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転移した世界はRPG  作者: あゆ
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序章

ハッっと目が醒める。嫌な夢でもみていたのだろうか、寝汗が凄い。首を動かして今の時刻を確認する。


「夜中の3時か…微妙な時間に目が醒めたな。

トイレでも行って着替えるかぁ」


その独り言を聞く者はいない。


彼は和泉裕也。一応高校生だが半年前くらいから学校へ行っていないいわゆる引きニートである。親には見放され、一人暮らしをしている。


裕也はトイレへ行き用を足す、着替えようと部屋に戻ると、そこにはよくその細い腕で持てるなと思うくらいの大きな黒い鎌を持った金髪の美少女がいた。ただし胸は小さい。裕也は特に胸には触れないようにして


「…えーと、どちら様でしょうか?とゆうかその鎌は本物?」


素朴な疑問が浮かんだので聞いてみる。人とあまり話さないせいで初対面の人には敬語になってしまう。


「私はシャロニカ、引きニート生活しているあなたを迎えにきてあげたの。鎌は…護身用だから気にしないでいいわ」


「なんか凄い事言ってるよこの人」と思い、主に鎌的に死を悟った裕也は更に疑問を聞く。あの鎌はどう見ても死神である。


「えーと、お迎えといいますと私は死ぬのでしょうか?」


「ええ、死ぬわ」


即答だった。シャロニカという少女は続ける


「どう?自分が死ぬって聞いて」


「どうもこうもないですよ。どこに根拠があって俺が死ぬことがわかるんですか?」


裕也は浮かんだ疑問を率直に問う。


「信じないかもしんないけど私神様なのよ。だからあなたの死がわかるのよ」


裕也は「oh、神様と来たか。夢かな。夢だよね」と思い頰を抓ってみる…が痛い。念のためもう一回抓ってみる。やはり痛い。どうやら現実らしい。


仕方ないので生まれた疑問をさらに投げかける。


「えーと、シャロニカさん?あなたの言うことを百歩譲って信じたとします。何で俺の死を知らせに来たんですか?」


「シャロでいいわ。その質問の答えの前に、一つ質問いいかしら?」


「?…ええ、いいですけど」


「あなた、まだ生きていたい?」


当たり前だろう。まだ16だぞと裕也思いつつ答える。


「そりゃもちろん生きていたいですよ。まだ16ですよ。人生これからなんですよ。」


「そう。なら生きるのと引き換えに頼みがあるのだけど、どう?」


「どんな頼みですか?話してみてください」


「私はさっきも言った通り神様なの。私を信仰している民達がいるのよ。私はそんな民達を見守りながら過ごしていたわ。でも、数ヶ月前にやってきた魔王達によって街は壊滅的な被害を受けて、私が住んでいた神殿が奪われたの。」


裕也は楽しそうなフラグが立ったと思いながら続きを聞く。


「頼みっていうのがね、街の再建と魔王を倒すことなのだけれど。民達を助けて欲しいの。お願いできないかしら?」


「なんで俺なんです?」


「私がいる世界はこっちの世界でいうRPGゲームのような世界なの。そこで、知識があって、若くてもうすぐ死にそうで異世界転移できそうな人を探していたらあなたがいたの」


「…要するにニートで、もうすぐ若くして死ぬやつを探していたんですね?」


「簡単に言うとそうね」


本当に死ぬなら良いかもななんて考えながら質問する。


「もう一つ、俺は本当に死ぬんですか?」


「ええ、あなたが死ぬことはもう確定しているわ」


「これが証拠よ」と言い、裕也は自分の情けない死に方を見せられる。テク○ブレイクだった。


裕也は顔を真っ赤に染めながら冷静を装って話を続ける。


「つ、つまり生き続けるには、転移するしかないと?」


「そうよ」


「でも、俺がそのまま行っても魔王に勝てるとは思えないんですけど、ほらニートですし」


「その点は安心して。私の力であなたの能力を全て上げる。あと、魔法も全属性使えるようにするわ」


「能力上げれるなら自分でやればいいんじゃ?」


「私は向こうの世界では姿を現せないの。だがら他の人に頼むために来たのよ」


「民達の能力あげれば…?」


「民達は今生活するのでやっとだわ。今すぐ魔王と戦えなんて…言えないわ」


「…そうですか」


それもそうかと思い一番惹かれた魔法について質問


「魔法が使えると言いましたけど、メ○とかホ○ミみたいなのが使えるってことですか?」


少し嬉しそうな裕也をみてシャロはこいつ中二病も混じってるのかと若干引き気味だが


「魔法名は違うけどもっと凄いのも使えるようになるわよ。メ○ガイアーとかリ○オラみたいなやつとかね」


某人気ゲーム的世界を想像する裕也。とゆうか魔法に凄く惹かれた。


少し考えてから裕也は言った。


「…魔法が使えるのなら俺、行きます。というか連れて行ってください」


「ふぇ?本当?」

シャロが素っ頓狂な声で問い返す。


「ええ、早く行きましょう!」


「わ、分かったわ。ありがとう。でもその前に能力を上げて魔法を使えるようにするわね」


そう言うとシャロが詠唱を始める。すると手から光が出始め、部屋全体を包み込む。恐らくこれが魔法なのだろう。


「終わったわ。まだこっちの世界では魔法は使えないけど身体能力とか、記憶力とかは上がったはずよ。軽く飛んで確かめてみて。」


俺は言われた通りに軽く飛んでみた。すると、頭に激痛が走る。頭の上に星がまわった。


「痛ッ!飛びすぎだろ!」


シャロは自慢げに無い胸を張っている。


「よし、いいわね。じゃ行くわよ、私の手に捕まって」


綺麗な手だ。シャロはさっきとは違う詠唱を始めた。二人は光に包まれ消えていった。


読んで下さりありがとうございます。初めて書いてみたのですがアドバイスなどよろしくお願いします。

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