12話『強敵と書いてライバルと読む』.20
投稿が
遅れてしまい
すみません
風邪(?)で頭が
まわらなかった
ホントに上手く思考ができなかったのと、本日推し関連でロー〇ンを少々巡ってまして、投稿が遅れました
◇◇◇◇
「おい、大丈夫かディグニ」
現在、男の前には二人の人物が立っている。自分を助けたやつとその仲間と思われる人物。
この男、リヒトは心の底から怒りに満ちている。その理由は、相棒と思われるやつが決闘相手のことを回復しているということ。
実を言うと、決闘相手にそこまでキレているわけではない。邪魔をされたことは腹立たしいが、相手は俺を救おうとしただけであるから。しかし、この相棒にはキレている。
決闘の邪魔をしたから。
そう、ノーシュは邪魔をしたのだ。ディグニとノーシュの決闘を、一対一の死合いを。故にリヒトは怒り、リヒトのNOWもそれに応答している。
「お前がやったのか」
リヒトはその相棒、ノーシュに質問を投げられる。,
「⋯⋯」
しかしリヒトは何も喋らない。喋る必要がない。自分の邪魔をしたやつと対話する気など一切ない、邪魔をしたやつが迎えるのは、死ぬことのみである。
「回復したら加勢しろ。二人で倒すぞ」
その言葉を放ち、ノーシュがこちらに駆け出してくる。
「おい、待て」
決闘相手、もといディグニがノーシュを止めようとする。何か嫌な気配でも感じたのか、はたまたリヒトが今からしようとしていることに気づいたのか、止めようとする。だが、もう遅い。ノーシュはすでに殺そうとする気満々である。
「【脚筋力増強】!」
ノーシュがスキル名を唱える。リヒトもノーシュを確実に殺すために心の中でスキルを唱える。
【腕筋肉増強】、【鷹の目】、【我思う、故に我あり】。
「なぜお前は、俺の相棒と戦っている」
リヒトは答えない。無言のまま突っ立ている。まるで、大切な物が無くなってしまった時の喪失感で魂が抜けた人のように。
だがしかし、その目は殺気による漆黒の色で満ちている。
「なぜ喋らない?いや、喋らなくてもいい」
あぁ喋る気はないさ。罪人は話す価値もない。待つのは死のみ。執行官の手によって、殺されるだけだ。
パキッ
リヒトが一歩足をずらした時、小枝を踏みでもしたのか、音がする。
それを合図に、ノーシュがリヒトに向かって空気跳躍板を使い、弾丸のように飛び出す。そして鎢鋼之短剱を逆手で持ち、首を斬ろうとする。
「【死神の断罪】」
しかし、リヒトが独り言のような声でスキル名を唱えると、リヒトの手が目にも止まらぬ速さで回転し、ノーシュの胴と頭が分かれ地面に落ち、ノーシュは攻撃することも許されず死ぬ。
待っている間にリヒトが使ったスキルは、決してノーシュを瞬殺できるほど力を上げれるわけではない。腕筋力増強は多少ダメージを上げられる程度、鷹の目はノーシュの動きを追える程度。しかし、我思う故に我ありは一味違う。このスキルは、自分の心理に焼き付いている考えを反映した行動に対し、補正をかけると言うこと。一番わかりやすく言うと、トラウマなどが反映される対象である。小さい頃に火事でトラウマを覚えているのなら、我思う故に我ありを使いながら火に関連するスキルや魔法を使えば威力が増大する。そして、リヒトがノーシュの首を切れた理由は、このスキルとリヒトのNOWにある。
リヒトのNOWの名はタナトス。ギリシャ神話における、死を司る神の名がつけられている。その能力は、リヒトが心から罪と思っている行為をした相手へ相応の執行をすること。ディグニがしたことは、リヒトにとって腹立たしいことではあったが、罪と判定するに足らなかったため死神の断罪が使えなかった。が、ノーシュは明らかな罪、"決闘に割り込む"と言う罪を。
しかし、これだけでも即死に至らない。頑張っても体力を二分の一まで削る程度である。そこで先ほどのスキル、我思う故に我ありが関与してくる。このスキルは運がいいことに、タナトスと使用することでタナトスの効果を向上させることができる。このようなことが合わさり、ノーシュはリヒトに瞬殺された。
◆◆◆◆
と言うことで、ノーシュがデスとなり、ディグニとリヒトは互いに睨み合う。
「どうしたぁ?仲間が殺されたのに怒らないのか?」
「怒りはしないな。俺も、一対一を邪魔されるのは好きじゃない」
「なるほどなぁ。じゃあそろそろ終わりにしようぜ」
「そこで提案なんだが、こう言うのはどうだ?」
「なんだ?」
「互いに必殺スキルを使い、最大最高の一撃で終わらせるってのだ」
「いいね、乗った」
そうして、二人は互いにスキルを放つ準備をする。
「【堕天】バックワーズスペード サタン」
「【腕筋力増強】」
お互いに、最大最高の威力を出す準備をする。ディグニはマナで体を強化しながらバックワーズスペードをサタンに変えて構え、リヒトは腕筋力増強で体を強化しながら愛武器であり自身のNOWである鎌を構える。
「【堕天使の烈火の灯火】」
「【死神の鎌】」
そして、互いの一番火力の出るスキルを放つ。ディグニの斬撃はリヒトの胸を斜めに断ち、リヒトの一閃はノーシュの胴が上下に分かれさせる。
「単純に戦えば負けてたんでな、引き分けをとらせてもらった。いつか必ず正真正銘の一対一をしよう」
「めんどくせぇな。だが、真っ当に戦えば俺が負けることはないってことだよなぁ?今回は許してやるが次回は赦さねぇ。抵抗する間もなく殺してやるよ」
「そんときは今より強くなってるからな、どうなるかわかんないぞ?」
「そうかもな。お前がさっき使ってた武器を最初から使っていればお前が勝てたかもだしな。お前は今日から俺の強敵だ、俺と張り合えるくらい強くなってくれよなぁ」
「言われなくとも」
二人は光の粒子となって消える。
なんか戦闘があっさり終わってるのは気のせいか?




