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ティモフリィア①

眠たくなりながら書いたので文字間違えがあると思われます、見直せば良いのですが自分的には文字間違えが内と思い込んでしまってるので見つけられませんでした。

 エリを仲間にした後、クールが散らばった死体の選別をしている最中に俺とエリは町を探索することにした。


 「ここにならあるんじゃないか?」

 「ねぇ、佐藤さんはなに探しているの?」


 あぁ、そういえば何を探しているのか何も言ってなかった。


 「俺はタッパーを探しているんだ」

 「たっぱー?」

 

 この世界は意外な事に、魔法と化学の両方が発達し更にお互いを組み合わせた独自の技術がある。と言っても化学の分野では元いた世界より少しだが劣っている。

 そして残念なことに発想力が無いのか、道具や便利グッズはなく技術は全て剣や銃等の武器に応用されるだけである。

 タッパーに関しても、材料は山程あるのに作られてなかったりしてたしこれでは技術の持ち腐れも良いところだ。ちなみにタッパーを広めたのは俺である。


 「最近は主婦の間で夜遅くに帰ってくる旦那の作りおきが出来るとかで人気になってきたんだよな……お! あったあった」


 苦労して探した甲斐があり、見つけたタッパーは今のより少し大きく人間二人分の肉が入りそうであった。


 「へー……これがたっぱーって言うんだ」

 

 エリちゃんはどうやら初めて見るようらしいので、目をキラキラとさせながら見ている。


 「そうだ、さてそろそろ帰ると……」

 

 突然大きな爆裂音が響く、それはクールのいる広場の方からだった。




 「くそ! 何だよいきなり!」


 俺は怒り狂った。今晩の食事を楽しみにしながら肉を処理してたってのにいきなり爆発が起きやがった、おかげで肉が全て台無しじゃねえか!


 「まだ生きてるぞ! 武器を構えろ!」


 霧が晴れると広場の右側から大きな声が聞こえた、そちらに振り向くと四人の男達が俺に向かって剣と槍と弓を構えていた。一人はローブを被っていた。


 「この化け物め、良くも俺達の仲間を!」

 「絶対に許さねぇ!」 


 なんだ? 俺が食べる予定だった肉がまだ生きてた頃の仲間か……仕方ない。


 「さっきの肉の方が旨そうだったけど、お前らを食うことにするよ」 


 とりあえず後ろにいる弓使いとローブを着た奴は多分爆発させた張本人だろうし早めに殺った方が良いだろう。


 「敵は一人! 前衛はあいつを惹き付けていろ! 俺達後衛はあいつに攻撃を仕掛け続ける!」


 ローブを着た奴は、他の三人に指示を出し俺を仕留めるよう動き出した、そろそろこちらも行きますか。


 「くたばりやがれぇ!」   


 軽装の鎧を着けた剣使いがいきなり背後から襲ってきた。折角速くて気配も消せているのに勿体ない。


 「声さえ出さなきゃ俺に一撃入れられたのにな」


 俺は剣使いの腹に向かって肘鉄を食らわし、着ていた鎧を粉砕した。どうやら今の一撃で剣使いは気絶したようだ。


 「この化け物め!」 


 続いて槍使いがその長い槍でこちらに素早く突きを放とうとしていた。危ない危ない、こちらに楯がなかったら回避できてなかったな。


 「ほらほら、刺してもいいぜ」


 俺は剣使いの頭をわしづかみにして自分の前に持ってきた。直ぐ様槍使いは槍が味方に刺さらない様に槍をこちらから逸らした。


 「仲間思いなこった、だか今はアホとしか言いようがないね」


 俺は剣使いを槍使いが逸らした槍に投げてつけてぶっ刺した、そして目の前で仲間が槍に刺さってきた衝撃で体が膠着してしまった槍使いの頭に向かって正拳突きをした。槍使いの頭は綺麗に吹き飛び、体が地面に倒れ血を流しながらぴくぴくと痙攣した。


 「あら? 気絶させるだけだったのに……まぁ手間が省けて良かったですわ、少し血抜きが雑だから臭くなりそうだけどっ!」


 突然体に矢が刺さってきた、そう言えばまだ二人残ってたんだった……流石に矢に体を貫かれるのは初めての経験だ。


 「くそ、もう一発!」


 流石に連続で食らうのは死んでしまうから、槍使いの槍を剣使いから引き抜き弓使いにぶん投げる。弓使いは回避することも出来ずに槍に首を貫かれた。


 「アガッ、グッ、ゴボッ」


 口から血をだし、呼吸が出来ないのかもがき苦しみながら弓使いは倒れた。あれは肉が固くなってそうだな。食べるとき顎が疲れそうだな。


 「後は一人っと」


 残った一人に目線を向ける、そいつは既に諦めがついたの攻撃してこなかった……ブツブツ五月蝿いけど。


 「諦めが良いのは嬉しいけど、もう少し静かにしてくんないかな?」


 俺がそう言った次の瞬間、ローブの男の後ろに何かの模様が出てきて、その場所から大きな氷柱がこちらに向かって飛んできた。俺はあまりの驚きに少し回避が遅れてしまった為、右腕に刺さってしまった。


 「ブツブツ……ブツブツ」

 続いて俺の足元に先程と同じ模様が表れ、地面を槍のように鋭くして俺の足を貫かせた。俺は素手でそれを砕くが、貫かれた足は動かすことが出来ず地面に倒れた。


 「ぐがっ、な、なんだよこれ……まさか魔法ってやつか」

  

 目の前の男は休むこと無くまた何かを呟き始めた。まずい、足は動かないし右腕も動かない、右利きだから左腕は余り役に立たないときたもんだ。摩訶不思議な力の前に死の覚悟をする、すると突然目の前の男が呟くのをやめ、喉を抑えて苦しそうなもがき始めた。


 「な、何とか間に合った……」

 「殺すなよエリちゃん、こいつには聞きたいことが沢山ある」


 どうやら俺はエリに仲間として早々助けられたみたいだ……誘っといて良かったぜ。




 「痛ってぇぇぇぇ!!!」


 クールが苦痛の余り絶叫する。


 「騒ぐな、治りが遅くなって痛みが長引くだけだぞ」


 なぜこんなに騒いでるかと言うと、クールがおった傷に俺が広場に増えてしまった死体と能力を使って、傷を治しているからだ。


 「元々数ヶ月で治す傷を死体の肉と皮膚をお前の体の再生する力で無理矢理くっつけて治してるからな」


 「ぐぉぉぉぉぉ!!!」


 更に声が大きくなる……鼓膜が破れそうだ。


 「佐藤さん、ローブの人が目を覚ましたよ」


 ローブの男を見張ってたエリが、ローブの男が目を覚ましたことを報告しに来た。


 「よし、クールの傷もいい具合になってきたし、話を聞くとしますか」

 「それじゃあ私はクールさんの代わりに死体の血抜きをしながら話を聞くね」

 「血が好きだとキラキラした目で自分から血抜きをしたがるのか」


 エリちゃんの嬉しそうに血抜きに向かう姿に溜め息をつきながら俺はローブの男の場所に行き、猿ぐつわを外し目の前に座った。


 「いいか何も唱えるなよ、唱えたらお前らの言う化物がお前を食べに来るからな」


 俺は目の前のローブの男、ローブ男に脅しをかけた。


 「あぁ、分かったよ」

 「あれ?意外に素直」


 もう少し何かあると思ってた、例えばくっ、殺せ! 的なの。


 「俺は元々この大陸の王に雇われただけだ、こいつらが死のうが知ったこっちゃない」 

 「なら何でお前以外の奴を殺した時に俺を攻撃してきた!」

 「なんの成果もなしに町の奴等にお前らの夫殺されたわ何て言えないだろ? それに王にも成果なし何て報告したら打ち首ものだからな。これ雇われ冒険者の弱いとこなんだよね、分かる?」

 「分かるか! まぁいい、佐藤がお前に聞きたいのはこの町には何故人がいないか、だろう?」

 「あぁそうだ」


 先に言われてしまった。てか今はちゃんと物事が考えられるのな。


 「この町の人がいないのはお前らのせいだ、王がこの町の住民をどかしてお前らを捕らえやすいようにしたんだ」


 話を聞いてる最中驚きの言葉が出てきた。


 「王が俺を殺すために? それまた何でだ、俺は護の大陸に何もしたことはないぞ」

 「何もしらないのか? そこの女とお前はこの大陸では指名手配されているぞ、特にお前は全大陸で指名手配されてるらしい」


 ん? 全……大陸?


 「女の方はこの大陸の王が指名手配してた、確かその女は高く売れるから傷つけるなよって凄く言われたな。お前は確か勇者……今は勇の大陸の王が全大陸に向けて指名手配させていた」

 「え? 佐藤さん私より追われてる身だったんだ」

 「モテモテじゃないか佐藤」

 「五月蝿いぞクール、一番早くて痛い方法で傷を治してやろうか?」


 クールはそそくさと引っ込んでいった。


 「それともうひとつ、この町の寂れようは何だ、別に俺達を殺しやすくするのに寂れさせることはないよな」

 「あぁ、それは王が大陸民に莫大な金を毎月せびるからだ」

 「税金か……そんなに高いのか?」

 「そりゃもう馬鹿高い、しかもその金は使わずにただ持ってるだけなんだ。そのせいで多くの町は寂れていき商人も商売するために金をとられるから来なくなった、俺以外の奴がお前らに襲いかかったのは、指名手配犯捕らえたら税金を五年間免除してやるって言われたからだ」

 「酷い王様だな、どんな奴なんだ」


 聞きたいことも聞いたし、興味はないがついでに王の名前でも聞くとしよう。


 「勇者の仲間の一人、リア・ティモールドだ」


 何で王の名前なんか聞いてしまったんだと、数秒前の俺に殺意を覚えた。

 

 

 

 

 


 

 

 

戦闘描写は上手くは出来ないですね。

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