71話 『太陽の月vs月と太陽』.79
次回、1章最終話
「援護は?」
「必要ない。俺一人でやる。トドメはディグ二が決めてくれ」
「了解」
さて、どうなるか。
◇◇◇◇
アルクスのお陰でHPは満タン。ディグ二のお陰で光線を出すことは出来ない。
翼は復活。さらに、解除していた風魔法も再展開、周囲のものを巻き上げながら飛ぶ化け物が完成している。
だが、
「それに当たる程、俺のキャラコンは下手じゃない」
持ちうるスキルを全て使用し、ダームンラインへと駆け出す。
巻上がってる石や枝は気にしなくてもいい。
当たってもそれほど飛ばされないしダメージも少ないだろうからな。
【跳躍空気板】と【圧縮空気板】、さらに飛んでる石を利用してダームンラインへと近づく。
対するダームンラインは後方に飛んだり、上昇したりし距離を取る。
少し面倒くさい。【跳躍空気板】と【圧縮空気板】のクールタイムが少なくて助かった。
お得意の立体機動を駆使し、ダームンラインに近づききる。
そして、一気に斬り掛かる。
使う短剣は、〈鎢鋼之対刄釼〉、黒焔金晶小太刀、〈星屑之双刃剣〉、〈日神月鬼〉、さらに俺のNOW。
使わない武器は装備を解除し宙に投げ、使う武器を装備し斬る。
風によって落ちることは無く、重さによって飛ばされ切ることもない。その場滞在してくれる。
武器を解除し、武器の所へ移動し、セットし、斬り掛かりまた解除する。全てをこなすことにより頭痛が起こり始めるが、気にせず斬り掛かる。
〈鎢鋼之対刄釼〉で斬られる事に飛ぶ速度と高さが落ち、日神で焼き斬り、鬼月で凍らせる。さらにNOWで腐り落とし、黒焔金晶小太刀と〈星屑之双刃剣〉でダメージを稼ぐ。
斬り付ける度にダームンラインが悲鳴と言うなの奇声を放つ。
奇声により頭痛が加速されるも、無視し斬りつける。
今、ダームンラインが恐れているのは〈鎢鋼之対刄釼〉。これで斬られる度に飛びにくくなっているのを実感しているのだろう。
故に多数の武器を使う。優先順位を付けさせる。どれの攻撃なら受けていいかの。
優先順位の低さでいえば、〈星屑之双刃剣〉と黒焔金晶小太刀だろう。それでいい。
日神月鬼も避けられているが、まだ当たる。NOWは
〈鎢鋼之対刄釼〉の次に嫌われている。
今の俺のレベルではその腐食能力は強い。もしかすれば〈鎢鋼之対刄釼〉よりも嫌がられているかもしれない。
既に腐食した箇所からも広がるしな。
故に〈星屑之双刃剣〉と黒焔金晶小太刀の優先順位が更に下がる。
だからこれが刺さる。
現在持っているのは黒焔金晶小太刀。しかし、それはダームンラインに見えてる方だ。俺はそこに日神月鬼を逆手で持つ。
見えないように、持ち。一瞬で近づき、油断した瞬間に切り替え。
刺しk
瞬間、ノーシュの体が後方へと吹き飛ばされる。
ノーシュは何が起きていたか理解できなかったが、ディグ二とアルクスは見ていた。
ダームンラインが咆哮を上げると同時にノーシュを風魔法で吹き飛ばしたのを。
さらに、その吹き飛んだノーシュに追い討ちをかけるように風魔法を放つ。
ノーシュの攻撃は失敗した⋯⋯否。日神月鬼は突き刺さっている。ダームンラインの翼に。そして、ゆっくりとその翼を壊していく。
それを無視してダームンラインはノーシュへと攻撃を続ける。
それを見兼ねたアルクスがダームンラインを射つも風にはばかれ通らない。
ディグ二の斬撃飛ばしたとしても届かず。
二人はダームンラインがノーシュを攻撃するのを見届けるしかない。
「ノーシュはアレでやられる奴じゃない」
ディグ二には何かを確信するようにアルクスにそう言う。
「それはどういう?」
それと同時にダームンラインが攻撃の手を止める。そして、回りの風も止む。ここに来てのMP切れ。
砂埃が晴れ、ノーシュが居た所には⋯⋯何も無い。
アルクスが辺りを見回してみれば、反対方向にノーシュが立っている。
アルクスのノーシュの目が合う。
トドメは俺じゃなくていい。いや、俺にはトドメなんて無理だ。短剣使いが大型モンスター相手に勝つなんて、相当な技量がないと無理だ。
他の武器に比べてダメージ量が少ないしリーチも短い。機動力重視で取れば紙装甲になりダメージを受けたらすぐに死ぬことになる。まぁ、と言いながらもそこそこの硬さはあるんだが。
とはいえ、弱いのは事実。
そんな短剣使いにジャイアントキリングは出来ない。
だから、トドメはディグ二に任す。
そうだろ?
「アルクス!」
「心得た」
ダームンラインが翼を金属に変え、ノーシュに攻撃をしようとする。
それよりも早く、アルクスがダームンラインの顔を射ち抜く。
「落ちろ」
落ちていた〈鎢鋼之対刄釼〉を拾い、ダームンラインへと斬りつける。
ズタボロになった翼とノーシュの攻撃により、ダームンラインは地面へと叩きつけられる。




