色々確認してみました。
テンプレな感じで。
病み上がりだということで父様と母様との語らいも早々に終わり、再び一人になった俺。
手を見る。小さい。そりゃそうか、まだ六才だもんな。
思いついて洗面所に行く。
鏡に映る俺は、オレンジに近い金髪に、金…黄金色の目をしてる。
前世の顔の面影があるかもしれない。西洋人…というよりも、ハーフっぽい感じだ。あの美男美女の両親だから、きっと将来イケメンになる…といいなぁ。
クラウスの部屋はホテルのスウィートルームみたいな作りになってて、風呂トイレも付いてた。さすが王族。
鏡を見て満足した俺は、ベッドに戻る。ステータス確認してみよう。
目を閉じて念じると、頭の中でパソコンの画面みたいなのが出てきた。「ステータス」と表示されているアイコンみたいなやつをクリックするイメージで念じる。
お、出てきた出てきた。
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名前:クラウス・ドライ・エルトーデ
年齢:6
レベル:1 エルトーデ王国第三王子
HP:120
MP:550
魔法:属性魔法(光、闇、風、土、水、火)、空間魔法、鑑定魔法
加護:知恵の神、生命の神、渡りの神、ガイアの神、豊穣の神、勇気の神、力の神
称号:強き魂を持つ者、理を持つ者、万能の使い手
適正職業:魔法使い、魔道具技師、賢者
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おぅ…ふ。多いな。色々と。
HP(体力)は人並みかな。生命の神の加護がついたから、これからは増えるだろうな。
MP(魔力)は高めかも。クラウスには元から知恵の神の加護があったからかな。
魔法…属性魔法って、全属性使えるのが普通…なのか?
空間魔法と鑑定魔法は怪しい。レアなやつっぽい。
加護と称号は……何も言えねぇ。多すぎて。
知識が足りないな。城に図書館みたいなのってあるかな。
翌日。
俺は女中…メイド長のマリエに書庫の場所を聞くと、起き上がること自体を反対された。まぁ、生死の境を彷徨っていた人間が翌日動き回るなんて、許されないよな。
だがしかし!
諦めない俺は、隙を見て部屋を抜け出すことにした。
もしかしたら、空間魔法を使えばもっと上手く抜け出せるかもしれない。よし。まずは空間魔法から調べよう。
クローゼットを開けると、キラキラした王子様ルックな服ばかり…うわぁ。
数着ほど動きやすい服を発見した。剣の鍛錬用の服だ。寝巻きを脱いで、ボタンに苦労しながら着替える。
マリエは母様に呼ばれて出て行ったから、三時間くらいなら大丈夫だろう。
部屋を出て歩いていると数人とすれ違った。地味な服装のせいか、特に声はかけられなかった。
マリエに教えてもらった書庫への道順を辿ったはずが、ここかと扉を開けると礼拝堂のような部屋だった。
「こんな部屋が城にあるんだな…」
礼拝堂…と思われる部屋は天井が高く、壁にはたくさんの神様が描かれている。真ん中には祈祷用なのか、小さなテーブルと聖書のような本が置いてあった。
そうだ。せっかくだから何か祈っておくか。神社とかに来たような感覚だけど、この世界に来たっていう挨拶みたいなものでもしておこう。
テーブルの前で手を組んで跪く。
えーと。
無事に転生をし、クラウスの記憶と経験を受け取りました。
日本の家族とクラウスが、幸せであるよう神様よろしくお願いします。
祈っていると、ふわっと周りが暖かくなったような気がした。
うっすら目を開けると、なんか光ってる…光ってる?え?何?
なぜか光が降り注いでる。俺に。降臨って感じになってる。どうすりゃいいんだよコレ…。
「て、天使様!?」
響いた声のほうを向くと、驚き固まっている女の子がいた。
え、天使って俺のこと?
違うよね?
え、マジで?
いつもありがとうございます!
ハーレム要素はあるのかどうか…