44話 『王国騎士団団長』.52
耐久値は割愛しています。
さて、今ここにいるのはノーシュと俺だけだ。ボックス席は正方形の部屋で、闘技場の中心を向く面の方はガラス張りになっている。と言っても、ただのガラスではなく特注のものなのでそうそう壊れることはないらしい。
気になることがあるとすれば、椅子が5個あることだ。
「これからどうする?」
「とりあえず出店行こうぜ」
「了解」
俺らはこの場を後にする。
先ほども見たから知ってはいたが、やはり目を惹くような武器などはない。そもそも俺にあった武器がない。ハンマー系統は取り扱うのが難しいし、刀系統は現実よりかは多少補正が入っているが、ちゃんyと振らないと使えない。鎖鎌とかはダメージを出すのに現実的じゃあないし、ランス系統も俺にあってない。短剣は必要ないし、ここに金を使う意味はないな。
ちなみに、短剣はあるので先ほどからノーシュが燥ぎまくっている。周りの人から若干冷えた目で見られてるからやめてほしいが、言ったところで止まることはなく。ここは一旦ノーシュをほっといて、防具の方を見てみようかな。
ヴァルヴァイス装備は確かに有能だが、少しおもたい。壊れない保証があるわけでもないので予備の防具を買っておくのはありである。
さて、武器についてだが、防御力は低くても良い。その代わり回復薬を大量に買い占めておく。昔やってたゲームでアイテムバーを高速で回してたことがあるから、目当てのものを探すのは得意だ。盾で防ぎながらスクロールや回復ができるから戦闘中でも全然可能だ。そうなると今の俺にほしいのは、動きやすく多少の攻撃は防ぐことが可能で、そこそこ耐久力のあるあまり高くない防具だ。そして、その候補が今目の前に三つある。
一つ目が王国騎士団と同じ素材を使った防具。色は白と黄色と青の3色で防御力がそこそこあるみたいだ。
二つ目が軽装で、動きやすさを重視したもの。色は白色。
三つ目がジャケットのようなもので、色は黒色より。
さて、この三つのどれにするか。正直、一番いいので行くんならフ二つ目なんだよな。俺の要望に合致してるし。軽くて動きやすい、これは結構重要だ。
だがしかし、せっかくなんだからもう一つ買っておきたい。
「お困りかな?少年」
俺が悩んでいると、後ろから声をかけられる。振り向いてみれば、白い鎧に身を包んだ男が立っていた。
「おっと、すまない。もしかして邪魔をしてしまったかな?」
「いえ、別に」
なんだこの人。
「そうかそうか。それはよかった。私はスピネル・ヴォング・エンジェルトだ」
「ディグニファイド・ブラックだ。で、なんのようですか?」
「そんなに警戒しなくて大丈夫だ。防具が欲しいんだろ?ならこの鎧を私が買ってあげよう。店主、この鎧は何Gかな?」
え?
「158000Gですございます」
「そうか。じゃあこれを」
スピネルはそういうと小切手を店主に渡す。
「その鎧はもう君のものだ。あとは好きなものを買うといい。それと店主。この店はいいものを売るな、後でお勧めしておくよ」
スピネルはそう言って去っていく。
圧に負けて貰っちゃったが、いいのかな⋯⋯
「兄ちゃん、スピネルさんと知り合いなのかい?」
すると、店主がそう問いかけてくる。
「いえ、今あったばかりです。ていうか、あの人って有名な人なんですか?」
「ん?そうか。もしかして、最近来た召喚者の人か?」
「はい」
「あの人は王国の騎士団の団長さんだよ」
「え?」
そんなすごい人がなんで俺なんかに話しかけて来るんだ?いや、王国の騎士団ってことは目的はこの鎧か。え?俺試されてるってこと?
「兄ちゃん。あんたのおかげでスピネルさんにお墨付きをもらえたんだ。好きなだけ持ってきな。代金はいらねぇ」
なんかよくわからんが、もらえるのならもらっておこう。
〈白金之似軽鎧〉━━━
王国騎士団の鎧に使われる素材と全く同じものを使った鎧。
白金の鎧は呪いを弾き、輝き立つ。
【打撃耐性:大】
【斬撃耐性:大】
【嫌呪】
デバフ効果などを全て弾く。
【魅見惚】
優先的に狙われやすくなる。
〈銀化螺鈿白軽装・胸鎧〉━━━
まるで螺鈿細工のような輝きを見せることからついたこの白軽装の輝きは、圧縮された鉱石と硝透金剛貝の殻の輝きであり、見た目以上の硬さと軽さを誇る。
【打撃耐性:小】
【斬撃耐性:極大】
〈銀化螺鈿白軽装・手腕鎧〉━━━
まるで螺鈿細工のような輝きを見せることからついたこの白軽装の輝きは、圧縮された鉱石と硝透金剛貝の殻の輝きであり、見た目以上の硬さと軽さを誇る。
この装備は腕と手の装備枠を使用する。
【打撃耐性:小】
【斬撃耐性:極大】
〈銀化螺鈿白軽装・腰鎧〉━━━
まるで螺鈿細工のような輝きを見せることからついたこの白軽装の輝きは、圧縮された鉱石と硝透金剛貝の殻の輝きであり、見た目以上の硬さと軽さを誇る。
【打撃耐性:小】
【斬撃耐性:極大】
〈銀化螺鈿白軽装・脚鎧〉━━━
まるで螺鈿細工のような輝きを見せることからついたこの白軽装の輝きは、圧縮された鉱石と硝透金剛貝の殻の輝きであり、見た目以上の硬さと軽さを誇る。
この装備は脚と足の枠を使用する。
【打撃耐性:小】
【斬撃耐性:極大】
〈黒渦覆布鎧〉━━━
漆黒の鎧は魔を吸収し再使用する。
【打撃耐性:中】
【斬撃耐性:中】
【吸魔変魔】
魔法を吸収し、蓄える。蓄えたマナは使用者のマナに変換することが出来る。
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おっとぉ?思いもよらない情報が出てきたぞ。
「店主さん。この鎧と同じ素材でできたもんないか?」
「あるぞ、外套と盾が。どっちもいるか?」
盾があるのは嬉しいな。せっかくだし、どっちももらうか。
〈黒渦盾〉━━━
漆黒の盾は魔を吸収し再使用する。
【打撃耐性:中】
【斬撃耐性:中】
【吸魔変魔】
魔法を吸収し、蓄える。蓄えたマナは使用者のマナに変換することが出来る。
〈黒渦外套〉━━━
漆黒の外套は魔を吸収し再使用する。
【打撃耐性:中】
【斬撃耐性:中】
【吸魔変魔】
魔法を吸収し、蓄える。蓄えたマナは使用者のマナに変換することが出来る。
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これで結構強化されたんじゃないか?実践が楽しみだな。
「ありがとうございました」
「こちらこそ、ありがとな」
俺は店を後にする。
スピネルはあの喋り方だけど、ディグニとタメです。




