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Numerous Divided Life ニュマラスディビデッドライフ  作者: 靄然 翠
〈第1章 水面に映りし月の影〉
37/91

24話 『本当の相棒』.32

 俺たち(・・・・)は、選んだ武器を購入し、武器屋を後にする。


「⋯⋯何でついてきてんだお前」


「まぁまぁ、別にいいじゃねぇか。どうせ今からすることなんてないんだろ?」


「いや、これから一緒にする約束してる奴がいるんだが」


「じゃあ一緒にすればいいだろ。どうせ、するっていう約束しただけでなにするか決めてないんだろ?」


 ったくこいつは⋯⋯


「初対面の時は頭おかしいやつと思っていたが、やっぱり頭おかしいな」


「おぉ言うじゃねぇか。新しい武器の肩慣らしのために、やりあってもいいんだぜ?」


「遠慮しておく」


「久しぶりだな、凛。いや、こちらではディグニだったか?」


 すると弓を持った青年が、声をかける。


「おっ、やっときたか。アルクス」


 アメニギシ・アルクス。本名、重籐(しげとう) 弓弦(ゆづる)。こいつ以上に俺と相性のいい奴はいないと言えるほどの実力の持ち主。パーティ戦闘を得手とし、基本的には後衛からの援護射撃で確実にダメージを加えていくスタイル。以前聞いた話によると、初級魔法程度なら使うこともできるらしく、回復魔法や強化魔法によるサポートも可能。


「そちらの彼は、この前話してたギルティ野郎か。どうして一緒にいるんだ?」


「さっきたまたまあってさ。別に一緒でも構わないよな?」


「ディグニがいいならな。好きなようにしてくれ」


 話が早くて助かる。


「紹介するよ、リヒト。こいつは⋯⋯」


「お前⋯⋯こんな奴と知り合いなのか⋯⋯?!」


 俺がアルクスについて説明しようとすると、既にアルクスのことを知っていたのかリヒトがそのようなことを言う。


「なんだお前ら。知り合いなのか?」


「いや、僕は彼のこと知らないが?」


「いや、俺だって初対面だよ。が、よーく知っている。現プレイヤー人口100万人、購入数であれば500万本。現在ストーリが進んでいないためにプレイヤー人口が減少しつつも毎時100万人ほどのプレイヤーが同接するこのゲームで弓使い最強の称号を現すマスターオブ(・・・・・・)アーチャー(・・・・・)の称号を持つ男、アメニギシ・アルクス。だろ?」


 と、俺が知らなかったこのゲーム内でのアルクスの事をリヒトが説明する。


「そうなのか?」


「あぁ、まぁ成り行きでそうなっただけだが」


 どうやら、現在ジョブが解放されていないこのゲームでは弓や拳銃などを扱うのが難しいらしく、拳銃であればサバゲーなどで鍛えられた技術とこのゲームのキャラの膂力,それに反動を抑えたピストルが合わされば普通に使えるレベルなのでいいとしても、弓は完全に技術頼りなのでほとんど使われないのだとか。


 まぁこいつ、リアルで弓道の全国大会で優勝するわ、矢の軌道を曲げることができるわ、流鏑馬でプロに勝ってくるわ。弓の扱いに関しては一流だからな。ジョブが解放されてない今なら暴れ放題だろう。もし解放されたとしても誰も勝てないだろうが。


「じゃあとりあえず行くか。依頼受けずにそのまま行くのでいいか?」


「いや、俺的にはアルクスがいるんだから依頼を受けるべきだと思う。どうせAランク行ってんだろ?」


「あぁ、行ってる。じゃあ護衛任務ってのはどうかな?難易度の割に難しくないし、報酬も美味い。もし何かあれば追加で報酬も出るからお得だ。確かルーベル辺境伯をルーベル辺境伯家まで護送するクエストがあったはずだからな」


「じゃあそれで」


 というわけで依頼を受注しに行くのだが、俺はそちらには行かず、とあるものを取りに行く。

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