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Numerous Divided Life ニュマラスディビデッドライフ  作者: 靄然 翠
〈第1章 水面に映りし月の影〉
57/63

42話 『今日はダブルス祭当日』.50

 昨日はまじでやばかった。まさかトップ10が全員揃うとは思わないだろ。運営がトップ10だけの乱戦はじ埋めるし。しかも観戦可能で。

 それ用のスレも立てられるし。盛り上がってたな。パート80まで行ってたし。まぁあのゲーム、人口多いからなぁ。


 今の時間は⋯⋯6時30分か。眠くないわけじゃないが睡眠はもう十分だろう。ノーシュとの待ち合わせは8時だし、ジョギングでもしますかね。


 VRゲームを上達する上で運動することは非常に重要だ。VRの動きはイメージだが、そのイメージを自分の体で実行できないと、VRで実行しにくい。『現実ではブリッジできないけど、VR内なら体柔らかくてできる』とかなら話は別だが、そうじゃない限りは実際にできる動きの方がいい。だから、試したい動きがあるなら現実でその動きをしてみることが多い。

 そうすることにより、より繊細に動くことが出来る。だから体力作りと筋肉をつけるためにジョギングをする。柔軟さはテコンドーをしてた名残りでストレッチの癖がついてるから流れでやっているので気にする必要が無いが、ジョギングはしようと思わない限りしないから気にしなければいけない。

 ちょっと空気が悪いのが気になるが、まぁ大丈夫だろう。煙草も酒も飲むんだから今更な気もするが。まぁタバコは1週間で2箱無くなるかどうかくらいしか吸わないし、ガムと飴で我慢もしてるから大丈夫だ。酒は⋯⋯たまに嗜む程度だしな。


 あっ、コンビニ。ジョギング帰りに寄って帰るか。エナドリ欲しいし。


◇◆◇◆


 というわけで帰宅。

 最近のエナドリはフレーバーの数が凄い。俺は無印しか飲まないが。


 確か、最初に余興としてエフメリアさんともう一人が戦って、その後に準決勝第一試合、準決勝第二試合があって一旦休憩が入ってからの決勝とスペシャル戦で終わりだったよな。全四試合、学べるだけ学ばないとな。


 さて、シャワー浴びて飯食ってログインしますかね


◇◆◇◆


 ログインした後、待ち合わせ場所まで行く。


「おはよう、ノーシュ」


「おはよう。昨日はどうだった?」


「どうもこうもだよな」


「そういえば、ノーシュってレベルいくつなんだ?」


「ん、27だぞ?」


 は?


「え、27?」


「あぁ。まぁレベルアップを抑制するやつ使ってるからな」


 あぁ、あれ使ってるのか。めっちゃいいってのは知ってたが、まさかそこまでとはな。まさに論より証拠、俺より強いノーシュが俺よりレベルが十近く下なんだから効力は絶大だ。まぁ面倒くさいから俺は使う気ないけどな。


「なるほどな」


「じゃあ、エフメリアさんと藹然さんが先に並んでるからそっちに行こう」

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