58話 『決勝戦・上』.66
この小説を書いてる時の弱点。意味調べてる時間の方が長くてダルくなる
「さぁさぁついに始まります決勝戦。準決勝第一試合が思いもよらぬ速さで終わったのと、ネイルのお二方の休憩タイムのため、30分の休憩を挟んだこともあり、みなさん長らく待ったことでしょう。では登場してもらいましょう。決勝戦はこの二組だ!優勝候補として準決勝第一試合のように格の違いを見せるか、兎と亀。このゲームのダークホースとしてジャイアントキリングを成し遂げ一位の座を勝ち取るか、ネイル!決勝戦、開幕です」
開幕の狼煙が上がった瞬間。アルカードとキルは左右に避ける。すると、地面からちょうど二人と同じサイズの黒い何かが飛び出てくる。
◇◆◇◆
「あいつらはNOWで地面のしたから貫いてくる」
◇◆◇◆
(教えてもらえてて良かったな)
「えぇこれ避けるんだ。どうしよう餓亀、負けちゃうかも」
「こんなんで負けるわけないだろ」
ハイテンションな王兎に対し、餓亀は気だるげに返事をする。
「反応うっすぅ、まぁいいけど。よっと」
呑気に話す王兎に向かってキルが斬りかかるも、謎の黒い塊がそれを妨げる。それに合わせてアルカードが王兎華李を撃つも、空中に出現した黒い塊に防がれる。
その全てを餓亀がやってのける。
「便利だろ?俺の【変幻自在の暗夜黒塊】。そこそこ思い通りに動いてくれるんだ。こんなふうに」
そう言いながらキルの後ろに塊を出現させ、氷柱のような形にしてキルに捩じ込ませようとする。
「似たような技、さっきも食らったんだよ」
キルは体を捻らせ、その氷柱から避ける。
「っ!?」
そして、その避けた先で何らかの物体にアッパーを入れられる。
「NOWだけじゃないんだよ」
「ナイス餓亀。餓亀が使ってるのは【幻妖拳】。ある程度遠くから存在しているけど存在していない、幻の拳を放つ手甲だよ」
「この距離は流石に無理だろ?」
その餓亀に対し、アルカードが遠くからスナイパーで狙う。
その弾のほとんどは餓亀道が出した黒塊に防がれ、抜けた数発は餓亀が自分で避ける。
「くそ」
アルカードがもう一度餓亀を狙わんと、スコープを覗いた瞬間。銃声と共に、スコープが破壊される。
「こういう時のために持ち歩いてんだよな、火薬」
をスナイパーの形に変えた餓亀がアルカードのスコープを破壊したのである。どうやら黒塊は銃に適した材料じゃないので、威力・スピード・射程がそこまでないが、スコープ程度は壊せたようだ。
「この程度でそれなのか?こっちはまだあるぞ」
武器を変更したアルカードは、両手にアサルトを持って三人に向かって掃射する。
それを読み取ったキルはすぐさま二人の後ろへ回り込む。すると、案の定餓亀が黒塊で弾丸を防ぐ。これにより、アルカードとキルは分断されてしまう。
「三十秒だ!」
すると、キルが大声でそう叫ぶ。と同時に、先ほどの攻撃から飛ばすためには腕も同じ動きをする必要があると決めつけたキルは餓亀へと肉薄。
それに対し、餓亀が三節棍を取り出し、応戦する。
「やはり、再現力が足りないな」
餓亀が漏らしたその言葉、それに対しキルが疑問に思った瞬間。左横腹側から衝撃が走ると同時に吹き飛ばされる。
「本家には勝てないよ。NOWなんだから」
(警戒してはいたが、攻撃してこないからバフ要員と思ってあとで隙をついてやろうと思ってたが⋯⋯こっちもやるやつとは)
「これが僕のNOW。【幻妖身鎧】。僕の攻撃の当たり判定を指定の場所へ飛ばすNOWだよ。距離は視認できる場所ならどこでも。まぁ距離に応じて威力は落ちるけどね。でも、この闘技場内じゃ、威力は落ちない」
そして、袋叩きが始まる。
餓亀の三節棍に対応しようにも、後ろから王兎の攻撃により邪魔をされ、王兎に対応しようとすれば餓亀に邪魔をされる。そのような状況、そんな中で一人の男はあることに気付く。
◆◆◆◆
「NOWに変わってる」
決勝戦を観戦していたディグニがそのようなことを口にする。
「変わってるって、誰の?」
それに対し、ノーシュが反応する。
「キルって人の。さっき使ってなかった方の剣に」
「ほんとだね。さっき使っていた魃渇剣ならわかるんだけど、なぜそっちなんだろうね」
ディグニの指摘によって武器が変わっていることに気付いたエフメリアが、そのようなことを言う。そして、その答えはすぐにわかる。
跳躍空気板と脚筋力増強と限界加速は誰しもが手に入れることができるスキルです。派生系もあります。例えば、吸収空気板というスピードを受け止めてくれるタイプのやつがあったりとか。




