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Numerous Divided Life ニュマラスディビデッドライフ  作者: 靄然 翠
〈第1章 水面に映りし月の影〉
23/61

13話『とりあえずの戦闘終了』.21

中の人の体調不良で更新が遅れました


それと、現在は2213年です。

 俺は現在、巨大隕石近くの休憩所で横たわっている。ログアウトした時にここがセーブポイントになったみたいだ。ちなみに言うと、リスポーンは夢から覚めた感じだった。それはそうと、体が重い。ステータスが50%になってるんだから当たり前っちゃ当たり前だが、こんなに重いと流石にキツイ。実際、それゆえに体を起こせていないしな。


 そんなことを思いながら、着ていた装備を脱ぐ。装備を脱いで、ほぼ自分の肉体だけの重さになった俺はある程度体を思うように動かせることができ、起き上がる。


 体を起こした俺は、先ほどノーシュから届いたメッセージを開く。


『とりあえずトイレ休憩してくる。しばらくしたら戻るから待っててくれ』


 とのことなので、俺は『了解』と送信する。


 ちなみにこの世界のメッセージ機能は、召喚者だけが持っている特殊な能力である。これは他にもあり、アイテムボックスもその一つである。本来は魔宝物(マジックアイテム)である魔宝庫(マジックポーチ)でしか得られることのない、見た目に反してアイテムを豊富に収めることができる物を特殊能力として身につけている。メッセージ機能もまた、伝書鳩などでしかできない文字のやり取りを可能にする特殊能力である。


 んじゃ俺もログアウトしますかね。


 世界が暗転する。しばらくして、世界が明転する。待機画面にはオンラインとオフラインと表示されており、背景には、ルーヴィンシュタットやトレードボーグなどの街並みが流れている。俺は意識を本当の自分の手にむけ、その手を頭のほうに持っていき、ヘルメット型のVR機器を外す。


 そしてスマホを手に取る。すると、電話がかかってきたので電話に出る。


 数分後。


 電話を終え、トイレなどを済ませ、再びログインをする。


 ログインし、周囲を見渡したがノーシュはいないようなので、メールに『採掘場の方に行ってくる』と残し、採掘場に向かう。


 採掘場に着いた俺は隕石を叩きながらあることを考える。


 それは、今後の先頭のあり方についてだ。俺たちは現在、ダブルスでやっている。だがしかし、戦闘時はそこまで連携プレイをしていない。今までの敵は相性差で勝てていたが、リヒトやそれ以上強力な相性が悪かったりする相手てでは、そのような戦い方のままだと負けるだろう。


 俺自身、基本的にソロでやってし、複数人でやるときは基本タンクをしてるからそこまで連携プレイをしたことがない。まぁ、これも連携プレイと言えば連携プレイなのだが、俺が言いたいのはアタック特化の連携プレイである。ノーシュは自分で避けることができるから俺がタンクをする必要もないしな。


「ディグニ」


 そんなことを考えていると、後ろから俺を呼ぶ声が聞こえる。振り返るとノーシュが居たので、俺は掘る手を止めそちらに向かう。


「戻ってきたか」


「腹痛で時間がかかったわ」


 ふとノーシュの服装を見てみると、ノーシュも装備が重かったのか、別の装備になっている。


「んじゃ、一旦帰りますか」


「そうだな」


 帰る途中、俺はノーシュに先程のことを言い、これからどうするかについて語りながら帰る。


 数分後


「やっぱ闘技場とかに行って強い人の戦い方とか見た方がいいのか」


「そうだな。俺もダブルスでの戦い方は知らないからそっちが知りてぇ」


 そんな話をしながら歩いていると、遠くの方で衝突音が聞こえる。それは、ものすごい速度で連続して聞こえるので、気になった俺たちは音のする方へ足を運ぶ。

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