52話『魔滅堕威吹vsアルカード・下』.60
特殊職始原型螟ァ鄂ェ系統最上位【諞、諤偵k】
あっ、リヒトの名前変えようかなって思ってます。
グライヒ・ゲヴィヒター・リヒトから
ガイウス・ユリウス・C・リヒトにしようかなと。
Cがカエサルじゃないのは、カエサルとシーザーと読ませたいからですね。
「アイテムボックスにどれだけ銃入ってんのかね」
そう。アルカードはリロードをせず次々にサブマシンガンを出し入れしている。
「出し入れに関しては項目をサブマシンガンに集中させてすぐ押せる位置にタブレットを出して操作してるんだ狼けど。それ以上に。あれ、多分全弾打ち終えてから変更してるよ。しかも撃ち終わりを確認せずに」
アルカードの凄さはそこにある。自らの残弾数を記憶し、最後の一発を撃った時点で次の十へと交換している。一発も無駄にせず、1秒も無駄にしない。そして、魔弾は実弾にかすれば消えるほど、威力も耐久度もないのが影響しているとはいえ、堕威吹の弾を全て落とす射撃の腕。
使用者の技術力であればアルカードの方が上である。
「あれ、魔滅堕威吹選手、が空中に弾を撃ってます。何が目的なんでしょうか」
そんな中。堕威吹はアルカードへ弾幕を作りながら、上へ向けて弾を放つ。
「さっきエフから解説の声が聞こえるから遮断した方がいいって言われて、急遽外から中の音は聞こえるけど中から外の音は聞こえないようにしたのは正解だったね」
「あぁすみませんいつもの癖で」
「気にしなくても大丈夫だよ。対策はしてるから。で、おそらくだけど変な方向に打ってる理由はもうそろそろわかるよ」
「ほう」
堕威吹が撃った弾はアルカードの後ろへと飛ぶ。
「【赤布誘導印弾】」
そして、弾幕を作りながら片手をサブマシンガン型に変え、赤布誘導印弾というものを撃つ。数秒間だけ相手にマーカーを付けるだけであるが、攻撃力がない代わりに速度が上がったそれは、弾幕の中から突如現れ、他の球の倍以上速いその赤い球はアルカード目掛けてとぶ。
アルカードはその弾に反応できず、喰らってしまう。そして、
「曲がれ!【赤布追牛弾】」
スキル名と同時に上空へ飛ばした弾がアルカード目掛けて飛んでくる。その弾丸は速度を落とさずに、重力加速度を持って落ちてくる。
「【舜歩】」
アルカードはスキル使用により、赤布追牛弾が当たる直前で避ける。そのスキルは先程も使用したスキル。一歩で移動できる距離を一瞬で移動するだけの能力。それにより、赤布追牛弾が地面へと刺さる。それと同時に、弧を描きながら堕威吹から離れていく。
堕威吹は両銃をサブマシンガン型からアサルト型に変更し、アルカードを狙う。
「【後追牛弾】」
その弾は自動追尾弾。赤布追牛弾との違いは、赤布追牛弾は誘導印が当たった場所目掛けて飛ぶのに対して、後追牛弾は狙った対象めがけて飛ぶこと。照準時の対象に向かって飛ぶことと、対象のどこかに当たるだけの弾である。簡単にいえば髪先にあたるだけの可能性があるのが後追牛弾である。
「堕威吹!」
その時、キルと戦っているはずの『あ』×20が堕威吹の名前を呼ぶ。
堕威吹がそちらの方を見てみれば、目の前にキルが立っており、気付けば片方の剣で銃身を切られており、もう片方の剣で腹部を狙っていた。
堕威吹は咄嗟にショットガン型の魔銃を取り出し、風爆弾という風と爆発の能力を持った弾を放つ。それにより、場内に爆音が響き渡る。
そして、アルカードはその間に『あ』×20の後ろに回り込み、一発撃って存在を知らせ急接近。それに気づいた『あ』×20が近づいてきたアルカードを斬ろうとするも目の前で消失。アルカードが消えたことによりあるカードを追っていた後追牛弾が全て『あ』×20へ降り注ぐ。
急に情報を落としていくスタイル。




