65話 『ヴィルジ・ジャーヴェーリ』.73
地味に連続投稿中です。
4月に入ったら投稿頻度が下がるので。
理由としては単純に忙しいのと、2章をどう描くかを正確に決められていないからです。
4章までボスは決まってるんですけど、そこに繋がるまでの話が曖昧で。
エフメリアさんが示した方行から、兄が用があると行っていた人を連れて出てくる。
その人はフードを被りペストマスクをつけている。
「これはこれは、ディグニファイド・ブラック様。噂はかねがね。私はヴィルジ・ジャーヴェーリ。巷では情報屋と呼ばれています」
ヴィルジさんはそう言いながらペストマスクを外し、フードを外す。
ヴィルジさんの顔は酷い事故にでもあったんじゃないかと思ってしまうくらいに荒れていた。
「あぁ、これですか?私の趣味でキャラデザの時につけただけですよ」
いや、そうだとしたらやりすぎじゃないか?こういうのっってもっとこう⋯⋯あるだろ。
焼けた肌、ガラスで作られている左目、口元の傷。
自由に顔を変えれるのなら、みんな可愛くしたりカッコよくしたりするものだろうに、この人はそれをせずに、なんなら酷くさせている。あと、目ってガラス製にできるんだな、視界どうなってんだろ。
「見た目だけなので使えますよ」
「心を読まないでください」
「読んでないです。目線、息遣い、汗、心拍数ないし脈拍数、口の動き、手の動きを先ほど起こった物事に照らし合わせて今考えていることを予想いてるだけです。流石に、何もないのに考えてることを当てるなんてできません」
ヴィルジさんはさらに続ける。
「商人はモノを売ってなんぼです。お客様が欲しているモノをお出しし、要らぬモノを省くのが私です。ところで、私になんのご用件で?」
「サイエンコーターにいるクソインテリ野郎の現在の拠点の場所を教えてくれ」
「トーマス・ライト様ですね。値段は⋯⋯1000Gでいいでしょう」
「安めなんだな」
「いくこと自体はそこまで難しいモノではありませんし。トーマス・ライト様に関しては問題は会ってからですので」
ヴィルジさんはそういうと地図を取り出し、兄さんに渡す。
「エフメリアさん。あの人って情報以外も売ってるんですか?」
「素材系統のこと?一応売ってるって聞くけど高いらしいね。物が物だからなんだけど」
情報屋ねぇ⋯⋯取り扱ってるのって情報をこちらに渡すだけなんだろうか。
「兄さん。ヴィルジさんって信用できるか?」
「俺的にはできるな」
「お金で信用を買うことはできませんが、信用でお金を作ることはできます。商人は信用されてなんぼ。私は嘘をつかないですし、依頼に反することなどは致しません。ただ、殺せと頼まれたならたとえお客様でも殺します。機会と基準は平等に。それが私のモットーです。」
「公平ではないと?」
「個々人に合わせての価値は物品そのものの価値ではありません。故に私は公平さを加味しない。それだけです」
なるほどな。自分が作ったルールに忠実な人だ。今までの話を聞いた感じ、さまざまなところと繋がっているらしい。なら、伝えてもいいだろう。
「兄さん。あの話、してもいいか?」
「どれだ?エフと行くやつの話なのか、アルクスと行くやつの話なのか。はたまたプレイヤー全員が関わる、俺が進行を止めてた所以の話なのか」
「兄さんが進行を止めていた所以、その先で起きること。そして、俺について」
この情報は少なくともこの人に話しておいた方がいいし、この人から伝わるようにしてほしい。
「ヴィルジさん。この話は今からでも流していい。ただし、ヴィルジさんが信頼できる、クランなどのリーダーで口が硬い人っってのが条件です」
「わかりました。報酬は全て聞いた上で考えます」
「この世界は─────」
◇◆◇◆
「そんな話。本当に私にして良かったのですか?」
「いずれ話さないといけなくなる話です。他のプレイヤーも準備が必要なので。生半可な力じゃ無理です」
「なるほど」
「それと、今この話を知っているのはここにいる四人に加えて、シリウス・レヴェーバ、靄然 翠、シムナ・デス・ホワイト、ブリシュトリ・へーパディアン、アメニギシ・アルクス、ヴィクトリア・ヴィス・フォルティスです」
「ジョブが無いとはいえ、ルーヴィンシュタット最高戦力が集まってでもしんどいんですね。鵺を倒したんでしょう?」
「残念だが、今回の敵はあいつとは比にならねぇよ」
ヴィルジさんに対して兄さんがそう返す。
「まぁいいです。お代は結構ですよ。この話自体が価値がある。お金を頂戴するなんて罰当たりな行為です。あっそれと、ディグニファイドさん自身の話って?」
「ディグニでいい」
「では今度からそうお呼びします。で、話とは?」
「俺は⋯⋯」
え、サイエンコーターの奴って名前既出じゃないですよね?




