68話 『それは月でありて月でなく、風でありて風ではない』.76
「アルクス」
「大丈夫だ。が、邪魔なものが多すぎて抜け出すのに時間がかかる。先にダームンラインを」
砂や木に埋もれたアルクスが早く攻撃しろと促す。
その体勢で言われるとちょっと⋯⋯
「「フッ」」
「おい、笑うんじゃない」
それを見て、俺とノーシュが堪えきれず吹き出してしまう。
いや、笑うだろその状態は。
「キィィィィィ」
おっと、忘れてた。ってあれ?
奇声を上げるダームンラインを見てみれば、いつの間にか光を半っておらず、その姿が見えている。。翼は半透明の膜のようなものでできており、体の中心には球体がある。
僅かに輝きを残していることから、先ほどまで光ってたのはあそこなのだろう。
おそらく、月光をMPに変換し、あそこに溜まってなんらかの構造で光を放ってるのだろう。
そして、魔法の使用でそこを尽きたと。
さっきの風魔法の攻撃が、単純に翼で風を起こしたのではなく、魔法も使ってたところか。だとすれば、クソほど燃費が悪いか、さっきの魔法が高威力だったのか。
どちらにせよ、今あいつは魔法が使えないし、体の構造上月光に頼ってるだろうから、新月の今日はMPが回復することはない。
「ノーシュ」
「了解」
二人で一気に肉薄。距離がある中で俺がフェルサタンで攻撃をする。俺の現在のMPは100だ。
それはなぜか⋯⋯ブリシュさんに作ってもらったんだよ。蓄魔鉱を使用して作られたMP貯蔵の装備を。
魔蓄鉱20個分を凝縮して作られた指はを二つつけている。一つで1000MPと、魔法使いから見れば少ないが20個分で20000、二つつけているので、40000入れることができる。
MP回復ポーションを飲みつつ、俺はこの中に25000ものMPを入れた。250回も0からMAXまで入れることができる。
フェルサタンは通常攻撃で、MP1の消費に対して5ダメージ与えることができる。裁きと刺突はMP1の消費で10のダメージ、十字架はMP1の消費で15ダメージだ。つまり、100の消費で最低でも500、最大で1500のダメージを出すことができる。それを250回もすれば、125000〜375000も出せる。
これは、天使の時の話だ。
今は通常の攻撃は30ダメージ、【力天使の裁き】と【力天使の刺突】は60ダメージ、【力天使の十字架】は90ダメージだ。つまり、100の消費で最低でも3000、最大で9000のダメージが出せる。それを250回だぞ?750000〜225000ダメージも出せる。
ここまでのHPを持っているモンスターは少ない。つまり、倒し切れる。
【力天使の裁き】と【力天使の十字架】を使いながら、中距離からダメージを与える。
ノーシュは【跳躍空気板】と【圧縮空気板】を駆使しながら、宙を駆け、立体的な動きでダームンラインへダメージを入れる。
刺突を使うことはできない。刺して使うものだから、ここからじゃ届かない。
「ノーシュ」
足元に、ダームンラインへと向かう【跳躍空気板】と【圧縮空気板】の道ができる。
「【限界突破】」
身体に力を込めると青白い光を放ちながら身体能力が上がる、あの謎仕様を使い続けてた結果手に入れた【限界突破 Lv.1】を使う。
最後の跳躍空気板を踏み、ダームンラインより上へと飛び上がる。
【力天使の裁き】
MPは100を使い、6000のダメージ。いい感じのダメージにはなるだろう。
そう思いながら、フェルサタンを持った両手を上に、振り下ろそうとする。
直後、ダームンラインの翼が銀色へと変わっていく。
危機を感じた俺は、盾を構えるのが間に合わないことに気付き、剣でのガードを試みる。
ダームンラインは身体を捻り、広げようとする。
「横はまず!」
ダームンラインの翼が、空気を斬り裂く。
他にも手に入れてるスキルはあります。
描写?してない
2倍ずつ増やして言ったら何十万もダメージ出せちゃうようになったから辞めた。




