりは少し呆れたような、面食らったような天気さんの顔がある。


「……今日日聞かない謝罪文句が飛び出したわね」


「はぁ……」


 今日日聞かないという言葉こそ今日日聞かないような気もしたが、謝罪の場面に野暮は不要である。今さら詫び切れるものでもないが、果たして何と謝罪したものかと思案していると、天気さんが小さくため息を漏らしたのが分かった。


「……迷惑ではないと言えば嘘になるけれど、それほど困っているわけでもないわ。……ケジメも、つけなくて結構よ。どちらかといえば迷惑というより、少し申し訳なく思うくらいなのだし」


「申し訳なく思う……?」


「ええ」


 天気さんは短く答え、ちらりと僕のコーヒーに目をやった。飲めということだろう。長い話になるのだろうか。


 指示された通りコーヒーに口をつけると、キリッとした苦味が舌を駆け抜けていく。フルーツの甘みなどはなく、コーヒーそのものの旨みを活かした味わい深い味だ。


 これまであまりコーヒーを飲むことはなかったが、そんな僕でも美味しいと分かる。さすがは天気さんの行きつけというべきか、値段以上の味である。


 思わずマスターの方を見やると、視線の先には心なしか嬉しそうなマスターの笑顔があった。もしや顔に出ていたのだろうか。何となく気恥ずかしいような気持ちで苦笑いを返し、カップをソーサーに置いた。


「……申し訳ないって、どういうことですか」


「明日天気が私でなければ、晴れ乞いをする人も少しは浮かばれるんじゃないかと思ってしまうの」


 明日天気が、天気さんでなければ。その言葉の意味がよく分からずにいると、天気さんはいつもの無表情で、何でもないことのように続けた。


「私、笑い方がよく分からないの」


「……はぁ……笑わないんじゃなくて、笑えないってことですか」


 天気さんは笑わない。爆笑必至のネタにも、教師の渾身のボケにも、笑わない。それは単に面白いと思わないだけなのかと思っていたが、どうやら少し違ったらしい。


「私を笑わせれば、明日は晴れるという噂があるでしょう。けれど私は笑い方がよく分からないから、笑顔を求められても応えられないの」


「……仮に笑えたとしても、求められて笑うのは……違うと思います」


 どの口がそれを言うかと自分の心が毒づくが、それでも言わずにはいられなかったのだ。自分を棚に上げた下手なフォローでも、何か言わなければならないと感じたから。


「そうね。仮に笑えたとして、面白くないと思うものを見て笑うつもりはないわ。けれど、面白いと思うものを見て笑えないのも同じだと思うの」


「……自分の感情を偽るのは、誠実ではないと?」


「ある意味ではそうとも言えるわね」


 言葉の意図が分からずに黙り込んでいると、天気さんはゆったりとした手つきでコーヒーを飲み、それから再び話し始めた。


「私が明日天気である限り、私を笑わせようとする人はやってくる。けれど明日天気が私である限り、彼らの願いは叶わない。彼らが私を笑わせられないからではなく、私が私であるから彼らの願いは叶わないの。入試で合格点を取ったのに、後からそこが共学ではなく男女別学だったと知らされて落とされるようなものよ」


「流石にそれは……」


「現実にあり得なくても、私がしているのはそれと同じことよ。貴方の言葉を借りるなら、それこそ誠実ではないわ」


 淡々と、静かに、ゆっくりと、天気さんは語った。これが同級生の言葉かと疑いたくなるようなことを、天気さんはずっと考えていたのだろう。僕が一発ギャグを考えている間も、たった一人で。


 これが誠実でないなら、誠実とは何なのか。今すぐに国語辞典の誠実の項目を引っ張って天気さんに見せたいくらいだが、たとえそうしたとしても、天気さんは納得しないだろう。


 誠実と不誠実の境界線は曖昧で、人によっても違うのだから、それを一つの価値観に収めることは決して容易ではない。


 けれど、天気さんに挑んで玉砕した一生徒として意見を述べることは、許されるだろうか。


「……天気さんって、正直、冷たい人だと思ってたんです。近寄りがたいっていうか……他人に興味がない感じっていうか……独裁国家の女王様? みたいな……」


「返す言葉もないけれど、それにしても言いたい放題ね」


「すみません……でも、こうして話してみると、全然そんなことないんだなって思いました。天気さんは不誠実だって言いますけど、勝手に晴れ乞いを頼んでくる相手に対してそこまで考えていること自体がすごく誠実だと思うんです。それに、不誠実な人は晴れ乞いに来た人間を気にかけて傘をさしてくれることなんてないですから」


 デートの相手につまらないと言われただけで逃げてしまった人間が言うと説得力は半減かもしれないが、天気さんと同じ状況に置かれたとして、同じことをできる人はそう多くないだろう。


「笑えなくても、天気さんが優しい人であることに変わりはありませんし、笑い方が分からないなら、これから知っていけばいいんです。友達と一緒に学校帰りの買い食いとか、あとは休みの日にどこかへ遊びに行くのも楽しいですよ。そういうところからでいいんです」


「参考にしたいけれど、私に友達と呼べる存在はいないわね」


「あっ」


 フォローどころか地雷を踏み抜いた気がする。いや、気がするどころではない。確実にど真ん中を踏み抜いた。


 今日のデートもそうだが、最近こうした失敗を繰り返してばかりなように思う。友達から借りたギャルゲーとやらの分岐を尽く間違い、バッドエンドにしか進めなかったのを思い出してしまった。


「すっかり冷めてしまったわね」


「はい……」


 冷めてしまったのはコーヒーか、それとも気分か。何ともちょうどいいタイミングに発せられた言葉に思わず勘違いしそうになるが、天気さんがコーヒーを飲んでいるのを見て、前者だと理解する。


 ちらりと隣を見ると、天気さんは角砂糖を五個も沈めた甘いコーヒーを何でもないように飲んでいた。


 苦いコーヒーが苦手なのか、それとも甘いものが好きなのか。どちらにしても、僕の隣に座っている彼女が、クラスの中央の席で繰り広げられるお笑い合戦を眉一つ動かさず見ているあの美少女だとは信じがたい。


 だが、僕は確かにこの目で、コーヒーにどぼどぼと角砂糖を入れる天気さんの姿を見ているのだ。


 僕が思っているより、彼女は完璧超人ではないのかもしれない。少なくとも、勝手に晴れ乞いをしてくる人々の願いを叶えられないことに心を痛め、こんな僕を助けてくれるような人は、機械のように冷たい心を持ち合わせてはいないだろう。


「……あの、服とか靴とかのお代を」


「いらないわ。私が勝手にしたことだもの」


「でも、さすがにこれだけしてもらって何のお礼もしないのは申し訳ないというか……」


「貴方が気にすることではないわ」


 ぴしゃりと、天気さんは言い放った。誠実不誠実の話をしているときと少し似ている、柔らかいけれど厳しい口調だ。


「普通の学生より、金銭面に余裕があることは自覚しているもの。私がくだらないことに使うより、人のために使った方が有意義だと思っただけよ。私のこれはほんの気まぐれで、対価を求めているわけではないわ」


 対価を求めない親切。それを僕は気まぐれではなく、優しさと呼んでいる。情けは人の為ならずとはよく言うが、天気さんにはもう少し、自分のためを思って人に情けをかけてほしい。


「……だったら僕も、何か……近いうちに、ほんの気まぐれで、対価を求めない何かをするかもしれません」


「何かって?」


 天気さんの言葉を借りてそう告げると、彼女は正面を向いたまま尋ねてくる。


「それは……これから、考えます」


 ほんの気まぐれで、対価を求めない何か。そんな言葉を借りはしたものの、これは彼女の行いに対する僕なりの礼である。


 礼であるからには、彼女に何かしらの益があるもの、即ち喜んでもらえるようなものでなければならない。


 正直、鉄の表情を持つクラスメイトという印象が少し改善された程度で、天気さん自身について僕が知ることはあまりに少ないのだが、それでも何か返さなければならないと感じたから。


 思い出したように、ゆるやかなジャズが耳元を流れていく。洋楽の歌詞を聞き取れるほど発達した耳は持っていないが、このメロディは結構好きだと思う。


 かちゃり。小さな音を立てて置かれたコーヒーカップは、綺麗に飲み干されていた。


「そう」


 ぽつりと放たれたその言葉は、了承ととっても構わないのだろうか。僕の言う「何か」を受け取るかどうかは、その中身がどんなものであるかを聞いてからにするとしても、とりあえず僕なりのお礼の気持ちをどんな形で返すかは聞いてくれるようだ。


 掌を上に向けて腕時計を確かめる天気さんの隣で、僕もコーヒーを飲み干した。天気さんのように優雅ではないが、この店の雰囲気を損ねない程度に行儀のいい飲み方を意識したつもりである。


「そろそろちょうどいい頃ね。行きましょうか」


「あっ、せめてここの支払いは僕が……」


「マスター、お勘定を」


 僕が財布を取り出すより先に、白魚のような手が静かにお代を出している。何という早業。一体いつ出したのかも分からなかった。


「またのお越しを」


 打ち合わせていたようにマスターがお釣りをカウンターに起き、天気さんは何事もなかったかのようにお釣りを受け取った。そのままさっさと店を後にする天気さんの後を追って外へ出ると、まだ雨の匂いを残してはいるが、外は綺麗な夕焼けが広がっている。


「傘はもう必要なさそうね。コインランドリーまでの道は分かる?」


「はい。今日は本当に、いろいろありがとうございました」


 お礼はまた改めて。思わず口に仕掛けた言葉を慌てて飲み込み、軽く頭を下げる。危ないところだったと胸を撫で下ろす僕の目の前で、天気さんは傘立てから傘を手に取り、顔だけをこちらに向けた。


「それじゃあ、また学校で」


「はい! また月曜に!」


 雨上がりの街に消えていく天気さんの背中を見送り、コインランドリーへの道を急ぐ。


 そんな中で考えるのは、早く服を取りに行かなければだとか、服が変わったことを母にどう説明しようだとかではなく、先ほど会って話をしたクラスメイトのことばかりだった。


 この数十分で、僕の中の彼女のイメージは、難攻不落、前人未到、高嶺の花の明日天気から、お人好しで、コーヒーに角砂糖を五つ入れるような甘いもの好きお嬢様の明日天気へと変わっていったように思う。


 そして、恐らく学校の誰も知らないであろう彼女の秘密も知ってしまった。


 笑い方が分からない。それを教えてくれる友達もいない。


 誰よりも恵まれているように見えた彼女の秘密は、僕たち凡人が当たり前に持ち合わせているものの欠落だった。


 勉強も運動も人並み、もしかすると人より下かもしれない僕でも、共に笑い合う家族や友達はいる。彼女は誰よりも恵まれているように見えるが、それ故に誰もが当たり前に持っているものを失ったのかもしれない。


 そんな彼女に、僕は何ができるのだろう。あの雨の中で差し伸べられた物に見合う何かを、どうやったら彼女に返せるのだろう。


 どれだけ考えてみても、彼女のように人より優れた何かを持ち合わせているわけではない僕には、何をするべきかなどすぐには思い浮かばない。


 けれど、考えなければ。


 僕の隣に腰掛けて、何でもないことのように自分の悩みを打ち明けた彼女の姿は、教室で見てきたどの姿よりも小さく見えたような気がするから。


 今度はもう、逃げられない。いや、違う。逃げたくないのだ。助けてもらうだけ助けてもらって、僕からは何もできないなんて、そんなことがあってはならない。受けた恩には報いるが礼儀と、何度も教わってきたのだから。


 何人にも仁義を尽くして接するべし。


 知り合いから叩き込まれた言葉を胸に、水たまりの上を駆け抜け急ぐ帰り道。雨上がりの街の香りは爽やかで、少しほろ苦いような気がした。


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