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 目覚めるとユリは小屋の中で目を覚ました。辺りには木のテーブルとイスしかない。とても小さなそれも木造の部屋だった。


「ここは?」


 ユリはそう言ったが誰もいないので返事がない。辺りは明るくおそらく朝だった。

 小さなベッドから体を起こすとベッドがきしむ音がした。

 ゆっくりとあたりを歩く。ぼろいワンピースを身にまとっているだけだった。


「ここはどこよ!?」


 今度は大きな声で叫ぶ。


「うるさいわねえ」


 隣でおばさんの声が聞こえた。


「誰?」


 ユリは驚いたように部屋の扉を開けた老婆を見た。


「ユリエッタ、あんたこんな朝早くに怒鳴ったら近所迷惑じゃない」


「ユリエッタ?」


「あんたの名前だよ」


 老婆はあきれたようにユリ(ユリエッタ)を眺め首を振る。中世のヨーロッパみたいな服を着た肌が黒みがかった老婆だった。


「あんたこそ誰よ?」


 ユリエッタも怒鳴る。


「ケイトでしょ。何ふざけているの? あなたにやとわれた小間使いよ」


「あんたを雇った覚えなんかない。いったいここはどこよ?」


「魔法の国アンドロイド」


「魔法の国?」


「もういいわ。朝食を作るから座って頂戴。本当はもう少し寝ていたかったんだけど」


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