クリスマスのくまさん
ちょっぴり怖いのかな~。
そらにはほしたちがまたたき、まっくらなよる、しんしんとゆきがふりつもります。
いえのとなりにある、おおきなもみのきには、たくさんのゆきがおおっています。
だけど、デイジーのいえは、とってもあたたかいのです。
だんろには、たきびがあかあかともえあがり、へやはクリスマスツリーでかざられ、クリスマスキャロルがながれ、とってもにぎやかなのです。
きょうはクリスマス、デイジーはサンタさんにあいたいとおもって、ずっとおきているのです。
だんろのそばのきのいすにこしかけ、デイジーはくまのぬいぐるみをきゅっとだきしめ、うつら、うつらとねむくなってきました。
(わたし、ぜったい、サンタさんにあうまで、おきてるんだもん)
そうおもいながらも、うつらうつら、まぶたがゆっくりおちてきます。
・・・・・・。
・・・・・・。
「デイジー、デイジー」
だれかが、デイジーのなまえをよびます。
「ん~むにゃ、むにゃ・・・ん」
デイジーがめをあけると、ぬいぐるみのくまがデイジーのからだをゆすっています。
「くまさん!」
デイジーはぬいぐるみのくまが、しゃべってうごいているのをみて、おどろきました。
「デイジー、ぼくとあそぼうよ」
「うん、あそぼう」
デイジーとくまは、かけっこをしたり、かくれんぼをしてあそびました。
「たのしいね」と、くま。
「うん、たのしいね」と、デイジー。
つみきやブロック、トランプでも、いっぱいあそびました。
それから、
「ねえ、ねえ、デイジー」
「なあに」
「ぼくのところにこない」
「え~」
「はちみつあるよ。おいしいよ」
「ん~」
「おかしも、おもちゃもあるよ」
「でも~」
「ぼく、もう、ふゆはねむくなっちゃうんだ」
「そうなの」
「いっしょにきてほしいなあ」
「いつもいっしょじゃない」
「そうだけど、そうじゃないんだ」
くまはきらきらのめをしていいます。
だけど、
「いや」
きっぱりとデイジーはいいました。
「どうして」
「だって、パパとママがいるもん。サンタさんだってあいたいもん」
「そうなの」
「そうなのっ」
くまはしゅんとなりました。
「!」
デイジーはめをさまします。
きょろ、きょろ。
クリスマスツリーのしたには、おおきなうさぎのぬいぐるみがおいてありました。
「わー、サンタさんだ」
デイジーは、ぬいぐるみのくまを、ぽいっとなげて、
「うわー、ほしかった。うさぎさんのぬいぐるみ」
うさぎのぬいぐるみをだきしめ、にこにこえがおでよろこびます。
「パパ、ママ~」
デイジーは、おおきなうさぎのぬいぐるみをだきかかえ、へやをとびだしました。
くまのぬいぐるみは、いっぴき、ぽつんとさみしそう。
きょうはたのしいクリスマス。
こういうお話もあっていいかな。