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ピンチヒッター

米4ー3

振り下ろされた鈍器が俺をペチャンコにーーー

「よっと」

幼女のつきだした鎌がそれを止める。目の前で止まった鈍器には木目がある。俺は尻餅をついてその全体を見る。見るために尻餅をついたのであってビビったわけではない。ホントだぞ!!ともかく。

豚(体は人間ぽい)の振り下ろしたものは木製のバットを不細工に膨らませたような、いわゆるこん棒だった。

「なんなのこいつ!?」

声が震えているがこれは武者震いであってry)

あきれたような声が後ろから聞こえてくる。

「見たまんまモンスター、って奴ですよー。異世界なので。」

あーなるほど。異世界だからしょうがない。んな訳あるか!!

「というか、、、これぐらいは自分で対処してくださーいーよっと。」

幼女はこん棒を鎌で絡めとり、俺たちの後ろに投げ飛ばす。あぁ!そんなことするから豚人モンスターとやらが怒っているじゃないか!鼻から煙みたいなのが出てる!

「むーり無理無理!!できるわけないわ!」

豚人が右手を振りかぶり、パンチをしてきた。

もろにこめかみに食らった俺はそのままふっ飛び、ゴロンゴロン転がる。これは死ぬル。

うつ伏した俺に向かって豚人が走り出す。

「嘘でしょ!?」

幼女の声が遠くに聞こえる。俺は立ち上がろうとするが、力が入らない。見える光景もグニャッとして平行感覚も無くなっている。豚人が跳び上がり、俺に向かって落ちてきた。

「えいっ!よっ!」

薄れ行く意識のなかで俺が見たのは、今まさに俺を踏み潰さんと落ちてきた豚人の股の間から死神の鎌が飛び出し、幼女の掛け声と共に鎌の柄の部分で遥か上空に打ち上げられる光景だった。ありゃ痛そうだぜ、、、

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